踏み跡の少ない音羽山


- GPS
- 04:58
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 736m
- 下り
- 716m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
膳所から音羽山への登り、音羽山から膳所への下りは地図には点線あるも、踏み跡は殆どない。急斜面ではあるが、危険な個所はない。 仙人の滝は道が荒れているが、何とかテープと薄い踏み跡あり。危険な場所はない。南西尾根は良い登山道があるのと、巡視路なので判りやすいが、音羽川に近い最後の斜面は道が崩れかけていて、ロープはあるが注意は必要な場所だ。 |
写真
感想
音羽山の西斜面(山科側)には地理院地図に登山路を示す点線がないが、東側の鳴滝不動近くには何本もその点線はある。膳所側の何度か歩いたコースを西側の仙人の滝の様子見の為に音羽山に登るべく上り下りをして来た。地理院地図に点線のあるコースには踏み跡が殆どないのに対して、山科側には地図に登山道の点線はないにも関わらず、5本も登路があって、登山路はほぼ明瞭だ。これは、膳所側から登る人はもう少なくなってしまったからだろう。
鳴滝不動手前の小沢の左から斜面に入ると、2階構造の細高い小屋があるが、何かの物置だろうか?左の急斜面の杉木立を木を頼りに何とか登って尾根に出ると少しだけ傾斜は楽になった。時々古いテープはあるが踏み跡は限りなく薄い。植林帯をただ上を目指せばいいので、テープも踏み跡もなくてもいのだが・・・・・。上部が明るくなってきて右横に少し景色が見えだしたら、傾斜も落ちて来た。倒木を越えると長等山〜1号線経由の東海自然歩道と合流して音羽山はすぐそこだ。猛暑の平日なので、誰もいない静かな山頂だ。
仙人の滝の様子を確認のために来たのだが、山科からバスで小山経由で来るのと大差がないので膳所側から登って来たのだ。これから南西尾根を下って、横石橋付近から仙人の滝コースを登る予定だ。南西尾根も陽射しは木々に覆われて、快適ではあるが湿度はかなり高い。それを物語るかのように茸はいたる所にニョキニョキだ。かなり大きな傘を持ったものもあるが、茸はよく知った人の指示がないと取れない。かなり昔(学生の頃)『ツキヨタケ』を採って食べて大変な思いをしたことがあるので、それ以降は『なめこ』以外は決して取らないことにしているのだ。
2個所の鉄塔を過ぎると、川の流れの音が聞こえて来て、巡視路専用のプラステイック階段で音羽川に下った。対岸の車道に上ると直ぐに横石橋である。橋を渡って、直ぐに左の小沢が仙人の滝の谷である。谷道は草ぼうぼうで踏み跡も見えないほどだ。仙人の滝コースも登る人は少ないために踏み跡も薄れてしまったのだろうか?谷に入ってみるも、踏み跡は乏しく倒木と大きな岩が多くて歩きにくい。殆ど入る人が少ないことが見てとれるようだ。以前は左岸上に細い踏み跡があったのに、今はもうないようだ。沢の中を詰めて、時に右岸に上がるが、ほぼ左岸側の谷を進む。仙人の滝が見えて来た。滝は何時もと同じようにだが、心なしか水量が多いように見える。ここ2,3日の雷雨の影響だろうか?滝下まで行こうと思ったが、大きな倒木が横たわっていて、それを越えるのが面倒なので、倒木に沿って右岸側に登るとそこが正規のコースで鮮明な踏み跡というより登山道があった。少しの登りで仙人の滝落ち口上に出られる。
夏の陽ざしがまだ残っているが、沢の中は両岸からの枝と葉で覆われて、風も吹くので快適だ。しかしながら、沢の中では草が茂っていて、踏み跡が判りにくい程だ。テープ類は偶にあるが、古いものばかりで人臭さは殆ど感じられない。谷の中盤で唯一右に分かれる谷を見送ると沢の流れは急に深くなって、河岸段丘のような崖の淵を歩きながら、傾斜が徐々に増してきて、灌木の藪状となって来る。炭焼釜跡を過ぎると、もう音羽山への最後の登りで、小さな崩壊地を越えるとブッシュ体に入り踏み跡は鮮明で先ほど下った、南西尾根コースと合流して音羽山頂だ。2度目の音羽でも、だあれもいない静かな頂から、琵琶湖と比叡山、山科と京都の街並み、愛宕山までよく見える。
下りは、パノラマ台方面に少し行った小さなピークから鳴滝不動のすぐ奥に降りる、地理院地図の点線を下ることにする。ブッシュの多いピークから一直線に下降する尾根を忠実に進むのだが、一気に下る尾根は急峻だ。古いテープはあるがほんとにまばらだが、此処は登りも下りもテープ不要なコースと思われる。踏み跡もないが、その必要性も感じられないくらい、一直線の下りなのだ。その分急傾斜なので、落下しないように木々をしっかりつかむか、足元のステップをキチンとしないといけない。稜線から30分ほどで、下に流れが見えて来た。傾斜も緩んで登山路と思わしき踏み跡が沢沿いにある所に合流した。そこからほんの少しで、鳴滝不動に到着した。ここ鳴滝不動も以前と比べると徐々に周辺の造作が劣りがちになってきていて、お世話をする人達の高齢者傾向の影響なのだろうと感じざるを得ない。鳴滝不動から距離で200mほどが今日登り始めた登山口であった。登った斜面を見ると、よくもあんな急傾斜を登ったな!と我ながら驚きを感ずるほどの尾根であった。
”一人”
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