三ッ石に向かうであろう沢山の登山者の流れから外れ、松川温泉の脇を通り抜けて松川コースの登山口へ向かう。
写真の噴気は地熱発電所から送られてきた高圧蒸気だ。
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三ッ石に向かうであろう沢山の登山者の流れから外れ、松川温泉の脇を通り抜けて松川コースの登山口へ向かう。
写真の噴気は地熱発電所から送られてきた高圧蒸気だ。
喧騒の松川温泉から歩くこと10分、初めて来ました松川口。
なお、登山口にも数台車が止められるスペースがあった。知らんかった…。
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喧騒の松川温泉から歩くこと10分、初めて来ました松川口。
なお、登山口にも数台車が止められるスペースがあった。知らんかった…。
初めはブナ林の穏やかな道が続く。
先週までの湿気はどこへやら、気持ちの良い空気がブナ林を包んでいた。秋の気配を感じるなぁ。
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初めはブナ林の穏やかな道が続く。
先週までの湿気はどこへやら、気持ちの良い空気がブナ林を包んでいた。秋の気配を感じるなぁ。
30分ほどで湯の森に到着。
登山口から稼いだ標高は200m前後になる。
ツ「ここまでは楽勝♪」
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30分ほどで湯の森に到着。
登山口から稼いだ標高は200m前後になる。
ツ「ここまでは楽勝♪」
湯の森を過ぎると次第に傾斜が増してくる。
今日は夜のお楽しみをザックに満載しているので、その重みが足腰にずっしりとのしかかってくる。
ツ「ファイト♪」
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湯の森を過ぎると次第に傾斜が増してくる。
今日は夜のお楽しみをザックに満載しているので、その重みが足腰にずっしりとのしかかってくる。
ツ「ファイト♪」
あちこちで洗掘された登山道はトラップ満載。
特に木の根は滑るので足を置くときには注意が必要だった。
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あちこちで洗掘された登山道はトラップ満載。
特に木の根は滑るので足を置くときには注意が必要だった。
洗掘が進む登山道は粘土質の地肌が露出して、これまた大変滑りやすい。泥が付着した靴底&交互にやってくる木の根・草付きの道…。ほれ、転けろ転けろと言わんばかりだ。
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洗掘が進む登山道は粘土質の地肌が露出して、これまた大変滑りやすい。泥が付着した靴底&交互にやってくる木の根・草付きの道…。ほれ、転けろ転けろと言わんばかりだ。
標高が1500mを超えた頃だっただろうか。
登山道は樹林帯を抜け、周囲の景色が見渡せる場所に出た。
気持ち良い青空ではないか!
ツ「こんなにすっきり晴れるの久しぶり♪」
茶「大松倉・三ッ石・小畚・大深あたりだね」
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標高が1500mを超えた頃だっただろうか。
登山道は樹林帯を抜け、周囲の景色が見渡せる場所に出た。
気持ち良い青空ではないか!
ツ「こんなにすっきり晴れるの久しぶり♪」
茶「大松倉・三ッ石・小畚・大深あたりだね」
裏岩手縦走路を間近なところから一望できる。
茶「八幡平・茶臼岳・大黒森・西森山・前森山…って感じかな」
ツ「全部歩けば50kmだっけ?」
茶「恐ろしいことに、世の中にはここを一日で歩いちゃう猛者がいるのだよ…」
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裏岩手縦走路を間近なところから一望できる。
茶「八幡平・茶臼岳・大黒森・西森山・前森山…って感じかな」
ツ「全部歩けば50kmだっけ?」
茶「恐ろしいことに、世の中にはここを一日で歩いちゃう猛者がいるのだよ…」
登山開始2時間。
ようやく岩手山の姿が見えてきた。
なかなか楽しい道のりだったが、いかんせん長い。
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登山開始2時間。
ようやく岩手山の姿が見えてきた。
なかなか楽しい道のりだったが、いかんせん長い。
姥倉の稜線に出ると、今度は裏岩手縦走路に変わって秋田駒ヶ岳や烏帽子岳が見えてくる。
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姥倉の稜線に出ると、今度は裏岩手縦走路に変わって秋田駒ヶ岳や烏帽子岳が見えてくる。
眼下にはシズクイ市。
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眼下にはシズクイ市。
進行方向には姥倉の山腹越しに早池峰山も見えていた。
今日は近隣の主な山は全て見えていると思っていいだろう。
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進行方向には姥倉の山腹越しに早池峰山も見えていた。
今日は近隣の主な山は全て見えていると思っていいだろう。
で、姥倉山山頂!
ツ「登ったど!」
冬にスキーで来て以来…だっただろうか。
何はともあれ、これで未踏だった松川コース、攻略完了である。
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で、姥倉山山頂!
ツ「登ったど!」
冬にスキーで来て以来…だっただろうか。
何はともあれ、これで未踏だった松川コース、攻略完了である。
姥倉から先は勝手知ったる道。
本日は天気もいいので鬼ヶ城経由で山頂を目指すことにした。
ツ「鬼ヶ城何年ぶりだろう♪」
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姥倉から先は勝手知ったる道。
本日は天気もいいので鬼ヶ城経由で山頂を目指すことにした。
ツ「鬼ヶ城何年ぶりだろう♪」
鬼ヶ城核心部へ突入する。
今日はとにかく荷物が重いのでゆっくり安全に行こう。
コロナ禍以来、三年ぶりの山泊ということで張り切りすぎただろうか…。
ツ「ビール♪ ビール♪」
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鬼ヶ城核心部へ突入する。
今日はとにかく荷物が重いのでゆっくり安全に行こう。
コロナ禍以来、三年ぶりの山泊ということで張り切りすぎただろうか…。
ツ「ビール♪ ビール♪」
なかなか近づかないピーク…。
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なかなか近づかないピーク…。
ん? なんか曇ってきた?
にわかに暗くなったと思ったら、我々の上空だけ黒い雲が広がってきていた。涼しくて良い気もするが、久々の青空だっただけに惜しい気もする。
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ん? なんか曇ってきた?
にわかに暗くなったと思ったら、我々の上空だけ黒い雲が広がってきていた。涼しくて良い気もするが、久々の青空だっただけに惜しい気もする。
では、お約束の〜
ツ「ペンギンチョップ!」
茶「謎の必殺技…」
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では、お約束の〜
ツ「ペンギンチョップ!」
茶「謎の必殺技…」
アップダウンを繰り返しながら鬼ヶ城は続く。
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アップダウンを繰り返しながら鬼ヶ城は続く。
茶「足が上がらなくなってきた…。」
ツ「がんばるっぺ! ビールが君を待っている!」
茶「背負ってるのはワイなんだけどね…」
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茶「足が上がらなくなってきた…。」
ツ「がんばるっぺ! ビールが君を待っている!」
茶「背負ってるのはワイなんだけどね…」
いよいよ疲れてきた頃、御神坂の尾根が見えてきた!
この尾根が見えると鬼ヶ城も終わりに近い。
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いよいよ疲れてきた頃、御神坂の尾根が見えてきた!
この尾根が見えると鬼ヶ城も終わりに近い。
振り返ると姥倉や黒倉がはるか後方に見えた。
いやぁ、歩いたなぁ。
ツ「頑張ったッペ」
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振り返ると姥倉や黒倉がはるか後方に見えた。
いやぁ、歩いたなぁ。
ツ「頑張ったッペ」
鬼ヶ城コース最後にして最大の難所、岩手キレットが行く手に立ちふさがる!
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鬼ヶ城コース最後にして最大の難所、岩手キレットが行く手に立ちふさがる!
とにかく荷物がいつもの倍はあるので慎重に。
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とにかく荷物がいつもの倍はあるので慎重に。
重い荷物と重い体をなんとか岩場の上に持ち上げることができた。
キレットを通過すればお鉢がすぐそこに見えてくる。
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重い荷物と重い体をなんとか岩場の上に持ち上げることができた。
キレットを通過すればお鉢がすぐそこに見えてくる。
ゴジラの背を越えて…
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ゴジラの背を越えて…
御神坂コースとの分岐に到着した。
遠目には8合目避難小屋の前の広場には人気が少ないように見えるが…。
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御神坂コースとの分岐に到着した。
遠目には8合目避難小屋の前の広場には人気が少ないように見えるが…。
まずは9合目に一旦下って不動平避難小屋を偵察。
こちらはすでに満室だった。
おや? 9月にしては泊まりの登山者が多いような?
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まずは9合目に一旦下って不動平避難小屋を偵察。
こちらはすでに満室だった。
おや? 9月にしては泊まりの登山者が多いような?
まぁいいさ、キャパが大きい八合目避難小屋なら大丈夫だろう…と思ったのだが、その考えは甘かった。この日は稀に見る大混雑となり夜中には通路にまで人が溢れたのであった…。
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まぁいいさ、キャパが大きい八合目避難小屋なら大丈夫だろう…と思ったのだが、その考えは甘かった。この日は稀に見る大混雑となり夜中には通路にまで人が溢れたのであった…。
さて、それはそれとしてお楽しみタイム開始!
ツ「いいぞ! 早く食べよう!」
茶「まずは割引になっていたちょっと高級なソーセージ!」
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さて、それはそれとしてお楽しみタイム開始!
ツ「いいぞ! 早く食べよう!」
茶「まずは割引になっていたちょっと高級なソーセージ!」
キンキンに冷やしたまま荷揚げしたビールで乾杯!
ツ&茶「最高!!!」
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キンキンに冷やしたまま荷揚げしたビールで乾杯!
ツ&茶「最高!!!」
先週の会津遠征で買ってきたマトンの燻製などを食べつつ飲み進め…。
ツ「ビール! ビール!」
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先週の会津遠征で買ってきたマトンの燻製などを食べつつ飲み進め…。
ツ「ビール! ビール!」
締めは肉団子鍋!
最後にうどん投入!!
ツ「満腹!」
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締めは肉団子鍋!
最後にうどん投入!!
ツ「満腹!」
朝!!!
ツ&茶「おはようございます!」
横着して小屋前でご来光を眺める。
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朝!!!
ツ&茶「おはようございます!」
横着して小屋前でご来光を眺める。
うーん、日の出方向に雲がかかっちゃった。
ツ「イマイチ!」
こんなに晴れていても、完璧な日の出を見るのはなかなか難しい。
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うーん、日の出方向に雲がかかっちゃった。
ツ「イマイチ!」
こんなに晴れていても、完璧な日の出を見るのはなかなか難しい。
朝ごはんは簡単に済ませる。
アルファ米にさばの味噌煮パウチ、それと味噌汁。質素だがカロリー的には必要十分な食事。テント泊であちこち行っていた頃を思い出してちょっとうれしくなった。
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朝ごはんは簡単に済ませる。
アルファ米にさばの味噌煮パウチ、それと味噌汁。質素だがカロリー的には必要十分な食事。テント泊であちこち行っていた頃を思い出してちょっとうれしくなった。
外に出ると小屋前のベンチが真っ白になっていた。
昨晩は霜が降りたようだ。
小屋の中は暖かかったが明け方は一桁まで気温が下がったらしい。
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外に出ると小屋前のベンチが真っ白になっていた。
昨晩は霜が降りたようだ。
小屋の中は暖かかったが明け方は一桁まで気温が下がったらしい。
霜柱ザクザク。
今年の初霜柱は岩手山にて♪
ツ「ここ数年、初雪も初氷も、だいたい山で見るっぺな」
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霜柱ザクザク。
今年の初霜柱は岩手山にて♪
ツ「ここ数年、初雪も初氷も、だいたい山で見るっぺな」
朝日が出て暖かくなってきた頃合いを見計らって出発する。
本日は山頂に登り、そのまま七滝へ降りる予定だ。
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朝日が出て暖かくなってきた頃合いを見計らって出発する。
本日は山頂に登り、そのまま七滝へ降りる予定だ。
昨日に引き続きメチャいい天気♪
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昨日に引き続きメチャいい天気♪
一晩お世話になった8合目避難小屋が小さく見える。
みな三々五々出発していったらしく、小屋の前に人影は少ない。
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一晩お世話になった8合目避難小屋が小さく見える。
みな三々五々出発していったらしく、小屋の前に人影は少ない。
今日も昨日以上に眺望が良い。
ツ「鳥海山!」
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今日も昨日以上に眺望が良い。
ツ「鳥海山!」
ツ「八甲田!」
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ツ「八甲田!」
ツ「岩木山!」
茶「よくできました!」
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ツ「岩木山!」
茶「よくできました!」
お鉢をぐるりと巡っていくと、眼下には再び八幡平市が広がってくる。足元には焼走り溶岩流。
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お鉢をぐるりと巡っていくと、眼下には再び八幡平市が広がってくる。足元には焼走り溶岩流。
全方位最高の景色を眺めながら山頂に向かう。
今回は珍しく反時計回りにお鉢を巡ってみた。
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全方位最高の景色を眺めながら山頂に向かう。
今回は珍しく反時計回りにお鉢を巡ってみた。
最後の急坂を喘ぎ喘ぎ登る。
でも青空に向かって登っていくみたいで気持ちがいい。
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最後の急坂を喘ぎ喘ぎ登る。
でも青空に向かって登っていくみたいで気持ちがいい。
山頂!
茶&ツ「いえーい」
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山頂!
茶&ツ「いえーい」
ツ&茶「山〜!!」
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ツ&茶「山〜!!」
下山路の屏風尾根もスッキリ見渡せる。
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下山路の屏風尾根もスッキリ見渡せる。
クレーターのような御苗代湖。
ガスが掛かっていないのは久しぶりに見た気がする。
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クレーターのような御苗代湖。
ガスが掛かっていないのは久しぶりに見た気がする。
というわけでまずは平笠不動に下りて…
茶「下山はこっちだ!」
ツ「お、おう…。テンションたけー」
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というわけでまずは平笠不動に下りて…
茶「下山はこっちだ!」
ツ「お、おう…。テンションたけー」
屏風尾根に向かう。
ツ「下山はあっちだ!」
茶「だ!」
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屏風尾根に向かう。
ツ「下山はあっちだ!」
茶「だ!」
ハイマツをかき分けるようにして屏風尾根を米倉へ向かう。
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ハイマツをかき分けるようにして屏風尾根を米倉へ向かう。
しばし進むと特徴的な岩峰が迎えてくれた。
ツ「夏はイワヒゲマンション! 見てみたいのぅ」
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しばし進むと特徴的な岩峰が迎えてくれた。
ツ「夏はイワヒゲマンション! 見てみたいのぅ」
で、一気に下ってお花畑着。
ここから見上げる鬼ヶ城の壁も迫力があって好き。
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で、一気に下ってお花畑着。
ここから見上げる鬼ヶ城の壁も迫力があって好き。
お花畑からは温泉臭立ち込める沢沿いに下っていく。
はて、ここってこんな上流から温泉臭かったっけ?
火山活動が活発化しているんだろうか。
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お花畑からは温泉臭立ち込める沢沿いに下っていく。
はて、ここってこんな上流から温泉臭かったっけ?
火山活動が活発化しているんだろうか。
黒倉が見えてくれば分岐は近い。
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黒倉が見えてくれば分岐は近い。
大地獄谷分岐に到着。
ここから七滝方面へ向かう。
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大地獄谷分岐に到着。
ここから七滝方面へ向かう。
幅だけ見ると蟻の戸渡りってこんな感じかなぁ。
ツ「なかなか狭いっぺ」
茶「これで両側切れ落ちてるってんだから恐ろしい」
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幅だけ見ると蟻の戸渡りってこんな感じかなぁ。
ツ「なかなか狭いっぺ」
茶「これで両側切れ落ちてるってんだから恐ろしい」
お一人ずつ慎重に!
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お一人ずつ慎重に!
やっぱり今日は噴気が多い気がする。
地面のいたるところからモウモウと白煙が立ち上っていた。
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やっぱり今日は噴気が多い気がする。
地面のいたるところからモウモウと白煙が立ち上っていた。
黒倉の絶壁!
残念ながら紅葉はまだ。
ツ「今年は遅そうだっぺ」
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黒倉の絶壁!
残念ながら紅葉はまだ。
ツ「今年は遅そうだっぺ」
沢沿いの道は、年々細くなっているような気がする…。
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沢沿いの道は、年々細くなっているような気がする…。
地獄谷下部は安定の泥濘地獄。
変な場所を踏むと足首まで埋まるので要注意だ。
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地獄谷下部は安定の泥濘地獄。
変な場所を踏むと足首まで埋まるので要注意だ。
どんどこ下って七滝口駐車場。
ツ「お疲れ様でした!」
茶「今日はまだ先まで歩くけどね」
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どんどこ下って七滝口駐車場。
ツ「お疲れ様でした!」
茶「今日はまだ先まで歩くけどね」
車を回収するために県民の森を突っ切る。
車道をいくよりは幾分近道、かつ足に優しい土道なのでありがたい。
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車を回収するために県民の森を突っ切る。
車道をいくよりは幾分近道、かつ足に優しい土道なのでありがたい。
最後は青空にすっくと立つ岩手山が、二日間の山行をねぎらってくれた。
茶「信じられないだろ、あそこから下りてきたんだぜ…」
ツ「人間の足ってすごいっぺねぇ…」
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最後は青空にすっくと立つ岩手山が、二日間の山行をねぎらってくれた。
茶「信じられないだろ、あそこから下りてきたんだぜ…」
ツ「人間の足ってすごいっぺねぇ…」
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>通路にまで登山者が寝転がる地獄絵図
コレはキツイですよね。大深山荘や鳥海山小屋に昔泊まった事がありますが、いずれも同様の狭さで寝るに寝られない状況で山小屋泊りは辞めてしまいました。
初めまして! コメントありがとうございます。
この時期、これほどの宿泊者がいるとは小屋番さんたちも想定外だったようでした。4時ころまでに着いた登山者は上手く寝床に配置できたのですが、その後も5時、6時になっても到着する人が後を絶たず最後は通路にご案内…という感じでした。
一年のうちでここまで混むのは数日なんでしょうけど、そこに当たってしまうと…
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