リベンジのリベンジのリベンジ? 寸又川左岸林道(ゲート〜日向林道起点)


- GPS
- 08:35
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 803m
- 下り
- 803m
コースタイム
天候 | 曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
観測所名 大間(おおま)
観測項目 雨量
観測所記号 105031285507010
水系名 大井川
河川名 寸又川
所在地 静岡県榛原郡川根本町奥泉於鶴策34-2
緯度経度 北緯 35度11分05秒 東経 138度06分56秒
今回も犠牲になってしまった...
なんという名前の植物なんだろう。
3年前はおろしたてのウールソックスに大量付着し、無理やり剥がしたせいで表面がボロボロになってしまった...
上手い剥がし方があれば教えて欲しい。
下閑蔵沢より上に生息している...
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
![]() ![]() ![]() |
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感想
2年前(2021年)の6月、廃道状態と聞く左岸林道を目指し、初めて千頭ダムからお立台に向かった。
日頃の自堕落な生活から、お立台に辿り着いた時は8〜9割の体力を消耗していた。
折角来たのだからと...左岸林道を上流に向かった。
1km先の崩壊地...当時はtori-atamaさんが設置してくれたトラロープが生きていた。
途中まで渡ってみたが、こんな場所を歩くのは初めてで、かなりビビっていたのだ。
引き返して、教科書代わりにしていたkaikaireiさんの山行記録に有るように高巻きをしてみた。
懸垂下降して崩壊地先に降りたのだが、高巻き1か所で体力の限界が来ていた...
https://maps.app.goo.gl/UhFbqagToYfoFu5j9
(この時は知らなかったのだが、その先にもう1か所崩壊地が有ったのだ。)
帰りはあっさりとtori-atamaさんのロープを使わせてもらい戻ってきた。(最初から使えばよかったのに...と私も思った。)
https://maps.app.goo.gl/39wS5dL7FvRMjUvV8
このリベンジのため同年(21年)8月下旬に寸又峡を再び訪れたのだが、6月の大雨で県道77号は時間帯通行止め、千頭ダムまでの右岸林道も崩落で通行できなかった。
残る手段は起点ゲートからお立台まで行くしか無い...
この一年前...
20年9月...25年ぶりに左岸林道をMTBで走った。
その時のMTBがフルサスで15kg以上有ったのだ...
非力な私がこのMTBを担いでゲートを越えるのは大仕事だった。
こんな事もあって、密かにミニベロをベースとした「左岸林道スペシャル」と名付けた軽量自転車を組み立てていたのだ。
重量は10kg以下...ヤフオクとアリエクでパーツを集めた。
実は21年の8月が「左岸林道スペシャル」のデビュー戦だったのだ。
軽量化のお陰で楽々とゲートを越え、お立台目指して左岸林道を走っていたのだが、途中で工事関係者に止められた...
「工事やっているんで通れません!」
「左岸林道スペシャル」のデビュー戦はここで終わった。
ミニベロタイプの「左岸林道スペシャル」には仕様上の問題が有った。
当初から薄々分かっていたのだが、オフロードの坂道を小径タイヤでトルクを掛けたらどうなるか...ホイールスピンしてしまう...
実際に林道を走ってみて分かったこと...小径タイヤかつリジットフォークでオフロードを下ると、衝撃と振動で腕と肩が持たないのだ。
軽量化がメインで有った「左岸林道スペシャル」のコンセプトを変更することにした。
新しいコンセプトは「山歩きのスタート地点まで快適に移動する。」
タイヤ径は26インチ、フロントサスは必須、電動アシスト付き、できれば軽量化、そしてそして一番重要なこと...価格が高くないこと...
こんな都合の良い自転車は無いので、自分で作ることにした。
パーツは1号機と同じくヤフオクとアリエクで集めた。
21年8月に敗退してしまった1号機のリベンジが本年(23年)6月のわずか20分で終わってしまった山行だったのだ。
今回の山行は、1号機、2号機のリベンジを二足歩行マシーン0号機の私自身が行ったものなのだ。
どうでもいい前置きが長くてすみません...
ようやく本題。
寸又峡橋右岸側の空き地に車を置いてゲートに向かった。(朝日トンネル出口付近は落石が有るので車は置かないほうが良いと思います。)
ゲートを出発したのが7時頃...
前回落石が有った場所は更に岩の上積みがあり、自転車で超えることは不可能な状態になっていた。
前回敗退理由になった路面の渓谷(雨裂)...見立どおり、自転車での通行はかなり厳しい状況だった。
渓谷は沢から溢れ出た水によって作られており、規模の大小は有るものの沢の下側にはだいたい渓谷が形成されていた。
ゲートから2kmあたりまでは、この渓谷が出来ていた。
登ってきた道を振り返ると結構な勾配が有る...20年9月に来た時は落石箇所以外は漕いで登っていたのだ(電動アシスト自転車では無かった)...3年前の自分はすごかったなぁ〜と感心してしまった。
MTBで走っていると、止まって写真を撮るのが非常に億劫になるのだ...特に登り...
今回は徒歩なので、今まで気が付かなかった場所の写真を余裕を持って撮影できた。
道中チェックポイントとして考えていたのが、4kmの営林署ゲート、8kmの造林小屋、11kmの大崩壊地(ごまいなぎ)だった。
MTBと比較しても同等か、それより早い感じで到達したように思う。
自分の中で自動車、バイク、自転車、徒歩の「楽さ加減」のランクが有る。
結構キツめな登りという条件で...
一番楽なのは自動車...2番めはバイク...3番めは徒歩...最後は自転車になる。
登りの自転車ほどキツイものはない(特にオフロード)...歩きのほうが数十倍楽だ。
今年の山行から Garmin inReach Mini 2 というものを携行している。
自分の場合、ほぼ単独行なので安全のため、経済的にキツかったが購入した。(5万円弱)
年間費用が5,000円位で、フリープランだと1ヶ月単位2,000円位で衛星通信が使えるのだ。(通話は出来ないが)
今回出発時、カミさんが風邪気味で体調が悪かった。(自分も少し...)
「何かあったらガーミンに返信して」と言ってあった...
携帯の電波が届かない林道上で inReach Mini 2 がメッセージを受信した。
「ヤバッ!」と思ったのだが、内容は「元気になりました。」というもので一安心した。
多少お金が掛かるが、安心という面からすると非常に有効なツールだと思った。
単独行の方には特にお勧めしたい。
8km地点の造林小屋...小休止をとった。
休んでいると「ピンポーン」とラインの受信音が...
「エッ!」...
スマホのアンテナを見ると1本立っている...
恐らく対岸に有るどこかの施設の電波をかろうじて拾っているようだ。
天候等により状況は変わると思うが参考まで...
11km地点の大崩壊地(ごまいなぎ)
前回来た時は11kmだったのに10.5kmになっている...私の勘違い?
イヤ!このキロポストにMTBを立て掛けたので絶対に間違いない!
何で0.5km減ったのか分からないが、シレッと入れ替わっていた。
21年8月に「工事やっているんで通れません!」と言われた工事のメインが、この大崩壊地の岩石除去とフレコンバッグによる押出しの防止...と現場代理人が言っていたのだ。
フレコンバッグ6段積みで押し出してくる岩をかろうじてブロックし、通行を確保していた。
話を聞いた時、数年で元に戻るだろうと内心思っていたのだが、2年でこの状態なら「OKなんじゃない!」と思う。
ここに至るまでの崩壊場所や日向林道起点までの崩壊場所もきれいになっていてストレスなく通行できた。
2020年9月の大崩壊地。
多分あと数年でこんな状態に戻ってしまうのではないか...
https://maps.app.goo.gl/VL28NdeaBDf6EDWx5
21年当時に現場代理人から聞いた話だと、「川根本町はお立台までの維持管理を行う意思が有る。」というものだった。
今回、名無しの1号さんから聞いたところによると、川根本町の町長が替わり、左岸林道の維持管理は朝日岳登山口までとなったようだ。
そう言われると、登山口の案内板横に真新しい林道寸又左岸線・終点と書かれた標識が立っていた。
お立台には千頭ダムから行けるし、朝日岳登山口〜お立台間に税金を使って維持する価値が有る場所は無いのかも知れない...(私には十分価値のある場所なのだが...)
今後の左岸林道の状況を注視したい...
取り敢えず、寸又峡橋から見える崩壊地の落石現場がどうなるか...だな!
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