紀州の屋根と美人の名湯☆護摩壇山〜龍神岳〜龍神温泉


- GPS
- 01:40
- 距離
- 3.2km
- 登り
- 148m
- 下り
- 136m
コースタイム
天候 | 雪のち曇りのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080300/skykisei/skykisei.html 道の駅 田辺ごまさんスカイタワー駐車場 (展望塔や売店は休業中ですが、駐車場とトイレは使用可能です) http://www.ryujin-kanko.jp/contents/miyou/skytower.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
ハイキングコースの為、危険箇所や迷い易い場所はありませんが、標高が高いので防寒対策や雪山装備は必須です。 |
その他周辺情報 | 龍神温泉元湯 大人700円 http://www.ryujin-kanko.jp/contents/spa/motoyu.html |
写真
感想
今週末は関西のお天気があまり良さそうではなかったのですが、つい最近スノーシューと冬山用のザックを購入したので、気軽にスノーシューハイクが出来そうな護摩壇山に行って来ました。
護摩壇山は紀州の屋根と呼ばれ、紀伊山地に属する標高1,372mのお山ですが、登山口は標高1,282mの道の駅ごまさんスカイタワーになるので、標高差は僅か90mです。
ただ問題は登山口までのアクセス。
ごまさんスカイタワーは高野山と田辺市龍神村を結ぶ全長42.7kmの高野龍神スカイラインの中腹にあり、今の時期は冬季チェーン規制中なので、今季からスタッドレスタイヤにしたとはいえ、我が家のマイカーで辿り着けるのか少し不安です。
登山口に着いてさえしまえば、山での行動時間はかなり短そうなので、早朝を避けて自宅を朝8時に出発。
国道170号線から371号線を経て、高野龍神スカイラインに入ると、道には早くもうっすらと積雪が現れ、高野山周辺から冬季規制区間に入ると、完全な雪道になりました。
いつもはダメなら引き返せばいいというポジティブシンキングな相方ですが、目的地まで約30kmの慣れない雪道運転に緊張気味です。
勾配もある山岳道路でしたが、スタッドレスタイヤはその役割をしっかりと果たしてくれて、無事にごまさんスカイタワー駐車場に到着しました。
ごまさんスカイタワーは護摩供養の護摩木を積み上げた形のユニークな展望塔があり、レストランや売店も併設されていますが、12/1〜3/末の期間は冬期休業中です。
周囲は強風で、いつの間にか横殴りの雪になっていましたが、駐車場には4〜5台ほどの車がありました。
準備をして12:10にスタート。
既に標高1300m近いので体が暖まる暇もなく、強い風と冷たい雪に晒されますが、出発から周囲には霧氷の木々があって得した気分です。
積雪状態も不明だったのですが、雪はしっかりと締まっていて踏み抜きもなく、ツボ足で充分に歩けました。
スタートから20分ほどで東屋が見えると、そこが護摩壇山の山頂でした。
大台ヶ原の日出ヶ岳も駐車場から短い時間で山頂に着きましたが、今回はそれ以上の最短記録です。
時間がお昼だったので、東屋で食事にしようかと思ったのですが、横殴りの雪で屋根の意味がないので、食事は下山後にすることにしました。
護摩壇山から案内板に従い龍神岳へ向かいます。
案内板によると、駐車場から護摩壇山は0.5km、護摩壇山から龍神岳は0.7kmと楽ちん行程です。
いつもとは言いませんが、たまにはこういう山登りもいいですよね。
護摩壇山から下る道がアイスバーンのように凍り付いていたので、東屋に戻ってアイゼンを着けて再び縦走路を進みます。
護摩壇山まではトレースがありましたが、龍神岳に向かう道はノートレース。ただ道は明瞭なので問題ありません。
平坦で歩きやすい尾根道ですが、所々で樹氷が道を覆い被している場所があったので、その都度、尾根芯を巻きながら進みます。
いつの間にか雪が止んで、少し周囲が明るくなった気がしたので空を見上げると、厚い雲からほんの少し青空が見えて、太陽が顔を出しました。
結局晴れ間があったのはこの時だけでしたが、来て良かったと思う瞬間でした。
そんなご褒美もあって、歩くこと20分ほどでNHKの電波棟のある龍神岳の山頂(1,382m)に到着しました。
龍神岳は和歌山県の最高峰ですが、2000年(平成12年)の国土地理院調査で、護摩壇山より10m高いことが判明するまでは護摩壇山が最高峰として認知されていました。
標高が判明して暫くは無名峰だったのですが、2008年(平成20年)に田辺市が全国から名称の公募をして、龍神岳として命名されたそうです。
いい名前を貰って良かったですね。
龍神岳からは来た道を戻らずに東の縦走路を進んで、稜線の北側を並行して伸びる林道に下りて、林道を歩いて駐車場に戻るルートを取りました。
稜線より林道のほうが積雪量が多いらしい情報があったので、スノーシューを履ける所があるかなと思ったからなのですが、北側の樹林帯から今日一番の冷気が吹き付けてきます。
同時に止んでいた筈の雪も勢いを取り戻して、殆ど吹雪のようになってきたので、蓼科山以来の目出帽とゴーグルを着けて、完全防寒で林道を進みます。
勿論、ノートレースの道で途中で雪もいいかんじ(?)に深くなってきたので、スノーシューの出番のチャンスかと思ったのですが、前を歩く相方はというと、まるで雪中行軍のように足首を埋めながら黙々と歩いて行くので、離されないように必死に付いて行きました。
意外と長く感じた林道歩きでしたが、何とか13:50に駐車場に到着。
林道出合からの所要時間は35分くらいでした。
駐車場には出発時よりも車の数は増えていて、どうやら駐車場周辺で雪遊びをするご家族連れも多かったみたいです。
私たちは装備を外し、エンジンをかけて温かい車の中で遅めの昼食にしました。
結局、スノーシューデビューは次の機会にお預けになりましたが、1時間40分の短い時間の中でたっぷりと雪山を楽しむことができて満足でした。
帰りは龍神村の龍神温泉に立ち寄って、日本三大美人の湯として有名な名湯で温まってから帰路に着きました。
はじめまして。
31日はすごい天気でしたね。龍神岳で見かけたお二人では?と、思いコメ入れさせていただきました。
はじめは林道で帰る予定でしたが、北からの風と雪が強烈だったので積雪がすごいとだろう思いスノーシューを持っていなかった僕はピストンしました。
shirohiさん
この日、山で唯一お会いしたお方からコメ頂けて嬉しいです
仰るとおり、林道の風雪は強烈でした
スノーシュー持ってたのに、早く駐車場に戻りたかったので
最後まで背負ったままでした
でもスケールの大きい奥高野の山は素晴らしかったです
これからもよろしくお願いします
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