日帰り剱岳(早月尾根)・タテヨコ周回
- GPS
- 13:43
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 2,611m
- 下り
- 2,587m
コースタイム
- 山行
- 11:56
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 13:42
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
いつかやりたい弾丸富士のプレ山行として、弾丸剱岳を計画・実行した。
仕事が終わってから車で移動を開始し、24時前に馬場島到着。
当初は24時に登り始めて午前中に下りてくる予定だったが、徹夜で突撃した残雪期の槍ヶ岳で酷い目に遭ったので、仮眠を取ることを試みることとする。
1時間半のうたた寝を経て、2:30登山開始。(入眠力低すぎ!)
この時間帯の他の登山者は皆、トレランかウルトラライト(UL)スタイルで、案の定めちゃくちゃ早い。
早月小屋まで3時間と頑張ったが、ここで睡眠不足が祟り、以降牛歩登山となる。
胃腸も弱り果てて、7時以降はレーションが食べられず、睡眠不足・体力不足・カロリー不足の三重苦に苛まれる。
空きっ腹に飲んだレッドブルは翼を授けるどころか、吐き気を引き起こし、身体はむしろ鉛のように重くなったのであった。
コースは徐々に岩々し出すが、特に難しくない。
一ヶ所どうしても通過しなければならない雪渓があるが、斜度がないので転んでも致命的なことにはならなさそう。
登頂して写真を撮ってもらった後は、カニのヨコタテ周回。
穂高稜線や残雪の槍先に比べれば怖くなく、むしろこの時だけは体調不良のことなどすっかり忘れ去り、岩場の下り登りを楽しめた。
(いや今振り返ると、空身が楽すぎただけかもしれない。)
山頂を離れる9時過ぎくらいから急激に曇り始める。
これから登頂する方には申し訳ないが、おかげで暑さが抑えられたのはありがたい。
また、子連れの雷鳥にも遭遇することができた。
一方で体調は順調に悪化し、10分動いて5分休むを繰り返す始末。
水平方向の歩きですら動悸が激しくなり、活動を継続できない。
後ろに人の気配を感じると、これ幸いとばかりに道端にへたり込んで「お先にどうぞ」をn回繰り返した。
頭痛も出てきたが、最近バファリンに頼り過ぎているので、限界までドーピングなしで頑張ることにする。
結局、登りと同じくらい時間を掛けて、薬に頼ることなく下山。
ひたすらに長い下りを精神的に支えてくれたのは、1800m以下で定期的に出てくる標識、ではなく他の登山者の存在だった。
挨拶だけでなく、いろいろなお話ができた時は
特に疲労感を忘れることができた。
(標識はむしろ逐一絶望を与えてくる害悪であった。1200mと書かれていたのに、GPSで確認すると1295mだった時は思わず瓦割りを仕掛けそうになった。)
そして、身体がこんな状態であっても残りの標高差が数百メートルになると、脳内でノルアドレナリンだかドーパミンだかがドバドバ分泌され、本日一番の元気さを発揮することになった。
結論、脳内ホルモンをコントロールできる人間が最強なのでは?
なお、馬場島荘でコーラを購入したが、味覚までイカれたのか、コーラの味がしなかった。
長時間運転する気力はなかったので、急遽富山市内にホテルを取り、観光してから帰ることとした。
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