小塩山から逢坂峠


- GPS
- 03:27
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 419m
- 下り
- 414m
コースタイム
天候 | 曇時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
来月、仕事で台湾に行くことになっているが、関空発朝一の便なので車で行く以外手がない。関空の駐車場を調べていたら、KIXカードというのを使うと料金が何と25%オフになるというではないか。これは作らない手はない、ということで申し込みをしたが、発行してもらうには空港に足を運ばなければならないという。伊丹空港でもOKということなので、それなら山に行った帰りに立ち寄って発行してもらおう、と考えたのだった。そんな動機だから、伊丹空港が通り道になるような山を探すことになる。最初は比良南部を考えていたが、アフター登山の「業務」に支障があっちゃいけないという気持ちが嵩じてきてしまい、もっと近場にあるポンポン山に行ってみることにした。この計画変更は夜中に目が覚めて決心したという「その場しのぎ」的なものだったため、登山口の善峰寺へはナビに頼ってしまった。近場だからと下道で行ったこともあるが、なんだか妙に遠い。山間部に入ってからはどうもルートがヘンだ。かなり近くになったはずの時点でヤマレコのGPSで現在地を見て驚愕した。勝手に東からストンと寺に向かうものと思っていたが、ナビはうねうねと山間部に入って北西側からアプローチしていたのだった。ガソリンも低レベルだったから、一旦は諦めて帰ろうかと思ったくらいのショック。しかし気を取り直してヤマレコの地図を見ていると、すぐ近くに小塩山と言う山があることに気付いた。そこそこ登られているみたいなので、丁度車を停めた大原野外畑集落から尾根に取り付いて登ることにした。
尾根取りつきに達する道の分岐点にたまたま車を停めたのも何かの縁。ナガサキアゲハの雄がふわりと車をかすめて飛んで行ったのも、なんだか歓迎の合図のような気がする。林道をわずかに入ると獣除けのゲートがあり、扉を開けて進む。すぐに尾根末端が目に入る。ちょい上に小ぶりの高圧線鉄塔があり、「火の用心」の立札のある巡視路があった。これを辿る。ブル道を横切った所から上は、薄い踏み跡となる。踏み跡は途中から右にトラバースしていくが、我々は尾根を忠実に進む。やたらと多いジョロウグモの巣をアセビの枝で振り払いながら、植林から広葉樹林に変わる小尾根を登って行くと、眼前に金属網のフェンスが見えてきた。反射板の柵であった。この柵に沿って登って行き視界が開けると、森林公園側から上がって来た道に合する。ここからわずかに登ったところに小塩山の山名板のある山頂はあった。東面に眺望が得られる。しかしこの山名板の山頂は最高点ではなく、目の前の丸い盛り上がりがピークである。しかしその周囲は古い石垣で囲まれていて、ははー、これが淳和天皇陵だな、と理解した。つまり、御陵の裏側にいるということだ。
この石垣に沿って歩いていくと、鳥居のある御陵正面に出た。「みだりに立ち入らぬこと」とされる御陵の仕切りの中に自分たちは今いるのだった。鍵のかかったその内側から、柵をまたいで外に出ると、御陵の参道が登りついているのだった。これを下って舗装された道に出る。すぐに舗装路を離れて金蔵寺に向かう。古い指導標があり、道型はよく踏まれているが、雨後に水路となるらしくその道は削られ、よく滑る。注意して下っていく。やがて伽藍が目に入り、立派な本堂に降り立つ。お寺なのに狛犬がお守りする珍しいお堂であった。お参りをしてからモミジにつつまれた参道の石段を下る。仁王門の下から舗装道路となり、これを辿って逢坂峠を目指す。本当は無縁塚への道を進むつもりだったが、入り口を見落として車道歩きとなったのだ。車道とはいえ傾斜があり、大汗をかきながら登って行く。九十九折れの道を登り切った所が逢坂峠だった。そして、無縁塚の道が、その少し先で合流した。本当はここから出てくるつもりだった道である。せっかくなので?、ここで昼飯とする。
空模様もちょっと怪しくなってきた。休憩を切り上げて出発だ。逢坂峠から下り始めると、朝、車で折り返した地点に出た。ここはT字路になっており、当初ポンポン山への登山口とする予定だった善峰寺へはここを東に折れなければならない。しかし注意喚起の看板が立っていて「道が狭く、急勾配のため、小型の車以外は善峰への通り抜けはできない」となっている。これをみてデリカの我々は断念したのだった。
既に勝手知ったるこの道を下り、森林公園なるところでヤマレコの地図を眺める。すると、ここを起点にポンポン山を周回できることに気付いた。もはや遅しである。朝は気持ちが混乱していて全く気が付かなかったのだ。まあいい。今日は人知れず大原野の散策をする機会となったじゃないか。それもよし。無事車に戻った我々は、本日第二のミッション、伊丹空港でのKIXカード受取に旅立つのであった。
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