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Yamareco

記録ID: 6045657
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ハイキング
大雪山

ニペソツ山

2023年10月13日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
07:41
距離
24.0km
登り
1,888m
下り
1,868m
歩くペース
とても速い
0.40.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:22
休憩
0:17
合計
7:39
7:09
7:09
28
7:37
7:37
40
8:17
8:17
46
9:03
9:03
10
9:13
9:15
9
9:24
9:24
45
10:08
10:25
42
11:07
11:07
8
11:14
11:15
12
11:27
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38
12:05
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27
12:32
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18
12:51
12:51
33
13:24
13:24
18
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口は、Google Mapで「ニペソツ山幌加温泉コース登山口」で検索ができます。国道からは「幌加温泉」の看板を目印に脇道に入ります。
コース状況/
危険箇所等
ニペソツ自体には、全く雪はありませんでした。
この日は雲ひとつない快晴で、山頂から360度景色を眺めることができましたが、冠雪しているのは、表大雪から南側のトムラウシや十勝連峰だけで、東大雪と北大雪は、ニペソツから見える範囲では雪は積もっておらず、夏装備で登れそうに思えました。
さらにこの日は、ニペソツ名物のぐちゃどろの道のはずが、数日間の晴天のおかげか、かなり乾いていて思いのほか歩きやすかったです。

コースは、前半と後半に大別されます。
前半の森の中は、ひたすらなだらかでとても長くて、ぐちゃどろ2割、土が8割…。途中、三条沼がチラッと横目に見えるのと、木々の間からウペペサンケが見える以外は眺望はなく、ダラダラと緩やかな道を足元のぐちゃ泥だけに注意を払って歩きます。ひとつ驚いたのは、1,400mを越えてもトド松が立派に生えており、森林限界が高いことです。札幌近郊の山でも1,200mほどで森林限界になるので、不思議な感じがしました。

後半は、1,540m付近で森を抜けたところから始まります。ここでニペソツにご対面し、そこからハイマツ帯の稜線歩きになりますが、眺望がとても素晴らしく、斜度がキツくなっても楽しいです。1番苦しいのは、前天狗への急登です。転がる石のせいで足場も悪く、時おり聞こえるナッキーの鳴き声もなかなか振り向く余裕がありませんでした。ですが、この急登を登り終えたあとの前天狗からの眺望は本当に素晴らしいです。さらに歩みを進めると、ニペソツがドンドン間近に迫ってきます。ガレ場は少し道が不明瞭ですが、一定の間隔で杭がありますので、それを目印に歩きます。山頂への最後の登りは、反時計周りのトラバースで道が細いので、少し慎重に歩きました。

国道を曲がって幌加温泉方面に700mほど走ると、右手にニペソツ山の看板があります。ここからは舗装されていません。
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国道を曲がって幌加温泉方面に700mほど走ると、右手にニペソツ山の看板があります。ここからは舗装されていません。
ダートを200〜300mほど走ると右手に駐車場があります。けっこう広いのですが、穴ボコだらけで、車を駐車できる場所は限られます。
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ダートを200〜300mほど走ると右手に駐車場があります。けっこう広いのですが、穴ボコだらけで、車を駐車できる場所は限られます。
車を駐車して、いよいよスタートです。
まずは2kmの林道歩きです。
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車を駐車して、いよいよスタートです。
まずは2kmの林道歩きです。
林道は歩きやすいです。でも、ほぼ待避場所がないので、車両通行止めはやむを得ないと思います。
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林道は歩きやすいです。でも、ほぼ待避場所がないので、車両通行止めはやむを得ないと思います。
林道が終わって、ここからが登山道です。
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林道が終わって、ここからが登山道です。
すぐに道はぐちゃどろに…。普段はスパッツ(ゲイター)は付けないのですが、この日はきちんと付けました。
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すぐに道はぐちゃどろに…。普段はスパッツ(ゲイター)は付けないのですが、この日はきちんと付けました。
最初の徒渉点。水量は少なく、イージーです。
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最初の徒渉点。水量は少なく、イージーです。
この看板から少しの間、若干斜度がキツくなりました。
100年に一度しか枯れないと言われるササが枯れていました。この現象は道内各地で観察されていて新聞で知ってはいたのですが、初めて枯れたササを見ました。
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この看板から少しの間、若干斜度がキツくなりました。
100年に一度しか枯れないと言われるササが枯れていました。この現象は道内各地で観察されていて新聞で知ってはいたのですが、初めて枯れたササを見ました。
三条沼です。朝日が眩しいです。
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三条沼です。朝日が眩しいです。
要所要所に山頂までの距離が記載された看板がありますが、まだまだ山頂は遠いのです…
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要所要所に山頂までの距離が記載された看板がありますが、まだまだ山頂は遠いのです…
左手に木々の間からウペペサンケが見える箇所を過ぎると、少しの間、斜度がキツくなります。
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左手に木々の間からウペペサンケが見える箇所を過ぎると、少しの間、斜度がキツくなります。
距離的には半分を越えても、まだ森の中です。延々とトド松とクマザサの中を歩きます。地面はぐちゃ泥が多いですが、ササが被っているところは少ないです。
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距離的には半分を越えても、まだ森の中です。延々とトド松とクマザサの中を歩きます。地面はぐちゃ泥が多いですが、ササが被っているところは少ないです。
私の足でちょうど2時間で森を抜け、ようやくニペソツとご対面です。
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私の足でちょうど2時間で森を抜け、ようやくニペソツとご対面です。
ニペソツにご対面したので、少し休憩を入れます。ここから先は稜線歩きになります。
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ニペソツにご対面したので、少し休憩を入れます。ここから先は稜線歩きになります。
ハイマツの中の登山道。少しキツいですが、眺望が素晴らしいので、苦になりません。
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ハイマツの中の登山道。少しキツいですが、眺望が素晴らしいので、苦になりません。
前天狗への登り。ここを登り切るまでが1番キツいです。一旦、ニペソツの山頂は見えなくなります。中盤からはザレていて、歩きにくいし、注意深く歩いても石を転がしてしまいます。
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前天狗への登り。ここを登り切るまでが1番キツいです。一旦、ニペソツの山頂は見えなくなります。中盤からはザレていて、歩きにくいし、注意深く歩いても石を転がしてしまいます。
前天狗への最後のロープ場です。
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前天狗への最後のロープ場です。
今度は前方にニペソツか見えてきました。登山でこんなにワクワクすることは滅多にないでしょう。
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今度は前方にニペソツか見えてきました。登山でこんなにワクワクすることは滅多にないでしょう。
待ってろよ、ニペ!
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待ってろよ、ニペ!
ワクワクが止まりません。
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ワクワクが止まりません。
前天狗からのニペソツです。歩みを進めると、ドンドン、ニペソツが大きくなっていきます。
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前天狗からのニペソツです。歩みを進めると、ドンドン、ニペソツが大きくなっていきます。
同じ場所から少しズームアップ。手前のトンガリは天狗岳です。登山道は天狗岳の頂上は通らず、右側をトラバースします。
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同じ場所から少しズームアップ。手前のトンガリは天狗岳です。登山道は天狗岳の頂上は通らず、右側をトラバースします。
天狗岳を過ぎると、ニペド〜ン!!
ここから一旦下ります。
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天狗岳を過ぎると、ニペド〜ン!!
ここから一旦下ります。
同じく、ニペド〜ン!!
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同じく、ニペド〜ン!!
つららです。登山道が凍結しているところはありませんでした。
つららです。登山道が凍結しているところはありませんでした。
山頂までの最後の登りは、右側からトラバって回り込みます。道は細くて注意が必要ですが、やたらとナキウサギが鳴くので、ついつい鳴き声の方を探してしまい、足元が疎かになりました…。
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山頂までの最後の登りは、右側からトラバって回り込みます。道は細くて注意が必要ですが、やたらとナキウサギが鳴くので、ついつい鳴き声の方を探してしまい、足元が疎かになりました…。
けっこう崩壊が進んでいます…
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けっこう崩壊が進んでいます…
ついに登頂〜。感無量です。
平日だったので、ニペの山頂を独り占めできました。なんという贅沢なんでしょう。
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ついに登頂〜。感無量です。
平日だったので、ニペの山頂を独り占めできました。なんという贅沢なんでしょう。
下山時に15分くらい粘って、ナッキーをカメラに収めることができました〜。
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下山時に15分くらい粘って、ナッキーをカメラに収めることができました〜。
ササがあちこちで枯れていました。よく見ると先端部に枯れた花のようなものが付いていました。
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ササがあちこちで枯れていました。よく見ると先端部に枯れた花のようなものが付いていました。
最後の徒渉?は、林道内です。結構な水量があるので、ここで靴の泥を流しました。
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最後の徒渉?は、林道内です。結構な水量があるので、ここで靴の泥を流しました。

感想

今シーズンはニペソツを目標に、天気が悪くなければ休日は登山に励み、そして徐々に距離を伸ばす山行を繰り返してきました。往復25kmと言う距離を意識して、石狩岳(シュナイダーコース)〜ユニ石狩岳の縦走や、前週には吹上温泉を起点に富良野岳〜美瑛岳の縦走で練習して、満を持してニペソツに臨みましたが、結果的には練習の方が相当ハードでした(笑)

とは言え、ニペソツは本当に素晴らしい山です。森の中をひたすら2時間登って、ようやくニペソツが見えたとき、前天狗から間近に迫ったニペドンとついに対面したときは心から感動しました。ニペドン、すごい存在感です。そして格好いい。さすが幻の日本百名山です。


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