【安倍奥】コンヤ沢遡行(中退)
- GPS
- 09:08
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 680m
- 下り
- 685m
コースタイム
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 9:08
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・コンヤ沢右岸の民家に続く道周辺は私有地であり、コンヤ沢に入渓できないので、安倍川を渡ってコンヤ沢へ入る。 ・水は白く濁っている |
その他周辺情報 | ・ヤマビルは多数確認。被害は無し。 【他の記録】 ・WEB上にある遡行図は下記の1枚のみ確認。但しこの遡行図の上流の方にある滝は現在は埋まって消失しているのではないかと思われる。 http://yuutakumarusu.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/528-7001.html ・岳人448号(1984年10月号)に遡行図付きの記録があるらしい。 |
写真
装備
備考 | ・ラバーソール適 |
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感想
【計画の経緯】
数ある安倍奥の沢の中でも難溪といわれるコンヤ沢とホーキ沢、いつか行こうと思っていたが、晩夏の山行の練習ということで、今回行くことに。
【記録】
○遡行
当初、初日にホーキ沢、2日目にコンヤ沢を予定していたが、メンバーの集合が遅れて出発が遅くなったので、時間のかからなそうなコンヤ沢を初日に。どこから入渓するか迷い、地元住民に聞いたところ、右岸の道からではないとのこと。戻って安倍川本流から入渓。
最初は堰堤3連発。最初の堰堤を左から巻こうとしたら、上の道路から投棄された竹や枝に邪魔されて大変だったが、他は虎ロープに導かれてスムーズに巻けた。さらにゴーロを進んでいくと、ホーキ沢出合手前でゴルジュが始まる。
明日行く予定のホーキ沢F1は、まあ簡単ではなさそうだが登れそうという感じ。その少し先で幕営適地を見つけ、幕営装備はここにデポ。進んでいくと小滝がいくつか出てくるが、特に問題はなく通過。すると堰堤が出てきて、こんな険しいゴルジュ内にどうやって建設したのだろうかという感じだが、邪魔である。右岸から悪めのガレ場を登って巻き、懸垂下降で沢に戻る。ヤマビルが結構いて嫌な感じ。
堰堤の上流もゴルジュは続くがしばらく滝はなく、やや飽きてくる。右岸から大き目の支流が入って少ししたところで、漸く2条3mCS滝。水量が多いと大変そうだが、今日は余裕。
その先で、巻くPが多い4m滝。水量が多いと取りつくのが厳しそうだが、今日の水量なら軽く泳いで左壁に取りつき、直登。すぐに7m滝。水線は無理として、左凹角なら行けそうということで、取りついてみるが、不安定な岩があり、それを思い切り掴めないので難しい。3人で試行錯誤した挙句、最後にtamoshimaがあぶみ2本を左右にかけ、不安定な岩を殆ど触らずに登ることができ、突破成功。この滝は、少なくともWEB記録では皆巻いているので、もしかすると初登か。kumassiyが問題なくフォローし、最後にRげんが登っていると、叫び声と共にロープにテンションが入り、岩が落ちる音が響く。ついに、あの不安定な岩が落ちたか。下を覗き込むとRげんが痛がっており、ロープを出してくれとのことなので、一旦ロープを出して下ろす。
10分ほどたって、多少痛みも引いてきたようで、Rげんが登る意向だったため、ビレイ再開。時間がかかって何とか登ってきたが、打撲で歩くのもままならないということで、ここで中退決定。
○撤退
Rげんの荷物はkumassiyとtamoshimaで持ち、今登ったばかりの7m滝は、左岸の立木にロープをかけて懸垂下降。その先の小滝はクライムダウンで下っていき、堰堤で再び懸垂下降。さらに2つの小滝を下れば荷物デポ地で、いったん休憩し、作戦会議。結果、全荷物を持って全員で下山することになり、Rげんの荷物をできるだけ軽くして出発。
最初の堰堤だけ懸垂下降、あとは巻き道を使って下り、投棄物に悩まされた最下流の堰堤は左岸を巻けば楽で、最後に安倍川本流を渡って帰還完了。
【感想】
昨年の黄蓮谷遡行計画時に続き、2度目の事故中退となってしまって、残念だったが、自力下山できる程度だったのは不幸中の幸いだった。岩が不安定な時は無理しないこと、フォローであっても細心の注意を払い、場合によってはゴボウ等で安全を期すことが重要だと認識した。自分のリード中にこの岩が落ちなかったのは幸運だったが、次もそうとは限らない。
コンヤ沢は、思ったより滝の密度は小さかったものの、立派なゴルジュが続く沢であり、悪くなかった。核心は今回の中退地点よりも奥にあるはずなので、また機会を作って、ホーキ沢と共に遡行してみたい。
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