十勝岳:悪天候により昭和火口で撤退
- GPS
- 04:53
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 804m
- 下り
- 801m
コースタイム
天候 | 曇り→雨→暴風+雨+あられ(最大風速18mの予報) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレ、休憩スペース、簡単な登山届、靴洗い場あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
歩いた範囲で危険と感じる場所なし。 強いて言うなら避難小屋まで黄葉が多く、岩に塗られた黄色ペンキが目立たない箇所があった。 |
写真
感想
大雪山 旭岳からの続きです。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6001333.html
4:30に起床、予報を確認するが前夜から変わっていない。→画像参照
中止か撤退が濃厚だ。
中止の場合旭山動物園で暇つぶしだが、開園時間は9:30。
宿から登山口(望岳台)まで30分で着いてしまう。
例えば6時に着いたら、開園時間まで何すればいいんだ?
答えが出ないまま望岳台へ向かった。
望岳台ではやや高齢と、自分と同世代位の二組のご夫婦と会う。
高齢のご夫婦は出発を迷っている様子、同世代のご夫婦は出発の準備をしていた。
どちらのご夫婦にも行ける所まで行ってみると伝え、登山開始。
避難小屋の手前で風が出てきたので、避難小屋でバラクラバなどを着装。
再出発、風は徐々に強まるが下からの風なので追い風。
しばらくすると雨がパラパラ。
デジカメが非防水なのでザックに入れる。
ザックカバーが無いので一度トレントフライヤーを脱ぎ、ザックを担いで再び着て濡れないようにする。
フードを被り、紐をきつめに引いた。
稜線(昭和火口)に出ると、途端に経験したことのない物凄い風。
あられ混じりの雨を体に叩き付けてくる。
前方は数十メートル先までしか見えない。
試しにしばらく進んでみる。
寒さは感じないが、止まったらすぐに冷気が襲ってくるだろう。
進退窮まったらアウトだ。
おそらくこの先、身を隠す岩は無い。
これは危険だ。山で死にたくはない。
下山を決意。
昭和火口へ引き返すが、逆風なので進みにくい。
油断したら飛ばされそうだ。
体を屈めながら一歩一歩進んだ。
あのまま進んだら、復路はこの逆風の中をずっと歩くことになったのか。
稜線から下りスマホを出し、位置を確認するとCTで山頂まで1h23mだった。
あの強風と雨の中を1時間以上…絶対無理。
撤退すると「何とか行けたんじゃないか?」という考えが頭をもたげてモヤモヤすることがあるので自分を完全に納得させるため確認したが、今回は完全に納得できた。
同世代のご夫婦が登ってきて様子を聞かれたので説明。
昭和火口まで登れは納得できるので行ってみることを勧めたが、自分の説明だけで撤退することを決められた。
下山中は晴れることもあったが再び曇り、望岳台に着くと雨。
ご夫婦二組と再会し、どちらからも「リベンジしましょう!」と言われた。
あるとしたらトムラウシと、かなぁ。
でも、もう悪天候はヤダ…。まぁ追々考えよう。
十勝岳を見上げると変わらずガス。おそらく状況は同じだろう。
そして望岳台も雨。
「下山して見上げると山頂が晴れている」
「下山すると下界は晴れている」
は山あるあるだが、どちらも無いので悔しくない(笑)
カップ麺とお湯を持ってきていたが時間に余裕があるので食べず、昨晩行ったら閉まっていた四川料理「ちゃい」へ向かった。
12時開店で12:15に着いたがすでに満席。
外で若者(という言葉を使うことになったか、自分も)3人組と待つ。
気さくな女の子二人と男一人。
広島から来て住み込みでトウモロコシの収穫のバイトをしていたが、終わって仕事が無くなったので、これから広島に仕事をしながら帰るという。
そういう気ままな青春もいいね…。
担々麺は旨いが本場?の辛さだった。次回があれば辛さ最弱で。
まだ帰りの便まで余裕があったので「青い池」を見てからレンタカーを返却し、旭川空港から羽田へ。
結局この日は下界も雨が降ったり止んだり。一時強く降った。
なお、次の日も一日雨の予報だったので、予備日があったとしても登頂は無理だっただろう。
羽田へ着くとムワッとした空気。
北海道は爽やかだったなぁ。
空港の🅿からバイクで帰宅。電車より圧倒的に楽で正解。
なお駐車場代は二日で¥1000だった。
十勝岳を登頂できなかったのは残念だったが、あの状況で登れる人はいなかったのではないかと思う。
万が一登頂できたとしても下山できなかっただろう。
ちなみにこの日の夜から翌朝までは雪の予報だった。
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