羅臼岳 知床峠ピストン

2023年03月18日(土) 〜 2023年03月19日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 26.4km
• 登り: 1,399m
• 下り: 1,399m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:00
• 休憩: 0:00
• 合計: 6:00

11:00 スタート地点
17:00 ゴール地点

知床自然センター11:00出発、知床峠15:00着。知床峠で宿泊、翌日6:00に出発、10:00に撤退ポイント、16:00に知床自然センターに帰還。

天候

晴れ、強風

アクセス

利用交通機関：

自家用車

知床自然センター駐車場までレンタカーで移動。そこから知床峠まで徒歩。帰りも同様。

コース状況／危険箇所等

知床自然センター〜知床峠は除雪が進んでおり、アスファルトの舗装路を進む。知床峠〜羅臼岳は踏み跡がない。雪は固く締まっており、アイゼンが良く効く。吹き溜まりの新雪は膝くらいまで沈む。山頂直下でガスに巻かれ、視界不良＋強風のため撤退。

その他周辺情報

知床峠のトイレは閉鎖中。斜里まで戻って温泉に入った。

写真

知床自然センターから知床峠まで長い道路歩き。春の開通に向けて除雪がかなり進んでおり、舗装路をひたすら歩く。前方に雪のドームを見る。あれが羅臼岳。

かなりの積雪量。

知床峠の直前、天頂山に続く緩やかな斜面。日が傾いて雪面がまぶしく、風もないので穏やかな気持ちになる。

知床峠に到着。本日の幕営地。青空に羅臼岳が良く映える。

知床峠からは国後島と流氷が見える。誰もいない。

トイレの風下に幕営。すでに先人が同じ場所で幕営していたのか、雪がかなり固く締まっていた。一部氷化しているところがあり、ペグがものすごく固く刺さる。

マウンテンビュー。1泊0円のホテル。夕日で紅く染まりつつある山体が美しい。圏外でスマホを使えず、特にすることもないので日没と同時に就寝。

夜はテントを揺らす強風で何度か目覚める。しかし、手足の末端にカイロを仕込んでおいたためよく眠れた。羅臼岳のほうを見るとガスがかかりつつある。

知床峠から羅臼岳へ冬道を一直線。ぐんぐん高度を上げていく。西南ルンゼを回避して、南斜面の斜度が緩やかなところを攻める。

天頂山がなだらかで美しい。スキーで縦走したい。

南斜面の一部は強風のために雪がなくむき出しのガレ場が点在している。石と氷まじりの雪にアイゼンが良く効く。

北西からガスがかかり始め、南斜面は吹き溜まりとなり、視界不良。小さな雪の平坦地があり、ホワイトアウトしていた。山頂直下の急斜面で、ここで滑落すると回復不能と判断し、撤退を決める。

時間に余裕があるので景色を楽しみつつ下山。オホーツクの風がゴアを叩く音がうるさいが、涼しくて気持ちがいい。

ピッケルを突き刺して休憩。広大なゲレンデはどこを歩いてもすがすがしい。

最後に羅臼岳バックで一枚。

道路のわきにはキタキツネの足跡多数。海鳥やカラスの足跡もあったが、ヒグマはまだ冬眠中。お疲れさまでした。

感想

たけ

残雪期の羅臼岳で緩い南斜面からアプローチした。
晴れ男は風までは管理することができず、運悪く撤退となった。山頂直下は風下でも強風。無理やり登頂しても視界ゼロ＋爆風でいいことはなかったと思う。私はピッケルワークにまだ習熟していないため、滑落の危険がありルートに復帰できない場合は通行不能と判断。登頂こそできなかったが、知床らしい雪景色を眺めることができて満足。訓練としてもいい山行になった。