【企救山地】戸ノ上山(吉志登山口〜畑貯水池登山口)



- GPS
- 07:05
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 654m
- 下り
- 657m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 7:06
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
企救自然歩道に合流する「吉志登山道」「畑貯水池登山道」共に、足場が悪く急坂では、ロープを伝う箇所が数カ所あり、注意が必要。目印の赤テープは要所であるが、踏み跡は少なく、また、倒木等が道を塞いでいる場所もあるので、慎重に行った方が良いです。 ※企救自然歩道(足立山〜戸ノ上山の稜線歩き)までの距離 「吉志登山道」2.3km 林道からの実質の山道は、やや長い。高低差もある。 数度の沢を徒渉する。 沢を離れてからは、ロープを伝う急坂が続く。 土が柔らかい。 「畑貯水池登山道」2.8km 林道への実質の山道は、短い。高低差も小さい。 ガレ石がかなり多い。 3箇所の砂塵堰の右側の斜面が、土が柔らかく急斜面をロープを伝う。 大正池/畑貯水池沿いの林道歩きは、快適。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
前日の井原山〜雷山の縦走に続き、地元北九州の戸ノ上山に行って来ました。企救自然歩道の中では、母が、まだ唯一登っていない山です。
せっかくなので、まだ歩いた事がない門司区の裏側(東側)にあたる吉志登山口から登って、企救自然歩道に出て戸ノ上山を目指し、下りは、畑貯水池登山口に、下りる計画です。そこから、九州自動車道沿いの道を2.8kmほど歩いて、スタート地点に戻ります。
吉志登山口は、九州自動車道の高架下にあたります。車は数台停められます。そこから、池沿いに林道(未舗装)が企救山地に向かって伸びています。池を右側に見ながらのんびりと歩いて行くと、やがて、林道の終点部分に着きました。ここからが、本格的な登山道です。
道は、池に流れ込む沢沿いのガレ場のような道で、何度か沢を徒渉しながら山奥深くに入って行きます。傾斜もほとんどなく、雰囲気が、尺岳の菅生の滝コースに似ていると思いました。ただ、こちらの方が、踏み跡が少なく、ちょっと寂しい感ですね。
途中、九電用の道であろう、斜面にはしごが架けられた箇所を通り過ぎ、沢に沿って、どんどん森深くなります。すると、沢が左右に分かれます。どっちかな?と思ったら、右側の沢沿いに進む様に、案内標識があり助かりました。随所に赤テープがマーキングされているので、それを見失わない様に、慎重に進みます。
やがて、沢から離れ、右側の空沢の石場を登って行く道となります。ここから、企救自然歩道の稜線に向かって、急登が始まります。
この急登は、かなり急です。前日の井原山の水無ルートの急登と同じくらいの角度ですが、井原山の方は、木の根が剥き出しになって、それが階段代わりになっているのに対し、落ち葉の中、踏み跡も僅かな柔らかい土で、ものすごく滑ります。ロープがずっと張られているので、それを掴んでストックを地面にしっかりと差し込んでゆっくり登って行きます。上部に来たら、今度は、先ほどの空沢上部の急斜面な小さな谷を渡り左側の尾根に向かってトラバースします。ここもロープを伝って同じ様に急登を登ります。
ところどころ、倒木があったりで、歩きにくい道です。結構、きつかったです。
はぁはぁ…と、息を切らせ登ると、ようやく、前方の頭上が明るく感じます。稜線は、もう少しです。
そして、ようやく、企救自然歩道に出ました。
ここまで、登る道を間違えたんじゃないか?と思う程でしたが、自然歩道の合流地点には、ちゃんと『吉志(ゴルフ場)2.3km』と分岐の案内標識が有りました。間違っていなかったようでした。
ここで、小休止して、戸ノ上山を目指し、稜線のアップダウンが始まります。
ここまで、かなりハードな道を登って来たからなのか、このアップダウンが快適に感じました。滑りそうな斜面もあるにはあるのですが、木段もあるし、先ほどに比べたら、しっかりしてる感じがしました。
前日の井原山〜雷山の稜線では、落葉樹の林なので、明るく日が射しこんでましたが、ここは、常緑樹の中なので、薄暗いです。ですが、前日同様、気温も高いので、陽射しが差し込まないので、涼しく快適な稜線歩きとなり助かりました。
常緑樹と落葉樹の違いを感じる事が出来るのが、この季節ならではの山歩きなのだな。と、思いました。
途中、帰りに下山する『畑貯水池2.8km』の分岐を確認し、更に進みます。
常緑樹を抜け、香春岳山頂付近にもあったような竹に覆われた頭上が開け青空の下を歩きます。すると、前方に、大台ケ原の草原が大きく広がっているのが見えて来ました。
やがて、左から、門司区大里の桃山登山口コースの分岐に出ました。ここには、企救自然歩道の案内の大きな地図案内板も設置されています。
よく見ると、この分岐コースは、四叉路になっている事に気づきました。ここを通るのは、3度目なのですが、初めて気づきました。
そちらの方へ、興味本位で進んでみました。
暗い林の下を道は、ちゃんと伸びています。
そうしたら、水場に出ました。木々に覆われた薄暗い場所なのですが、この日の様に暖かい時には、涼めるので、休憩には、もってこいの場所でした。
母と、休憩しようと決めて、ここの水で、喉を潤して、おにぎりをひとつづつ食べました。
この水場は、谷の上部になっているようで、ここの水は、畑貯水池に流れているようでした。
小休止したら、この水場から稜線の方へ登る道もあったので、そちらに登って行くことにしました。すると、すぐに、開けた大展望の『大台ヶ原』に出ました。
もやが結構あったので、展望はイマイチですが、ここの絶景には、母も大感動でした!!ただ、陽射しが強かったので、ベンチでちょっと休憩して、記念写真を撮ったら、すぐに、戸ノ上山を目指す事にしました。
ここから、戸ノ上山の手前のピークまでは、急登です。
ですが、背後(南)には、大台ヶ原越しの足立山。東側には、門司区大里の町並みと関門海峡。西側には、登って来た門司区吉志側の町と周防灘が見えて、疲れも吹っ飛びます!
企救自然歩道のハイライトは、小文字山からの絶景とこの「大台ケ原〜戸ノ上山」だと改めて思いました。
急登を越えて、傾斜が緩やかになり、常緑樹林の中を進んで、最後の急な傾斜を登ったら、戸ノ上山山頂です!!
母も初の戸ノ上山登頂に感動しきりでした!
これで、企救山地の山は、全部登頂した!と大喜びでした!
風師山/矢筈山/戸ノ上山/鋤崎山/高蔵山/足立山/妙見山/砲台山/小文字山
地図に記載されてる山のピークハントは達成した事になります。低山ですが、全部登ったってことは、やはり嬉しいです。母もそう感じているのでしょうね。
ベンチで、おにぎりを食べて、霞んではいますが、関門海峡や風師山を見ながら、のんびりと時間を過ごしました。
それから、山頂の戸ノ上神社上宮にお参りに行きました。
この日もまた、参道は、落ち葉もなく、キレイでした。
母も、感動でしきりでした。
ここの参道の掃除は、毎朝行われている様です。
本当に心が洗われます。
和の香りたっぷりの光景で、素晴らしい場所ですね。
さて、時間も午後4時過ぎです。
初めての道となる『畑貯水池コース』で下山する計画なのですが、行きに使用した『吉志コース』が結構ハードだったので、同じ様な道ならば、時間かかるかな?と想像出来ます。縦走路の分岐から登山口まで、2.8kmとなっていたので、ハードな道が長かったら日が沈んでしまう恐れもあります。それならば、このまま山頂から、反対側の寺内に1時間弱で下って、タクシーを使って登山口に戻る方が良い気もします。
すごく悩みましたが、母がヘッドライトもあるし、挑戦しよう!と言うので、それじゃぁ…ということで、当初の予定通り、『畑分岐』から下る事にしました。
縦走路は、歩きやすいので、やや急ぎ足で、下ります。
足早に、大台ヶ原を過ぎて、畑貯水池分岐に着きました。
ここで、一息ついて、分岐の方へ下ります。
薄暗い谷へ下っていくみたいで、不安もあったのですが、思ったより傾斜は緩やかでした。『吉志コース』よりは、傾斜は緩いです。
また、赤テープによる目印は、割と短い間隔で、ついていたので、助かりました。
縦走路に、分岐標識があるだけの事はあるな。そう思いました。
ですが、倒木などが、結構あったりで、荒れようは、『吉志コース』以上かもしれません。ただ、下る距離は、短かったです。荒れた沢伝いに下って行き、やがて、防塵ダムに出ました。
ここから、雰囲気(地形的に)は、堰の左側を通ってくだるのが自然の様に思ったのですが、赤テープの目印は、堰の右側へ行く様に、促しています。
そちらは、斜面を登る感じです。
母も「こっちでいいの?」と心配そうですが、こうなったら、赤テープだけが頼りです。踏み跡は、殆どありません。
で、堰を越えて、そのまま急な斜面を真っすぐに、左下に沢を見ながら、平行に斜面をトラバースするようになっていて、しばらく行くと、二つめの防塵ダムに出ます。そこから、斜面を登ったりしながら、進みます。目印のテープは、ちゃんとあるし、落ちない様に、ロープが張られていたりもしてるので、道は正しい様です。
斜面を登りながら進み、三つめの防塵ダムが、左下に見えた辺りから、ロープが、道の左右の両端に張ってあり、ここが道ですよ!と促してくれてます。
が、その道は、真っすぐに急な斜面を真下に下る様になっていて、結構ハードでした。
ロープを支えに、後ろ向きの姿勢で下りて行き、堰の下側に下って来ました。
沢を渡って、右に行くと、林道の終点に出ました。
なんとか、難所は、抜けた様です。安心しました。
ここまで、縦走路の分岐から40分で、下って来れました。
その林道の終点は、実は、別方向の沢に沿って登って行きます。
その谷の上(稜線部)を見上げると大台ヶ原が見えます。
さきほどの、水場の流れは、ここに来ているのだな。と確認できました。
そこから、開けた林道をのんびりと歩いて行きます。
やがて、大きな池に出ます。大正池です。
キレイな池の水面に、すぐ上の山が映りこんで、とても素敵です。
大正池から、今度は、畑貯水池の上流に出ます。
そのあたりに、車が通れない様にゲートがしてありました。
貯水池側の湖畔道に入る頃に、見上げた山に、かなりの大きさの岩肌剥き出しの断崖が目に飛び込んできました。
これには、母も感嘆の声を上げました!
まるで、耶馬渓か?というほどの、大断崖です。
まさか、企救山地に、こんな大断崖が存在するとは、思っても見ませんでした。
夕刻の湖畔の道をのんびりと歩き、やがて、堰堤についたので、そこを歩いてみました。そこから、湖越しに、夕焼け色に染まる企救山地の光景は、なかなかのものです。かなりの山奥にいるような感じです。ですが、振り返ると、もうすぐそこに、九州自動車道が通っています。50年も北九州に住んでいるのに、ここには、初めて来ました。とても静かで心安らぐ場所でした。
そのまま下ると、畑貯水池の登山口の案内板にでました。
このコースは、登山道自体は、短いですが、大半が、湖畔沿いの道でした。のんびり散策するのには、絶好なコースですね!ただ、登山道は、結構荒れていますが…。
高速の下まで来たら、右折し、高速の下の道を2.6kmほど、舗装道歩きです。
車の交通量もまばらなので、ボチボチ歩いていきます。
途中、吉志サービスエリアの下を通ったあたりで、すっかり日が暮れてしまい、街灯もない道なので、ヘッドライトを装着して歩きました。
40分ほど、歩いて、ようやく、吉志登山口の高架下の駐車スペースに戻って来る事が出来ました!
先月の、高蔵山〜鋤崎山の企救自然歩道探検の続編の様な、探検でした!
結構、疲れましたが、母は、大満足そうです。
その健康体には、ほんと、頭が下がりました(苦笑)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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josephさん。
やはり、大台ケ原は気持ち良さそうな場所ですね〜
その場所だけ、他の登山道と違う空間に見えます。
暑くなる前に行ってみようと思ってるんですが、なかなか行けるタイミングが
今回、登りに吉志登山口、下りに畑貯水池を使われてますが、車で行くとしたら、どちらの方が走行し易い・駐車し易いでしょうか?
もし宜しければ教授下さい。
maltenさん
コメントありがとうございます!
吉志登山口へは、鳥巣病院を目指して行かれると良いと思います。道幅は、広くはないですが、見通しが良いし、距離も短いです。そのまま病院の前の道を高速道路に向かって、1分程進んだら、高速の高架下が、駐車スペースになっていて、そこが登山口です。そこに、車進入禁止のゲートがありますので、大丈夫です。4台程は、無理なく停められると思いますよ。この日は、私の他に2台停まっていました。池で、ブラックバス釣りされる方もここを利用される様です。
畑貯水池登山口は、新門司インターを、新門司方面に、向かって、すぐ右折です。
ただ、ここは、信号がないし、ややUターンするように鋭角に右折するイメージです。その道が、高速沿いの道なのですが、それよりも一つ先の信号から右折する方が行きやすいかもです。そして次の路地を右折すれば、高速沿いの道に出ます。高速沿いの道で左折したら、次を右折して、高速の下をくぐれば、畑貯水池の登山口があります。ここは、駐車スペースは、空き地の様な路肩が広い所に2〜3台は、大丈夫な感じでした。
舗装道は、そのまま続いています(私が歩いて下りたところ)が、しばらく行くと曼陀羅寺があって、そこから先の貯水池湖畔道に、ゲートがありました。(本文では、写真80までクルマで進められそうと書いてしまいましたが、よくよく思い出してみると、無理です)
どちらも、クルマで行っても問題はないと思いますよ。
戸の上山は、表門司の「桃山登山口」「寺内登山口」共に、駐車スペースの確保が悩む所ですよね。もしも、2台で、行かれるのでしたら、表門司をマックスバリューの駐車場から桃山登山口。裏門司を、「吉志登山口」か「畑貯水池登山口」にすると楽しい気もします!
駐車場間のクルマでの移動時間は、20分程です!
ご参考になれば、幸いです!!
大台ヶ原は、私も大好きな場所です!!
都心からお手軽な距離に、あるとは、思えない爽快感が味わえます!
是非、行かれてみてください!!
maltenさん
補足です。
往復登山にせよ、登山口を別にするにせよ、「吉志」「畑貯水池」の代わりに、高蔵自然公園の登山口を利用するのもありかと思いました。長い林道歩きになりますが、時間は、あまりかわらないと思います!
josephさん。
非常に詳しい説明、ありがとうございます!
吉志・畑貯水池、どちらも車で大丈夫そうですね
どこから行くか暫く考えてみます。
ありがとうございました
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