富士山 旧大宮口一合目〜現富士宮口山頂

2023年07月24日(月) [日帰り]

• GPS: 13:10
• 距離: 26.3km
• 登り: 2,788m
• 下り: 2,778m

コースタイム

日帰り

• 山行: 11:18
• 休憩: 1:53
• 合計: 13:11

距離 26.3km 登り 2,788m 下り 2,791m

7:02 スタート地点
11:58 12:11 富士宮口五合目
12:24 12:28 富士宮口新六合目
12:29 12:31 六合目雲海荘
12:33 宝永山荘
13:06 13:12 新七合目御来光山荘
13:37 13:42 元祖七合目山口山荘
14:12 14:26 八合目池田館
14:48 14:59 九合目万年雪山荘
15:15 15:22 九合五勺胸突山荘
15:37 15:41 頂上富士館
15:43 15:50 富士宮口頂上
15:53 頂上富士館
15:59 16:00 九合五勺胸突山荘
16:07 16:09 九合目万年雪山荘
16:21 16:27 八合目池田館
16:41 16:42 元祖七合目山口山荘
16:55 16:58 新七合目御来光山荘
17:15 17:17 宝永山荘
17:18 六合目雲海荘
17:29 17:54 富士宮口五合目
20:13 ゴール地点

天候

晴れ時々ガス

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

旧大宮口（富士宮口の前身でスカイライン開業とともに廃道）一合目〜三合五勺は公的に整備されていないため地図がありません（森林管理署の図面には存在している）。また路床の流出や道迷いポイントが何ヶ所もあります。
三合五勺は現在のバス停の直上にあり、四合目は現在の新六合目と一致します。

写真

7/24 7:05

大宮口のスタートはスカイライン北山林道の付近。狩猟で立ち入り禁止の看板は今年は出ていません。

7/24 7:06

大宮口一合目跡（推測）。およそ標高1000mです。

7/24 7:15

明瞭な踏み跡が続きます。

7/24 7:31

朝日を受けて苔が輝く。

7/24 7:42

大宮口一合五勺跡（推測）。周りに茶わんなど陶器が散乱しています。

7/24 8:09

突然生き物が動いてビックリ。
ヤマアカガエル？

7/24 8:19

二連梯子の忘れ物

7/24 8:21

炭焼き窯跡は多数あります。林業で道が維持されていたとわかります。逆に元々林業等生活道が登山道として整備されたという歴史解釈もあります。

7/24 8:23

溶岩樹形

7/24 8:28

もののけ姫に出そうな苔むす登山道。一番お気に入りの区間。

7/24 8:38

バイケイソウの花が満開。ユリのような強い香りが支配しています。

7/24 8:40

旧バス道にある中継の水槽。大宮口はこの沢沿いを登ります。

7/24 8:43

沢っぽくみえ疑心暗鬼になる区間ですが・・

7/24 8:45

すぐに道が回復。右手が正規っぽいのですが、左を登ると・・

7/24 8:48

古い道標を先日発掘しました。
←は至一合目と書いてあります。

7/24 8:50

再び旧バス道。なんと路床がえぐられ、車は通れそうにありません。

7/24 8:57

二合目までは旧バス道を歩いた方が楽ですが、市兵衛沢をギザギザに渡り、写真のような踏み跡が残っています。

7/24 9:02

二合目の手前、市兵衛沢で旧バス道は崩落しています。旧登山道は斜めに交差しているようです。

7/24 9:04

旧登山道を歩くと、旧バス道はすぐ右手。わずかな差です。

7/24 9:06

大宮口二合目跡に到着。手前はトイレ跡か？

7/24 9:06

トイレ跡と推測される整形の穴。

7/24 9:06

二合目小屋への階段

7/24 9:08

二合目小屋跡。戦前の絵葉書のアングルと同じ。

7/24 9:08

小屋上方にあるマス。ここは水源が市兵衛沢の対岸にあり、そこから引水していたようです。富士山登山道で唯一風呂に入れたとか。

7/24 9:18

二合目上方の登山道。ここは行政も認識している区間です。

7/24 9:26

ゆるやかな登りが続きます。

7/24 9:29

UFOさんの遊び場かな？

7/24 9:47

市兵衛沢を見下ろし、向こうに富士山が望めます。というか、ここは富士山ですが。

7/24 10:17

なぞの道標。倒木の直撃はまぬがれていました。

7/24 10:18

印象的なシワのある岩があります。
このあと直進方向に行くと道を見失います。

7/24 10:20

クネクネと勾配を緩和している区間。

7/24 10:40

突然現れるハイキングコースの道標。
この後、八合目の写真にご注目。

7/24 10:46

大宮口馬返し（二合五勺）跡とみられる平場。
国土地理院の地図で騙されるポイントです。

7/24 11:10

クルマユリ

7/24 11:11

いったんスカイラインに出ます。このあたりはスカイラインで旧道は失われています。カーブの内側あたりだったと思われます。

7/24 11:11

左手の方から斜面を登ります。
このあたりに車を停められると良いのですが。

7/24 11:23

しばらく登ると大宮口三合目跡（推測）。
倒壊した建物が残っています。

7/24 11:29

ガマガエル岩

7/24 11:51

最終コーナー、狩猟監視用カメラがありました。
近寄らぬが吉。

7/24 11:54

スカイラインの最終コーナー。登山道はカーブの内側より少し内にあったようです。

7/24 11:55

写真中央の金網、土のう袋を乗り越えると、登山道の続きがあります。
今日は好天で目立つのでやめます。

7/24 12:00

上の方はガスっぽいか・・・

7/24 12:09

ようやく富士宮口新五合目。
いいですか、「新」五合目ですよ。
つまり「旧」があるわけです。

7/24 12:13

ようやく標高2400m。標高1000mから始まって、ここまで1400m登りました。。。

7/24 12:20

開山期は路盤が均されていますね。

7/24 12:56

宝永山、箱根を見下ろす。

7/24 13:27

今日は新品のトレランシューズ。汗かきなので防水ではない靴を投入しました。かなり快適。走るためではないです。

7/24 13:57

体が参ってくると岩場がこんな感じに見える。

7/24 14:14

八合目直下にあるハイキングコースを示す富士山型道標。小屋の上にもあります。ほか剣ヶ峰測候所裏側にもあります。

7/24 14:42

八合五勺の金のなる木。

7/24 14:53

九合目
今年はまだ根雪があります。

7/24 15:08

ガスを抜けて明るくなってきました。

7/24 15:17

九合五勺

7/24 15:35

15時半過ぎに山頂なんて滅多にない遅さ。登山者はまばらです。

7/24 15:44

ようやく富士宮口登頂！
標高差約2700m

7/24 15:45

奥宮浅間大社に参拝

7/24 15:50

剣ヶ峰はパス
急いで帰らねば！

7/24 17:33

駆け下りて新五合目。バス停の仮設売店は営業時間終了。。。

7/24 19:57

夜闇の大宮口。もっとテープ巻かないと夜は歩けません。

7/24 20:03

夜闇に光る白い物体は・・バイケイソウでした。
怖わ

撮影機器：

FinePix XP90 XP91 XP95 FUJIFILM

感想

upa

前日が急遽仕事になって体力を使わなかったので、代休消化の月曜日ですが、スパルタンなコースを検討しました。
そういえば大宮口一合目から山頂まで（現富士宮口）を通しで歩いたことが無く、距離やコースタイムの検討材料がありません。ということで実行。

樹林帯は気温20度程度。涼しいとは言え、大宮口の登りは体力消耗が激しいです。二合五勺の馬返し付近で「帰りたい病」が出てきました。そこからは精神修行です。新五合目まで登りだけで5時間かかりました。
できれば8時間程度は確保したいところ。

富士宮口に入ると体力的にはバテているものの、下より楽に思えます。でも七合目から上は本当に修行で、なんとか登頂しました。新五合目から3時間半程度。本当に辛かった〜
この区間はできれば6時間程度は確保したいところ。

すぐに下山します。下山の足は残してあります。山頂から新五合目まで1時間半程度。飛ばし過ぎた。
この区間はできれば3時間程度は確保したいところ。

時間も押しているのでバスに乗って車の近くまでと思っていましたが、バスが外国人で激混み。コロナを避けるべくバスは諦めました。
夕暮れと勝負しても勝てるわけなく、新五合目から一合目までの下山に2時間半もかかり、まさかの20時過ぎ。
この区間はできれば5時間程度は確保したいところ。

下山の夜間悪路は禁じ手ですが、教科書通り危ない場面の連発です。
テープ巻きが少なくて心配になる、実際に一ヶ所間違える、浮石に足を取られる、倒木に頭をぶつける、帰路夕闇安全側にと朝コケた道を避け旧バス道を数年ぶりに歩いたら道が崩落している、獣におびえる等々。
何事も経験です。知っている道だからできたし、対処も考えられるということです。

歩数計が55000程度でした。
行動時間は13時間程度でしたが、一般的には22時間くらいは確保したいところです。片道で2日が一般的かもしれません。

コメント

友峰

大宮道の新しいテープ、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。それにしてもウパさんの超健脚には、ただ脱帽です。私は山麓専門で、ちまちまと遊んでいます。

upa

友峰さん
昼と夜とでは見え方が違いますね。
昼間はルートを大きく外さないよう、また間違えたときに復帰できるよう、高いところに付けます。
多いとしつこいというクレームも一般的にあります。撤去するのが好きな団体さんもいます。そのため間隔は広めになります。
ところが夜は５０ｍ先は見えないし、浮石だらけの大宮口では足元しか見ないから、高いテープは目に入らないですね。数年前の落ちた切れ端が役に立ったり。倒木処理の人工的な切り口も安心材料です。
須山口はよく暗いときに歩き、ルートを外れることも経験しました。最強はヘッドランプを反射する赤銀テープですね。