五色ヶ原 乗鞍山麓の溶岩台地

2023年07月29日(土) [日帰り]

• GPS: 07:40
• 距離: 10.9km
• 登り: 422m
• 下り: 421m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:12
• 休憩: 2:18
• 合計: 7:30

7:48 出合い小屋
8:18 8:28 雌池
9:15 9:24 日雇声滝
10:47 10:56 わさび平湿原
10:58 11:32 岩魚見小屋
11:45 11:46 シラベ沢口
12:45 12:52 シラビソ小屋
13:09 13:09 澄池
13:15 13:18 濁池
13:41 13:49 雄池
14:01 14:24 八汐峠
14:41 15:15 布引滝
15:18 15:18 出合い小屋
15:18 ゴール地点

天候

晴れ〜一時雷雨
スタート時　出会小屋（7：30頃）　気温18℃　快適
岩魚見小屋（11：00頃）ランチタイム　22℃くらい　雷が心配で早め出発
ヤシオ峠(14：00頃）　25℃　気温上がってる
布引滝　14：30〜15：00　一瞬の雷鳴　すぐに大粒の雨
下山時　出会小屋（15：20頃）　22℃　雨は止んできた　

アクセス

利用交通機関：

自家用車

国道158号線　平湯峠の手前　高速道路高山ICの出口より1時間ほどで「五色が原の森案内センター」。国道よりよく目立ちます。この建物の裏側がツアー参加者の駐車場。30台位？のキャパ。

コース状況／危険箇所等

登山ポストは未確認。私たちはいつも通り岐阜県へ計画書をメール提出済み。

ツアーとは別にパトロールの方がサポートしており、安全対策はしっかりされていると思いました。コースはガイド（五色ヶ原案内人の会）の方々が自分たちの手で整備されており過剰感なく丁寧な整備がされてると思いました。感謝です。

今回はシラビソコースに初めて参加しました。
累積標高も約400m（延長7.3kmほど）でほぼ緩やか。コースに危険個所はありません。しいて言えば横手滝〜布引滝への下り。ここは濡れた急な階段で、バックステップで下る指示ありました。相方さんのストックはガイドさんが預かってくれました。

クマの生息地です。
今回のツァーでもガイドさんが20mほど先に発見しました。私はササ揺れて動いていくのを見ただけで、写真を撮れる状況ではありませんでした。尚、ガイドさんはクマスプレーを常備してます。4〜5mの至近距離となった場合は使用するようです。

写真

7/29 6:53

ようこそ五色ヶ原へ。
案内センターでツキノワグマがお出迎え。
ここで受付の後、バスで移動。

7/29 7:45

30分ほどで出会小屋へ。
ここがスタート地点

7/29 7:51

3つのメインコースの地図案内

7/29 7:56

ツァースタート

7/29 8:00

ヨツバヒヨドリ
アサギマダラが寄る花

7/29 8:12

いたるところで森が更新中

7/29 8:19

神の木

7/29 8:22

レクチャーもあり

7/29 8:28

どこにでも見かけるゴゼンタチバナ
4枚以下の葉に花は着かない
（初めて知りました）

7/29 8:31

雌池
「もののけ姫」の木霊の森の様だ。

7/29 8:39

リスの餌場
必ず一段高い位置にある

7/29 8:46

樹液
木により匂いが違うのを知った。

7/29 8:57

ヒカリゴケ
穴の中でうっすら光ってる。

7/29 9:01

コバノイチヤクソウ
いたるところに

7/29 9:11

チョウセンゴヨウマツ
クマの好きな実
爪痕がある

7/29 9:25

ひよごえ滝

7/29 9:30

漢字ではこう書く。
江戸時代日雇い労働者がここで伐採作業してたとか。

7/29 9:42

シラビソコースは森と沢と池と滝を結ぶ。
豊かな水の流れがある。
毎秒10tの水量とか。凄い量だ。

7/29 10:10

これは？
花の終わったショウジョウバカマ

7/29 10:11

低地から高山まで広範に見かけるショウジョウバカマの戦略
種や根とは別に葉の先より根を下ろして芽が出る。3つの生き残り作戦がある。葉から出る芽を初めて見ました。
（レクチャーしてもらいました）

7/29 10:20

オオヤマレンゲの実
これも初めて見ました。

7/29 10:35

ミヤマヒカゲカズラ
リースの材料で販売されてるとか。
(これもレクチャー）

7/29 10:52

ワサビ平湿原
木道を歩きます。

7/29 10:53

ツバメオモトの実

7/29 10:57

タマガワホトトギス

7/29 11:00

メタカラコウ

7/29 11:00

シシウド（だったかな）
線香花火の様

7/29 11:00

湿原にはたくさんの植物が共存している。

7/29 11:02

これはワサビの葉

7/29 11:02

トリカブト
まだ咲き始め

7/29 11:04

岩魚見小屋
どの小屋もきれいに管理されてます。
特にトイレは感激します。
ここで実際に岩魚が泳いでるのを見かけた。

7/29 11:40

ユキザサの身
秋には赤くなる。

7/29 11:40

これはミズゴケ
水を貯めるツボがあるとか。
（ウケウリ）

7/29 11:43

ゴスワラコースの入り口
少し入ってみた。
カラマツの葉が堆積しておりもふもふ触感の踏み心地。

7/29 11:45

オダマキ
林道脇に咲いてます。

7/29 11:49

タケシマラン
ランではなくユリ科。
これも初めて知った。

7/29 11:51

カツラ
これもよく見る。
レクチャータイムです。

7/29 11:53

サワギク
ボロギクともいうらしい。

7/29 12:00

センジュガンピ
白が目立つ。

7/29 12:03

コケとバイカオーレンの葉

7/29 12:07

豪雨で流される橋のメンテナンスもガイドさんの仕事とか

7/29 12:11

ウスタケ
これは毒です。

7/29 12:16

水温は通年7〜8℃
外気との温度差に靄が出る。

7/29 12:41

溶岩の堆積（ゴスワラ）
森が更新されていく。

7/29 12:51

シラビソ小屋
この小屋もきれいです。

7/29 12:53

ミニ水力発電を利用している。

7/29 13:07

澄んだ水流
イワナ見えますか？

7/29 13:12

この木道も増水で流されてしまったそうです。
集めて再度道を作ったとか。
全てガイドさんたちの人力作業。

7/29 13:20

澄池（だったかな）
対岸の千町尾根はクマの棲家。
広葉樹の森です。五色ヶ原に遊びに来る。
（すべてガイドさんのウケウリ）

7/29 13:35

チャート
これは海の堆積が隆起してできた石。
沢の左側にチャート、右側に9000年前の溶岩。
地質のレクチャー。

7/29 13:42

サンカヨウの実
まだ若いが熟すと食べられる。
（干しブドウの味がするそうです）

7/29 13:42

レクチャーには画像も使用（タブレット）して分かりやすい。

7/29 13:43

炭焼き窯の跡
かつては近くに鉱山があり3000人の生活があったとか。

7/29 13:46

雄池
大きいです。
雲の多い空を池が反射している。

7/29 14:05

クマザサ（九枚笹）のコップ
これもレクチャーしてもらった。
意外と難しい。

7/29 14:18

ヤシオ峠
ここから乗鞍岳が見えるらしいが本日はガス多い。
気温が上がり雷が気になる。
今のところ気配なし。

7/29 14:19

ノリウツギ
法面（のりめん）の空木（ウツギ）と思い込んでました。
紙スキの糊（のり）に利用したそうです。

7/29 14:19

アカヤシオの実
時期にはきれいな花が咲きそうだ。

7/29 14:36

コシアブラの大木
栄養豊富でクマも好物らしい。
爪痕が残る。

7/29 14:39

もふもふハートマーク
お尻にも見える。

7/29 14:48

横手滝
すさまじい水量で水が落ちる。

7/29 14:51

樹林越しに布引滝

7/29 14:51

急な階段をバックで下る。

7/29 14:54

下の橋より見る横手滝

7/29 14:55

橋を渡る
この時雷鳴が。。。

7/29 15:02

急に大粒の雨が落ちてきた。
みなさん雨具装着。

7/29 15:05

布引滝の滝つぼへ下ります。

7/29 15:06

人物を入れてスケール感を出したいが滝の全貌が見えない。

7/29 15:10

タテ構図で滝の上下を入れてもスケール感が出ない。

7/29 15:16

登り返します。
樹林で全貌が見えない。

7/29 15:18

引いて

7/29 15:18

滝見の展望台があります。
雨の滝を見下ろします。
滝の上に沢は無く伏流水が落ちている（とか)。

7/29 15:18

見納めです。
ここから5分で。。。

7/29 15:24

出会小屋　ツァー終了です。
雨も上がってきた（あるある）。
ここはカモシカコースの終了点でもあり、両コースの出会いポイントでもあります。バスでセンターへ戻ります。

撮影機器：

OM-D E-M1 Mark II ボディ オリンパス

感想

funa84

以前より気になってた乗鞍山麓の五色ヶ原。
「入山者制限、認定ガイドの同行を義務付けたわが国初のエリア(2004年7月誕生）、入山予約およびガイド料必要」（山と高原地図39より）、となってます。

登山の行き帰りに何度も建物を見ており、いつかは行ってみたいと考えてましたが、ずーと「またいつか」の先送りとなってました。初めての有料ツアーでガイドさんがどんなことをされるのかも興味あり、今回申し込んでみました（相方さんにお願いしました）。

当日、予約した「シラビソコース」には7人の参加あり、日本各地より来て見えました。他の山と合わせて山旅をされてる方などそれぞれの思いでツァーの参加されてました。ガイドさんの話も「目からウロコ」、参加者どうしの情報交換もあり楽しかったです。最後のハイライト・布引滝では急な雷雨に慌てましたがこれも終われば思い出に。

9000円の参加料（任意の弁当代別途1000円）、行く前は「もったいないかな」との感覚もありましたが、実際ツァーに参加してみて納得しました。ガイドさん以外に同行しないパトロールの方がサブでサポートしており、3つのコース（合計約21Km）のルート整備もガイドさんたちが手作業でされてます。20年近く維持されており、頭下がる思いです。