湖南アルプス 〜3歳児の歩く距離ではない〜 [滋賀県 大津市]
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 844m
- 下り
- 847m
コースタイム
天候 | 晴 太神山 6℃ 矢筈ヶ岳 6℃ 笹間ヶ岳 測ってない |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
笹間ヶ岳の岩場はコウにはまだ早かった |
写真
感想
今回は本当は笹間ヶ岳だけを登るつもりだったので、分県登山ガイドだけを持っていた。 東海自然歩道なので迷う事もないだろう。
現地に着くと、富川道(御仏河原経由の道)の駐車場がいっぱいだった。
仕方ないので真っ直ぐ車止まで行き、そこから登山開始となる。
ここからだと太神山が近いことになるのでそれを登ろう。
林道越えて登山道に入ると岩場歩きになる。
こうした露出した岩場が目立つことから湖南アルプスという愛称が付いたんだな。
堂山なんかはその代表的な山だ。
至るところにマツタケ時期の注意書きが木に貼ってある。
登る人も多ければそれらを狙う人も居るからだろう。
休憩するイスなどが所々に設けられているのが嬉しい。
泣不動まで行くと勾配はなくなり、散歩道みたくなる。
二尊門を越えて少し歩くと不動寺に辿り着く。
そこから本堂に向かうにはキツい階段が待っていた。
コウは階段得意なせいか、ここまで歩いてきてのダメ押しの階段なのに休むことなく登りきる。
そして二等三角点のある山頂へ。
山頂は展望がきかないし、休憩するにも狭すぎるので、寺の敷地内で飯にしよう。
久々の山でのラーメンにコウは嬉しそうだった。
充分休憩も出来たし、下ろう。
下ってる際に誘惑が俺を誘う。
それは矢筈ヶ岳の存在だ。
まぁ、周遊しようと思えばできることだし矢筈ヶ岳に向かう。
先ほどの快適な道から一変し、ここは複雑な地形を歩くもので、とにかくアップダウンが激しい。 コウも結構こたえるみたいだ。
矢筈ヶ岳山頂直下は結構な急坂だ。 コウも初めてではないかな。
まぁ、なんとか登り切った。
展望は少しはきくし、昼休憩にはもってこいの場所だったな。
その急坂を下りきり、今度は御仏河原を目指す。
そこまでの道は単調で、緩い下りから平坦な道をひたすら歩くものだ。
快適なのでどんどん進む。
1時間歩き通して川が現れた。 御仏河原だ。
ここを右に曲がってこそ富川道で下の林道に下れたものを、なにを思ったか、右に曲がってしまった。 これが全ての間違いだという事に俺は気が付いていなかった。
何年か前に歩いていた事をすっかり忘れていた。
御仏河原は池が多く点在する。 足元も濡れるが気にしない。
そしてその先に大谷河原という広場があり、先に進むと登りになる。
尾根に登り切ったところでようやく間違いに気が付く。
時間も時間なので、俺も冷静さを失っていた。
尾根を左に曲がって迂回路をどんどん進んでくも、本当に御仏河原に着くのかが分からなくなっており、不安にかられた。
そこで下した判断は、笹間ヶ岳に登りきり夕暮れまでに林道に辿り着くことを決意した。
コウももうしんどい状態なので、急坂はコウを抱きかかえて登る。
なんとか林道に辿りつき一安心して進むも笹間ヶ岳に向かう登山道があり、コウが指をさす。
登りたい意思に答えてのぼる。
山頂の三角点にお座り写真を終えて、三畳岩にも登らずすぐに下山する。
林道までの下山道は意外なまでにハードだ。
一度登っているのに綺麗さっぱり忘れていた。
ロープ場なんかはコウを片手で抱きかかえながら下る。
なんとかして林道に下り立った。
ここまでくれば後はなんとかなる。
行動食をコウに与えながら歩を進めると、あたりはどんどん暗くなっていった。
アルプス登山口のバス停手前に下り立ったときには辺りは真っ暗だった。
そのバス停の先の橋まではコウは歩いたが、流石にその先は暗闇の登り坂なので、俺がした行動は、コウを肩車して歩きとおすことだ。
距離は大した事はないのだが、今までの疲労とコウの重み、暗闇のせいで体力がどんどん奪われるも、なんとか車にたどり着いた。
コウはもう寝てしまっていたが、車に着くと起きた。
反省点盛り沢山の山行になってしまった。
ガイドブックだけで充分だったのだが、完全に俺のルートミスだった。
それにつき合わせてしまったコウにも何度も謝った。
だが、悪い事ばかりではない。
行動食、非常食の有難みを十二分に味わったからだ。
飲み物もいつも必要以上に持ち歩いているので尽きる事もなかったし。
そして、夕暮れまでに林道に出るという判断も間違いではないはずだ。
コウが愚痴を言わずに最後まであんな距離をいつまでも付いてきてくれる事こそ遭難に至らなかったキッカケなのだ。
3歳児の歩く距離をとっくに越えているどころか、普通の大人ですらも根をあげる距離をよく歩いてくれた。 我が息子ながら凄いわ。
とにかく今回の山行は今までで一番の思い出になるだろう。
コメント
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コウ君はこの距離を歩いたのかあ、凄い!
私より登れて歩けるよ。参りました
でも、地形図だけはあったほうがいいね。
携帯やスマホとか位置確認できるものもあればさらにスムーズになる。
ガイドブックだけだと周辺の山との関係が分からなくなると思う。
私はいつの頃からか見なくなりました。
でも、お父さん的には良い経験、教訓になったのかな?
あと、最後のおしまいの画像がホッとして笑ってしまいました
そちらは歴史的な背景のある山が多いから歴史探訪もしながら
訪れたら面白いかもね。
本当にお疲れ様!次回の山行のためにもゆっくり休ませてあげてね
流石にmountrexさんより歩けてるなんてことないやろ
そう、やっぱり地形図やなって改めて思ったわ。
俺的には反省だらけよ
だいたい意思が弱いから誘惑に負けんねん。
一度決めたことは変更したらアカンわ。
まぁ、修正が効く場所で良かったのと、コウの頑張りに助けられたから最悪な状況を回避出来た訳や。
歴史訪問も兼ねて登りたいけど、まだコウを見るので精一杯よ
そういうのはコウが小学生になってからやな!
次回までは大分休めると思う。
なんせ、来週末まで晴マーク一切無しなんで(泣)
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