記録ID: 5712838
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ハイキング
近畿
三輪山から龍王山(山邊の道)
2023年07月16日(日) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 05:12
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 952m
- 下り
- 942m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:11
距離 16.0km
登り 952m
下り 953m
天候 | 晴れ、猛暑 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
(登山終了)JR桜井線 柳本駅まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
三輪山登拝は登山ではなく参拝なので、種々の規則があります。 ・入山は朝9時から12時まで、登拝料300円を納めて入山届を提出する。下山したら下山届を提出する。 ・入山前のお祓いの説明があります。 ・写真撮影、食事は禁止。水分補給の飲み物は可。 |
写真
三輪山は、以前は特別に許可された人しか登ることが許されなかった。現在は時代の流れか、私のような不信心者ですら門戸を開いていただいている。ただし登拝であってハイキングではない。よって山道は撮影禁止。登拝料を納めたときにもらった地図で代用します。
三島由紀夫「清明」の碑があった。この碑を見るまで、『豊饒の海』第二巻の中にこの神社と三輪山登拝のことが書かれていたことを、忘れていた。「ふだんはよほどの古い崇敬者に限って入山をお許ししているわけでありますが」とは作中の宮司の言。昭和初年代の設定であるとはいえ、私のような半端者が入ってしまったことを今さらに後悔した。やはりこの山は、一般人はむやみに入れないほうが神聖さが保たれるというものではなかろうか。
小林秀雄とはっきり分かる署名。碑文を見たとき、岩湧山の道に置かれた数学者岡潔筆の「情緒の道」碑を直観的に思い起こしたのだ。小林と岡は名対談『人間の建設』で相対した仲であった。二人の字体はまるで違うが、同じ精神を感じる二つの碑。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
コンパス
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ヘッドライト
虫除けスプレー
|
---|
感想
大神神社のご神体である三輪山は、現在一般人でも朝に受け付けすれば登拝することができる。今日は朝のスタートに登拝して下山したが、三島由紀夫『豊饒の海』第二巻の冒頭を読むと、この山はそんな生半可な思いの者が登ってはいけない山であったはずだ。時代の変化のせいで私ごときまで登拝させていただいたが、三島の描写した時代と比べても、世俗にまみれてしまうと神聖さが損なわれてしまうと、私は懸念する。最奥の磐座だけは立入禁止として守られていることに対して、登山者は時代遅れだとか批判してはいけないことだと思う。
たまたま今日は三島由紀夫の碑と小林秀雄の碑に遭遇して、故人たちから「もっと文化に敬虔になりたまえ、もっと読書したまえ」と叱ってくださったような気になった、猛暑の一日であった。
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