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Yamareco

記録ID: 5801587
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

上高地 初日は岳沢から天狗沢を往復して岳沢小屋へ

2023年08月01日(火) 〜 2023年08月04日(金)
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過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
東京の竹橋発の夜行バス
2023年07月31日 22:14撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 05:03撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 09:37撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 09:41撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 09:50撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 10:35撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 10:46撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 10:46撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 10:53撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 11:20撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 12:09撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 12:19撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 12:19撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 12:46撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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2023年08月01日 16:52撮影 by  HW-02L, HUAWEI
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撮影機器:

感想

2023年8月1日 Day1 上高地入り 岳沢から岳沢小屋 天狗沢の偵察歩き  

7日前の槍ヶ岳登頂の余韻に浸る間もなく、月曜の夜、予約していた夜行バスに乗り込んで再び長野県の上高地へ

高速バスは3列シートのプレミアムタイプより、ふつうの4列シートのスタンダードタイプのほうが乗り心地がいい。
それは2席ダブルシートをひとりで専有できるから、3列シートよりも広く快適に過ごせるのだ。

どんなに混んで満席でも、4列シート1列4席には2人までの割り当てにしてくれて(コロナ対策で密を避ける方針なんだろう)わざわざダブルシートの割り増し料金を払わなくても2席独占できるからお得だ。

早朝5時30分過ぎに上高地バスターミナルへ到着.
朝霧の梓川を眺めながら岳沢湿原へ。
早朝の静かな上高地散策が好きだ。 
小鳥たちのさえずりが響く木道を気持ち良い歩くと、岳沢登山口へ着いた。

冷たい沢水で顔を洗ってすっきりして、2時間の山登りで岳沢小屋だ。
天然クーラー風穴の岩からひんやりした風が吹いてくる。
水で顔を濡らしておくとひんやり倍増で疲れもとれる気持ち良さだ。

初日で重い荷物を持ち上げて息を切らしながら、石の階段をストックの推進力の助けでグイグイ登る。  

岳沢小屋には昼前に早く着いて、受付を済ませてひと安心。 
明日は重太郎新道を歩くから、別ルートの天狗沢を開拓しておこうと偵察歩きへ。

お花畑の看板のとおり、高山植物が花咲く草原だ。
ホタルブクロやイワギキョウ、ミヤマスミレ?など可愛らしい野草が目を愉しませてくれる。  

上級者コースと注意書きのある天狗沢だけあって、大岩がゴロゴロ広がる岩原でルートの判別が難しく、白丸のペンキマークが頼りだ。
標高300メートルは登ったところで、ガイドツアーの7人グループとすれ違う。 
奥穂高岳からジャンダルムを越えて天狗のコルから下りてきたという勇者たちだった。

憧れのジャンダルム、そのルートの一端を垣間見たく、天狗のコルの稜線上まで向かう。 

見上げていた時は小さな残雪の印象だったのが、同じ高さまで来ると巨大な雪渓で迫力に驚いた。

さらに岩だらけの斜面を登り続け、時計を見ると13時が迫っていた。
天候が不安定になる15時までには小屋に戻っていたい。 
後続に誰ひとり登山者がいない天狗沢に自分ひとりだけという心細さもあり、あと数百メートルで天狗の頭の稜線にあがれるだろう場所で引き返すことに決めた。

2時間くらい登り歩いたので、下りは1時間くらいのだろうと駆け下りていく。
途中から白いペンキマークが見当たらなくなり、下りの向きだと見えないのか、方角は合ってるよなとどんどん枯れ沢の岩場を下りていった。
どんどんガレた浮石が多く荒れた岩場になり、ようやく道間違いに気がつくも、登り返すより草原を横移動トラバースして突っ切ったほうが早く登山道に復帰できるだろうと進む。
 
しかし、ヤマレコのダウンロードした地図で現在地を確認して愕然とした。登山道から数百メートルも右に逸れてルートから離れた場所にポツンと現在地マークが表示されていた。

やばい道迷い遭難だ。
偵察歩きのつもりだったので水はすでになくなり、塩飴が少しあるだけ。 
この急坂の岩場をこれだけ下ってしまったので、登り返すには倍の時間と体力が必要だ。
すでに14時00分を過ぎて、周りにはひとりの登山者の姿もない。

疲労と不安で心臓がバクバクして、たまらず岳沢小屋へ助言を求めて電話する。

動揺しながらも状況を説明すると、登り返すしかないですねーと冷ややかに言われる。 
トラバースしてショートカットできそうな草原だが、そういう抜け道のような作業道はないですか?
途中まで誘導しに迎えに来てもらい、水と砂糖さえ補給させてもらえれば自力で下山できますと伝える。
忙しいから無理です、救助要請なら長野県警に連絡してください。県警から要請があれば小屋は動きます。 
また困ったことあったら連絡くださいと事務的な口調で電話を切られてしまった。

ふー自己責任か、頼れるのは自分だけだな 
奮い立ってひたすら登り返す決断をした。 
迷ったら沢へ降りるなの遭難教訓を信じて、苦労して下りてきた時間と体力の浪費を悔やみながら、がむしゃらに登り返した。

ひと息つくごとに地図で現在地を確認して、だいぶ登山道へ近づいてきていた。
ここまでくればさらに登り返さないで、草原を突っ切ってショートカットすれば登山道にぶつかる最短ルートのはずだ。
植物たちを踏み分けるのは忍びないけれど、体力と時間が危険な時なのでごめんと思いながら草原を夢中で突っ切る。
 
そうして登山道へ出られた時の安堵感といったら!
飲まず食わずで2時間を駆け抜けて、16時まえに声も出ない疲労感で岳沢小屋にたどり着いた。 

水を浴びて喉を潤し、やっと生き返ったところで小屋番さんへ帰還を報告する。

迷惑かけてすみませんでしたと謝り、自力であの窮地を脱出できた自分の決断力と、小屋番さんの登り返すしかないですねの唯一のアドバイスを信じて良かった。 

初日から遭難体験をしてしまうも、天狗沢の間違えやすいルートを身をもって体験できて良い収穫と経験になった。

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