【南ア鳳凰山前衛】大武川・一ノ沢大滝
- GPS
- 31:41
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,205m
- 下り
- 1,205m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:00
- 山行
- 9:10
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 11:10
天候 | 両日快晴 晩風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
甲府→小淵沢(30分) |
コース状況/ 危険箇所等 |
結氷バッチリ、ラッセル無し 登りは下から30、60、60mで切った。下りも上から30、60、60m。 雪は少なく雪崩を心配する感じではない。イグルーも無理。 |
その他周辺情報 | 3パーティー入山 |
写真
装備
個人装備 |
メット+ハーネス+登攀具
アイゼン+アクス×2
その他冬山宿泊アイス個人装備
|
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共同装備 |
スコップと鋸
テント
ストーブ
鍋セット
ザイル60m7.5mm×2
|
感想
ぶらさがるような傾斜の氷登りは数えてみたら5年ぶり。アイスはコシカケの経験しかないのに、長い付き合いのセンパイ、セーノさんが連れて行ってくれた。山梨ご近所の近頃話題の大滝登攀。一ノ沢大滝は2011年ころ沢ッチョたちが尾根ルートを見出したらしい。センパイは2年前サイトーと登っている。
小渕沢駅で、沼田から来たセンパイと群馬岳連まっちゃんと待ち合わす。
一日目
行きの林道で軽トラなど数台のおじさん7,8人が道脇に居たのであいさつすると、「タキかい?」と。「そうです、シカですか?」と問えば「いやクマだ」というやり取りあり。「タキ」の人結構いるのかな。
渡渉点、僕はそのままジャブジャブ速攻濡れずの術で渡渉。二人は慎重なので裸足で。雪なしの凍った尾根をアイゼンつけて汗かいて2時間登り、・1393から300m下の沢に、始め小尾根、すぐルンゼに降りる。トレースあり。大滝まで半分くらい登ったところで素敵な焚き火サイトを見つけ、テントを張る。先行パーティーの留守宅テントも一つあり。流木集めて御当地ウヰスキーを飲む。昨日青森から届いた身欠きニシンの自家製味噌和え、昨日近所の酒屋にもらった春鶯囀酒造の酒粕生姜和えをつまみに。
帰ってきた先行組の若者はセンパイを見るなり、「あ!沼田の大社長!」と。やっぱり前にもどこかの空いてる山で会ってる人みたい。ハチヨンのスガワラさん、ぶな、杉並のチームでした。三日行程で、大滝と上の中滝も登ってきたとのこと。スガワラさんがくれたあっちモノのサラミが、焙ると凄くおいしい。
炎の脇でアイゼンの先を研ぐ。僕のカジタのアクスも、買ったまんまで、こんなんじゃ駄目だ!とセンパイが研いでくれた。先端の上面を滑らかにし、左右から両刃に研ぎあげる。こうすると、抜くときにすっと抜けるから。晩飯はトムヤムクンスープ餅、ナマ葱生姜入り。朝は1分スパの各自味付け。僕は納豆汁。
二日目
朝暗いうちに出て、取り付きで薄明かりの中に先行組がいた。100m下の天場に泊まっていたとのこと。あいさつして、1p目30m、二人組のあとに松っちゃんトップでその後二人同時に続く。7.5mmの60mロープをダブルで。ビレー点の違いから、2p目で先行組を追い抜くことになった。2p目60m、ぐぐっと傾斜が増していく。6つ目のランニングスクリュウあたりから傾斜が80度くらいになって、グリップを握ってはいかんと思いつつもやはり無意識で握っていたのかパンプ気味になる。深呼吸を繰り返し、上にぬける。終了点では薬指小指の血流戻りの激痛泣きの目に会った。カラビナの付け外し、ビレーヒモの絡まない扱いなど、細かい事前イメトレの支度は経験不可欠だ。
3p目60mは傾斜それほどでもなく楽しく登る。滝の上はこの日唯一の日だまりだったが数分で影になった。糧食を補給して立木で懸垂。はじめは30mくらいで切って、2回目は左岸の直系6センチの半枯れ木で懸垂60m。長い。手が疲れてきたころロープ末端あたりの壁の真ん中でセンパイがアバラコフをほじっている。何もこんな所でと思ったが、どこも同じだ。こんなところで工作するのを拝見するのは初めて。アバラコフ懸垂は捨て縄がいるものと思っていたが、ロープを直接入れた。さらにその少し上に捨て縄アバラコフを作ってバックアップもとった。手際が速い。とても感心。登りのビレー中は急傾斜地の立ちで、登る以上にふくらはぎがパンパンになっていたけど、この壁ぶら下がりは両つま先と両膝とセルフビレーの5点支持で、楽だった。ロープマンを使ったセルフビレイも、今回はその優秀さがよくわかった。ぶら下がってるのは怖いもんだけど。ぶら下がり場は支点回収一つでも緊張する。三回目も60mいっぱいで着地。
下に降りたところで、お隣パーティーと談笑。聞いてみたらサンベさんはめ〜ぐり、その相棒は始め気がつかなかったけどフカガワくんだった。本年三連休の三パーティーはみんな知っている人かその知り合いでした。あっちこっちの山の話をして下降。天場を片づけて尾根を登り返すと甲斐駒が日を浴びて美しい。終日日陰だったけど、甲府盆地や八ヶ岳は日が当って輝いていた。尾根末端の渡渉は今度はみなザブザブ渡渉。駐車場で暗くなった。すぐあと到着の二人組にあいさつして発車。小渕沢駅の立ち食いそばで天タマそばを食べる。立ち食いそばやとストーブのある待合室って、最近あまり寄ってないかも。清里高原カツサンドもいただいてゴッツァン。甲府行き670円、30分ほど。甲府駅からバイクで帰宅。今日は体の芯まで冷え切った。ゲンキな娘と熱い風呂に入って笑ってようやくメルトした。2月のセンパイの予定は米子不動大氷柱通いとのこと。行ってらっしゃい!
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ただ、ただ、感心するばかりです。
これからもお気をつけて
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