金糞岳
- GPS
- 02:30
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 385m
- 下り
- 402m
コースタイム
天候 | 曇時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた登山道。 |
その他周辺情報 | 「健康パークあざい」に温泉。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
暑い日が続く。ピークハントならなるべく高いところへ、そうでなければ沢ということになる。先週は氷ノ山の南西に位置する久曾木谷を遡行して涼しい思いをしたので、今週はピークを目指す。といっても日帰り圏で興味を引く高めの山はそれほど多くはない。今日の天気予報は、南ほど不安要素が増す感じである。以前から気になりつつも、自宅からはかなり遠くにあって、一方、行程的にはtoo shortなので行く機会のなかった滋賀・岐阜県境の金糞岳は好天との予報で、ならば隣の白倉岳とセットで行ってみるか、となった。
ハプニングは前日に起こった。自宅のパーキングに車を入れるには小さな段差を越えることになる。ここで予想もしない後輪のパンク!しかも、まだ半年も使っていないタイヤである。慌ててタイヤ館に行って新品に替え、翌日の山行に備える。
さて当日、阪神高速から名神へと車を走らせるが、夏休み後半の週末とあって車が多い。小谷城のスマートICで北陸道を降り、あれこれ考えた末、国道303号でまず岐阜側に入ってから、鳥越林道を西へと戻り気味に登山口へ向かうことにする。ところが山間部に入ったところで、「岐阜県側通行止め」の表示。方針を切り替えて西側から鳥越林道を辿ることとし、ナビに頼って山麓の田舎道に入ったが、怪しい林道に引き込まれてしまう。ホウホウの体で抜け出して何とか高山キャンプ場前にたどり着いて、鳥越林道に入る。一昨日、kinuasaが林道管理の役所に電話して通行可能かを問い合わせたが、点検に入るのは月曜以降の予定で現状不明という回答。台風の後なので果たして通れるのか、と不安に駆られながら進む。途中、人も車もまったく出会わず、もうすぐ鳥越峠、と言うあたりで、車の左後方からカーブの時に異音が発生するのに気づく。だが、走行に支障がなかったのでそのまま進む。連状口で一人の登山者を見て、峠に出ると、ツーリングの3人グループが休憩中。峠を越えて登山口に向かおうというところで、車の様子がおかしい。kinuasaが確認する。なんと、昨日交換したばかりの左後輪がパンク!!!山のてっぺんで新品のタイヤが!何ということだ。傾斜がなくスペースの広いところに車を移動させ、スペアタイヤに交換することにする。40年前までは自分でタイヤのローテーションやオイル交換をやっていたが、以来、全くやっていないのでまずは記憶の呼び起こしから。もう今日は登らず帰ることになるのか。と、kinuasaがツーリングの方々に助けを求めに行くという。すぐに駆け付けてくださった方々は、見事な連係プレイで瞬く間にタイヤを交換してくださった。汗が噴き出してぽたぽたと滴っている。本当にありがたかった。ただただ感謝です。
ツーリングの方々のおかげで車は何とかなったし、せかっくここまで来たので、金糞岳には登っておこう、となった。駐車地から山腹に切れらた林道を岐阜県側に少し下ると右手に整地された駐車スペースがあるが、一台も止まっていない。その正面左が登山口で、ペンキで大朝登山口であることが記されている。それなりに知られた山のメインの登り口にしてはそっけない。一登りで稜線にでる。ここから山頂まで一定間隔で鐘がつるされている。非常時に打ち鳴らすためだろうか。周囲はブナ、オオイタヤメイゲツ、ハルニレ、リョウブなどの温帯広葉樹林で植林はなく、また林下は深い篠竹藪となって、自然度の高い山である。金糞岳自体は眺望がないと聞いていたので、特に不満とも思わずに登る。ただ今日は湿度が高い。眼鏡が曇るほどである。空模様は時々陽が射すという程度であるが、風はなく、歩行距離のある山行ならバテるところだ。庄内の摩耶山の窒息しそうな暑さを思い出していた。幸い?今日は超ショートな山行である。山頂まで20分という古い標識を見て一登り、小高いところに飛び出したら眼前にワイドな眺望が広がった。眺めが得られるとは思っていなかったので、なんだか儲けたような気分だ。霞がかかってぼんやりとしているが、左手遠方に裾を引いている山、あれは白山か。北アルプスも見えるというが、さらに遠方に山を認めはするものの、その姿は判然としないのであった。
ここからわずかの登りで金糞岳山頂に達した。山頂からも十分に眺望が得られる。ここで昼食だ。休んでいると、男女2名のパーティーが登って来た。我々は白倉岳へと出発する。両側は身の丈を越すスズタケであるが、道型はよく踏まれている。金糞岳山頂から緩く下り始めると、周囲にガスが立ち込めできて、行く手を覆っている。頭の中では車のことが気になって離れない。もし雨になると、あのスペアタイヤで林道を下るはめになる。高速道路も低速でしか走れない。帰路にタイヤ屋に行って始末をつけないといけないしな。ガスは広がっていく気配で、白倉岳に行っても期待の眺望は望めそうもない。だんだんと不安が広がって来た。ヨシ、今日はここで引き返そう。
踵を返して下山を開始する。あっという間に下って駐車地に戻る。車での帰路、ゆっくり、ゆっくりを念じながら、高速道路を走行してやっとの思いでタイヤ館にまでたどり着き、タイヤのチェックに立ち会う。疑った取り付けの不良などではなく、タイヤに切れ目が入っていることがわかった。asakinuが以前パンクを経験したのはアメリカに暮らしていた1981年、モンタナ州ビリングスからイエローストーンに向かう高地をレンタカーで走行中のことだったから40年余り前である。それがなぜ今、立て続けに2回も起こったのか。お祓いでもしないといけないか、そんな気分に襲われるasakinuなのであった。
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