上大須ダム手前から林道歩きをスタート。
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上大須ダム手前から林道歩きをスタート。
左の谷が根尾東谷、中が東河内谷、右手前が地形図に名のない沢となる。
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左の谷が根尾東谷、中が東河内谷、右手前が地形図に名のない沢となる。
途中で除雪が終わっていて、積雪1mくらいの上を歩いた。
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途中で除雪が終わっていて、積雪1mくらいの上を歩いた。
東河内谷の入口にこんな案内図が。明神滝って遊歩道があるんだ!
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東河内谷の入口にこんな案内図が。明神滝って遊歩道があるんだ!
雪どっさり。
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雪どっさり。
河原に入ります。渡渉はあるけど岩が出ている。この先何が出てくるのかドキドキ。
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河原に入ります。渡渉はあるけど岩が出ている。この先何が出てくるのかドキドキ。
さっそく右に岩壁が立ち上がってくる。
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さっそく右に岩壁が立ち上がってくる。
「奥美濃の黒部」っぽい雰囲気!? 左奥に本流があり、見えている奥が右俣、右が明神洞(明神沢)。
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「奥美濃の黒部」っぽい雰囲気!? 左奥に本流があり、見えている奥が右俣、右が明神洞(明神沢)。
F1は大きな釜。まさかこれを登ると言ったらどうしよう(無理)と思っていたら、
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F1は大きな釜。まさかこれを登ると言ったらどうしよう(無理)と思っていたら、
右岸に古い鉄ハシゴがあった。若干宙に浮いているし、雪の壁のようなところがやらしそうだが…。
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右岸に古い鉄ハシゴがあった。若干宙に浮いているし、雪の壁のようなところがやらしそうだが…。
ハシゴはクリアして、F1の上はナメ。
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ハシゴはクリアして、F1の上はナメ。
ナメを適度に渡渉しながら進む。
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ナメを適度に渡渉しながら進む。
すぐに、F2の明神滝15m!
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すぐに、F2の明神滝15m!
まさに立ちふさがる門。これが氷結することは温暖化の昨今あり得ないでしょう!
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まさに立ちふさがる門。これが氷結することは温暖化の昨今あり得ないでしょう!
右岸側の岩壁の迫力が特にすごかった。
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右岸側の岩壁の迫力が特にすごかった。
この威圧感。ハングしたオフィズスのクラックにぶら下がって登攀したらかっこいいとスーパークライマーは思ったらしい。私はこのときクラックに気づきもしなかった!
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この威圧感。ハングしたオフィズスのクラックにぶら下がって登攀したらかっこいいとスーパークライマーは思ったらしい。私はこのときクラックに気づきもしなかった!
明神滝を登るなら右の斜面のようだが…さすがにこれはリスキーなのでよく観察したうえでパス。
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明神滝を登るなら右の斜面のようだが…さすがにこれはリスキーなのでよく観察したうえでパス。
雪斜面が右岸の尾根沿いに続いているので、こちらを検討する。
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雪斜面が右岸の尾根沿いに続いているので、こちらを検討する。
雪崩は要警戒。今日は高曇りでまずまず。ヘルメット着用して、この後ロープを出すことにする。
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雪崩は要警戒。今日は高曇りでまずまず。ヘルメット着用して、この後ロープを出すことにする。
下からも見えていた滝が、近づくとけっこうな斜度。しかも逆層でいやらしい。落ちたら下まで行っちゃう。
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下からも見えていた滝が、近づくとけっこうな斜度。しかも逆層でいやらしい。落ちたら下まで行っちゃう。
振り返ってくわばら。気温がわりと高く、木から雪が時折落ちてくるのに気を遣う。
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振り返ってくわばら。気温がわりと高く、木から雪が時折落ちてくるのに気を遣う。
わかんからアイゼンに履き替えて、ダブルアックスでロープをのばす。
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わかんからアイゼンに履き替えて、ダブルアックスでロープをのばす。
けっこう慎重だったので、悪そうだなーと思う。
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けっこう慎重だったので、悪そうだなーと思う。
私の番。めちゃめちゃ逆層。かろうじて引っかかるところを探して、体重を移す…まさにスラブのクライミング。アイゼンなのにスメアリング!!
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私の番。めちゃめちゃ逆層。かろうじて引っかかるところを探して、体重を移す…まさにスラブのクライミング。アイゼンなのにスメアリング!!
無事抜けた。思いがけず、スムーズに行けたと思った。
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無事抜けた。思いがけず、スムーズに行けたと思った。
ここから同時登攀。コンテと言っていいのかも。このやり方は初めてで勉強になった。あらためて登攀は2人パーティが基本だと思う。
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ここから同時登攀。コンテと言っていいのかも。このやり方は初めてで勉強になった。あらためて登攀は2人パーティが基本だと思う。
トップが支点を取りながら行く。ロープがほとんど出た状態で私がフォローすれば、どちらかが落ちたり雪崩に吹っ飛ばされても、下まで落ちないシステム。
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トップが支点を取りながら行く。ロープがほとんど出た状態で私がフォローすれば、どちらかが落ちたり雪崩に吹っ飛ばされても、下まで落ちないシステム。
雪に埋もれた滝や岩溝があるようで、ところどころズボッと下がなかったりして、そういう部分を慎重な体重移動で乗越すのが意外と怖い思いをした。
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雪に埋もれた滝や岩溝があるようで、ところどころズボッと下がなかったりして、そういう部分を慎重な体重移動で乗越すのが意外と怖い思いをした。
この斜度と高度感、2年前の私は登れなかった。できることが増えたと思う。
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この斜度と高度感、2年前の私は登れなかった。できることが増えたと思う。
こういう草付きなどのスリングの巻き方、講習で教わった! 勉強になる。
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こういう草付きなどのスリングの巻き方、講習で教わった! 勉強になる。
振り返ると、あの尾根上に乗っかった雪、すごい形だ!
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振り返ると、あの尾根上に乗っかった雪、すごい形だ!
ルンゼが終わり、ロープが藪から右の尾根に消えていた。
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ルンゼが終わり、ロープが藪から右の尾根に消えていた。
これを登るの! 泥と藪のカーニバルってこれのことか。完全にモンキークライム。
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これを登るの! 泥と藪のカーニバルってこれのことか。完全にモンキークライム。
最後の2mが登れなかった。ザックが引っかかってどうしても上がれない。4〜5回トライして、荷物だけ上げるかと声がかかるが、落ち着いてラインを変えてみたら行けた。
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最後の2mが登れなかった。ザックが引っかかってどうしても上がれない。4〜5回トライして、荷物だけ上げるかと声がかかるが、落ち着いてラインを変えてみたら行けた。
そこはもう、西稜の上、この景色、この高度感。
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そこはもう、西稜の上、この景色、この高度感。
あの支稜のきのこ雪!!! できるとかできないとかじゃなく、美しい。
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あの支稜のきのこ雪!!! できるとかできないとかじゃなく、美しい。
左手(北西稜)も、地形図からは分からないけど、やばそうだ。藪が多くてスッキリ見えないのが低標高の宿命。
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左手(北西稜)も、地形図からは分からないけど、やばそうだ。藪が多くてスッキリ見えないのが低標高の宿命。
見えている尾根が明神洞左岸リッジで、895無名峰に続いている。
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見えている尾根が明神洞左岸リッジで、895無名峰に続いている。
これが895無名峰。スタイルいい!
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これが895無名峰。スタイルいい!
これは明神洞中央稜。呼び名はどれも仮称です。
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これは明神洞中央稜。呼び名はどれも仮称です。
中央稜も手ごわそうなリッジ…。
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中央稜も手ごわそうなリッジ…。
自分たちのいる藪尾根を、ロープをのばして進む。こんなところ、よく行くよね!と思う。
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自分たちのいる藪尾根を、ロープをのばして進む。こんなところ、よく行くよね!と思う。
尾根に出てからすぐに広い安定したテラスがあったので、ここで本日の行動は打ち切る。
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尾根に出てからすぐに広い安定したテラスがあったので、ここで本日の行動は打ち切る。
初日の夕飯は私で、多少軽量化を考えての焼きビーフン。普通においしい。
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初日の夕飯は私で、多少軽量化を考えての焼きビーフン。普通においしい。
翌日は雨が降り続き、停滞となる。
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翌日は雨が降り続き、停滞となる。
のそのそと明るくなってからまともに朝食を食べる。これも軽量化でアルファ米と野菜入りワンタンスープ。実際にはこれは軽量化のレベルじゃなかったことがわかる!
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のそのそと明るくなってからまともに朝食を食べる。これも軽量化でアルファ米と野菜入りワンタンスープ。実際にはこれは軽量化のレベルじゃなかったことがわかる!
小雨のタイミングを狙って、明るいうちに2回、気分転換にテントの外に出た。今日も895無名方がカッコイイ。
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小雨のタイミングを狙って、明るいうちに2回、気分転換にテントの外に出た。今日も895無名方がカッコイイ。
南岸低気圧が強くなかったのか、雨は降りしきるけど風はなく、視界もある。正面の牧歌的な尾根は東河内谷の右岸。
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南岸低気圧が強くなかったのか、雨は降りしきるけど風はなく、視界もある。正面の牧歌的な尾根は東河内谷の右岸。
スーパークライマーさんのギア類。アックスを木に打ち付けてたのが「らしい」と思う。
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スーパークライマーさんのギア類。アックスを木に打ち付けてたのが「らしい」と思う。
右斜面がややゆるいけど、尾根はもっと厳しく上に続いていた。
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右斜面がややゆるいけど、尾根はもっと厳しく上に続いていた。
スーパークライマーさんの夕飯は、白いアルファ米とふりかけと乾燥スープのみ。それ以外のおかず・漬物類はすべて私が持っていったもの。
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スーパークライマーさんの夕飯は、白いアルファ米とふりかけと乾燥スープのみ。それ以外のおかず・漬物類はすべて私が持っていったもの。
これが朝ごはん。白いアルファ米に塩昆布…。
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これが朝ごはん。白いアルファ米に塩昆布…。
3日目、私が先頭で登り始めてすぐ、これは手におえないと思う。スカスカの雪が藪にのっかって、もうどう処理していいか、疲労しまくるばかり。 注:写真は全然マシなところ。
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3日目、私が先頭で登り始めてすぐ、これは手におえないと思う。スカスカの雪が藪にのっかって、もうどう処理していいか、疲労しまくるばかり。 注:写真は全然マシなところ。
最初の苦しい間が精神的に参って写真がほとんどない! ロープがなかったからだと思う。こういう部分が実力不足を感じるところ。
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最初の苦しい間が精神的に参って写真がほとんどない! ロープがなかったからだと思う。こういう部分が実力不足を感じるところ。
しばらくして、やっとまともに歩けるところまで来た。正面が明神山ピーク。
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しばらくして、やっとまともに歩けるところまで来た。正面が明神山ピーク。
歩けるけど、相変わらずやせ尾根ではある。内心はまだ油断できないと思う。
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歩けるけど、相変わらずやせ尾根ではある。内心はまだ油断できないと思う。
右手の尾根は相変わらず渋い。尾根の下部は岩が露出して、上部は緩やかになる様子が分かる。
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右手の尾根は相変わらず渋い。尾根の下部は岩が露出して、上部は緩やかになる様子が分かる。
895無名峰の手前の谷が明神洞入ってすぐの右俣、中央稜の手前の谷が左俣になる。
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895無名峰の手前の谷が明神洞入ってすぐの右俣、中央稜の手前の谷が左俣になる。
左岸リッジ(895無名峰からの尾根)は明神山には上がらないので、明神山に突き上げる顕著な尾根は中央稜。手前はその支稜だ。
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左岸リッジ(895無名峰からの尾根)は明神山には上がらないので、明神山に突き上げる顕著な尾根は中央稜。手前はその支稜だ。
振り返って。左岸リッジと中央稜は明神滝の方に向かってぐっと狭まっていた。それなりに概念をつかめたことは1つの成果だ。
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振り返って。左岸リッジと中央稜は明神滝の方に向かってぐっと狭まっていた。それなりに概念をつかめたことは1つの成果だ。
左手の尾根は、ずいぶん歩きやすそうな尾根になっている。もうすぐ合流しそう。
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左手の尾根は、ずいぶん歩きやすそうな尾根になっている。もうすぐ合流しそう。
かなり歩きやすくなった。私だとラッセルが遅いので、常にスーパークライマーさんがリードしてくれる。
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かなり歩きやすくなった。私だとラッセルが遅いので、常にスーパークライマーさんがリードしてくれる。
この西稜は、やや北側から尾根に合流して明神山に向かうみたいだ。地形図からはあまり読み取れなかった。
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この西稜は、やや北側から尾根に合流して明神山に向かうみたいだ。地形図からはあまり読み取れなかった。
1mくらいのっかった雪が上がれなくて、猫が首根っこを引っ掴まれるように、ザックを引っ張られて引きずり上げられた(汗)なんて腕力だ。
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1mくらいのっかった雪が上がれなくて、猫が首根っこを引っ掴まれるように、ザックを引っ張られて引きずり上げられた(汗)なんて腕力だ。
奥にのびるのが中央稜、手前は大きく見えるが支稜のはず。
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奥にのびるのが中央稜、手前は大きく見えるが支稜のはず。
奥の馬の背のようなリッジは、895無名峰から続くもの。心惹かれるきれいな尾根。
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奥の馬の背のようなリッジは、895無名峰から続くもの。心惹かれるきれいな尾根。
うっすら奥に、歩く予定の林道が白くなって見えている。明神山よりもあちらの方が高い。
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うっすら奥に、歩く予定の林道が白くなって見えている。明神山よりもあちらの方が高い。
全体を通して右は谷に鋭く落ちていて、やや左が緩めのようだ。
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全体を通して右は谷に鋭く落ちていて、やや左が緩めのようだ。
いよいよ頂上が近いが、すでに二人とも、帰りはヘッデンになるんじゃないかと薄々思っている。
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いよいよ頂上が近いが、すでに二人とも、帰りはヘッデンになるんじゃないかと薄々思っている。
尾根に合流するところは、雪斜面の登り。
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尾根に合流するところは、雪斜面の登り。
急斜面。スーパークライマーさんはずっとアックスなし、素手でラッセルし、登っている。
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急斜面。スーパークライマーさんはずっとアックスなし、素手でラッセルし、登っている。
あと少し。
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あと少し。
振り返る。雪崩れる感じはなかった。
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振り返る。雪崩れる感じはなかった。
広い尾根に合流!
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広い尾根に合流!
もう、見えているのは明神山ではなく、明神山から南にのびる吊尾根のコブ。
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もう、見えているのは明神山ではなく、明神山から南にのびる吊尾根のコブ。
遠く白く見える林道にこれから行く。まだまだ歩く。
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遠く白く見える林道にこれから行く。まだまだ歩く。
ひと登りで頂上に! 雪が降りしきる中、ついにここまで来た。
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ひと登りで頂上に! 雪が降りしきる中、ついにここまで来た。
山名板があることを調べていたので、ちゃんと見つかってよかった! 寒いので休憩もそこそこに。
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山名板があることを調べていたので、ちゃんと見つかってよかった! 寒いので休憩もそこそこに。
これから進む方向をコンパスで確認。尾根も視認できた。
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これから進む方向をコンパスで確認。尾根も視認できた。
あの林道までラッセルか…。「2時間じゃない?」と言われるが、3時間くらいかかることを覚悟。
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あの林道までラッセルか…。「2時間じゃない?」と言われるが、3時間くらいかかることを覚悟。
こんなふうに藪に落ちたりもする。
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こんなふうに藪に落ちたりもする。
道はないが、無雪期も歩かれているようなので、ほんの一部だけテープがあった。
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道はないが、無雪期も歩かれているようなので、ほんの一部だけテープがあった。
赤くて印象的な木。吊尾根は半分ほど私が先頭で、しゃべりながら歩く余裕もあった。
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赤くて印象的な木。吊尾根は半分ほど私が先頭で、しゃべりながら歩く余裕もあった。
一番奥の山が明神。手前にはコブが重なる。
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一番奥の山が明神。手前にはコブが重なる。
吊尾根は全体的に歩きやすかったし、登りもそこまできつくなかった。一か所だけ、雪が多く、垂直に近いような乗越があった。
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吊尾根は全体的に歩きやすかったし、登りもそこまできつくなかった。一か所だけ、雪が多く、垂直に近いような乗越があった。
林道手前の急登を登りきったところで、明神方面を振り返る。
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林道手前の急登を登りきったところで、明神方面を振り返る。
林道に出た!!
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林道に出た!!
冬型が強いみたいだ。何しろ寒い。あらゆるものが凍る。
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冬型が強いみたいだ。何しろ寒い。あらゆるものが凍る。
これは895無名峰からの馬の背のようなリッジが林道につきあがるところ。
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これは895無名峰からの馬の背のようなリッジが林道につきあがるところ。
左から、895無名峰の下部のゴツゴツした岩尾根がのび、右から中央稜が下りてきていて、二つがぶつかるあたりが明神洞の回廊になっているのだろう。
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左から、895無名峰の下部のゴツゴツした岩尾根がのび、右から中央稜が下りてきていて、二つがぶつかるあたりが明神洞の回廊になっているのだろう。
私たちが登った西稜は、たぶん今見えていないのだと思うけど、いまいち自信がもてない。
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私たちが登った西稜は、たぶん今見えていないのだと思うけど、いまいち自信がもてない。
林道って、冬はこんなふうになっているんだなあ。
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林道って、冬はこんなふうになっているんだなあ。
不思議な空間だ。
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不思議な空間だ。
明神洞の深い谷。
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明神洞の深い谷。
振り返って、正面が吊尾根。
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振り返って、正面が吊尾根。
途中、林道が分岐していることにふぃっと気づいたスーパークライマーさん、さすが。私は気づかなかった。
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途中、林道が分岐していることにふぃっと気づいたスーパークライマーさん、さすが。私は気づかなかった。
雪が壁のようになっていて、埋もれているけど、こっちが林道で正解。
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雪が壁のようになっていて、埋もれているけど、こっちが林道で正解。
豪雪。
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豪雪。
てっぺんにソーラーパネルのような何かがのっている山が見えてきた。
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てっぺんにソーラーパネルのような何かがのっている山が見えてきた。
正面になだらかに下りていく尾根がある。下ろうと思っている尾根と目星をつけた。
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正面になだらかに下りていく尾根がある。下ろうと思っている尾根と目星をつけた。
この尾根だ。地形図を見ても、合っているだろう。
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この尾根だ。地形図を見ても、合っているだろう。
尾根の下りはじめはとても広い。
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尾根の下りはじめはとても広い。
ピンクテープがあって、少し安心する私。最初は本当に歩きやすい尾根だった。
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ピンクテープがあって、少し安心する私。最初は本当に歩きやすい尾根だった。
残念ながらここでカメラが寒すぎるのか電気切れ。こんなこと滅多にないのにな…。
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残念ながらここでカメラが寒すぎるのか電気切れ。こんなこと滅多にないのにな…。
その後も一苦労二苦労があって、やっとダムまで下りたら、電池が戻っていた。
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その後も一苦労二苦労があって、やっとダムまで下りたら、電池が戻っていた。
ギリギリ、ラテルネしないで林道を歩いて戻ることができた。
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ギリギリ、ラテルネしないで林道を歩いて戻ることができた。
ラッセルしんどそー
読み応えありました
秋の明神洞おつかれさまでした!
冬の記録、読んでくださったんですね!
2泊もして1136m山頂に這い上がり、
湿雪ラッセル厳しく5キロの移動に6時間も使うという「バカげた」遊びです。
セクシー登山部の「奥美濃と女」も合わせて読むとさらに面白いかもしれません
http://sexy-tozan-bu.blogspot.com/2015/06/blog-post.html
URLおおきに。有難うございます。
随分 昔に読みましたよ。懐かしいです。とはいっても、5年前なんですね。
2016-2017年は仕事で米に住んでたせいか、それより以前のことが10年以上前のように感じてしまいます。
ションポリの下りとか、高木さんのヤブ山のススメとか よく憶えてます。
私も確か、この記事よんで、ヤブ山のススメを買いましたから。
でも、もうどっかいきましたw
さすがこのブログは愛読者が多いですね笑
最近別の方とも同じ話題になり、やはり読まれていたのに驚いたところでしたよ!
ヤブ山登山のススメは奥美濃一色ですから……ターゲットが狭いです笑 でもこういう愛情こもったローカルな山の本、ローカルな山行は大好きです。
奥美濃は山ボードで色々いきたいなと思ってるんですが
沢登りでは、海ノ溝、松谷洞、シタ谷 千回沢山は入ってみたいです。
関西の沢屋さんもセクシー登山部よんでる人多いっすよ
私自身、奥美濃はまだまだ入れていないです。
関西の方にも奥美濃が登られているというのは、遠いと思うのと、そんなレベルでなくマニアックなローカルエリアだと思っていたので、ちょっと意外でした。
昨年、山道具メーカーF社のAさんが白山の三方崩山のエリアに雪稜登攀に来られて、もっと前の開拓されていた頃はあちこちから集まってきていたと思いますが、近年では珍しいのでさすが意欲的な方だと思って見ていました。
大阪の吹田あたりから上大須ダムまで片道3時間。奈良の上北山村とかも片道3時間。時間的には変わらないです。
誰が登ったとか登ってないとかは あんまし知らないんで お話ついていけませんけど 徳山ダムが出来て入り難くなった谷が色々あるところも私にとっては魅力です。
ほなほな
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