安平路山 (中央アルプス、笹藪の山)

2023年10月21日(土) [日帰り]

• GPS: 10:53
• 距離: 23.8km
• 登り: 1,471m
• 下り: 1,463m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:43
• 休憩: 1:13
• 合計: 10:56

5:45 摺古木自然園休憩舎登山口
7:20 7:20 摺古木自然園休憩舎
8:13 8:18 直登分岐
8:39 9:06 摺古木山
10:14 10:14 シラビソ山
10:44 10:56 安平路避難小屋
10:59 11:00 水場
11:35 11:49 安平路山
12:23 12:25 水場
12:30 12:30 安平路避難小屋
13:09 13:11 シラビソ山
14:08 14:17 摺古木山
14:38 14:39 直登分岐
15:20 15:20 摺古木自然園休憩舎
16:41 16:41 摺古木自然園休憩舎登山口
16:41 ゴール地点

天候

晴れ のち 曇り のち あられ
(この日は一時的な寒波が来てこの時期としては風が寒かった。山行中の気温は1度〜5度のあいだ)

アクセス

利用交通機関：

自家用車

東沢林道のゲート前駐車スペース。ジャスト5台ほど。
大平宿の駐車広場からゲートまで、林道は2kmほど。その前半は問題のない舗装路だが、後半のオフロードはなかなかの悪路。とくに帰路の下り運転では、腹下擦りに要注意。

コース状況／危険箇所等

①ゲートからの東沢林道歩き:
紅葉の色付きが良く、とくに赤色の鮮やかさは眩しいほどだった。それにしても、この超悪路区間に車両通行止めがなかった時代があったとは、今では信じ難い。とても安全走行が可能とは見えなかった。

②擦古木山登山口から摺古木山山頂直登コース:
よく整備された登山道だった。笹が全面的に刈り払いされていて歩きやすい。一箇所、崩落したトラバース道があるが、注意して通過すれば問題はなさそうな印象。
なお周遊コースのほうは歩いていないため、コメントできない。

③摺古木山山頂から安平路山山頂:
摺古木山を出発するとただちに背の高い笹藪がはじまり、②との落差に驚かされる。行程の大部分においてこの笹藪は持続するが、とくに避難小屋から安平路山山頂への急登は藪が濃く硬くなっており、時にルートを踏み外してしまった。
ルートを忠実に辿れている限りは、足場は踏み固められてはいる。だが、草露に濡れた根っこ、石、倒木が視認しづらいため、スリップや躓きには注意すべき。

その他周辺情報

日帰り入浴: 飯田インターチェンジ近くにある「砂払温泉」600円。ぬるぬるアルカリ性美肌の湯。
温泉旅館内に食堂も併設されていた。

写真

10/21 5:04

夜明け前、廃村の大平宿から東沢林道へ入る。しばらくは舗装路だったが、途中からダート道に変わり緊張がはしる。洗掘による窪みや段差あり。落石が飛び出た凸面あり。短い距離にもかかわらず、最徐行でハンドルをきりトラブル回避して進む。狭いところでそうすると笹の枝が車体をかする。悪路と言ってよいと思う。

10/21 5:44

林道歩きスタート。まもなく夜明けとなった。

10/21 5:52

東沢林道

10/21 6:25

秋めいてる

10/21 6:30

紅葉する山肌

10/21 6:36

長くて単調なはずの林道区間だったはずが、紅葉のおかげでなかなか楽しい。

10/21 6:37

赤系の色付きが鮮やかで良い。急な冷え込みの手伝いもあって今年は綺麗になったか。

10/21 6:44

紅葉する渓流を見下ろす

10/21 6:55

山肌は錦秋

10/21 6:56

良い

10/21 6:57

綺麗だ

10/21 7:08

秋、最高潮

10/21 7:13

カラマツも黄緑から黄色へと

10/21 7:20

摺古木自然園休憩舎のトイレ

10/21 7:23

登山道に取り付く

10/21 7:33

トレイル上には散りたての葉

10/21 7:40

カラマツ

10/21 7:56

平和なトラバース道がこの先までしばらく続くが、このポイントのみ崩落ぎみとなっている。

10/21 8:03

笹が丁寧に刈り払い整備されている。ありがたい。

10/21 8:07

朽ちぎみの小規模なハシゴと小さな橋

10/21 8:11

空は曇り、景色は霞んでしまった

10/21 8:12

分岐点。迷わず直登コースを選んで、先を急ぐ。

10/21 8:13

カラマツが多い

10/21 8:14

直登コースに入っても、しっかり刈り払い整備が行き届いている。助かる。

10/21 8:17

刈り払いに感謝。

10/21 8:24

階段あり

10/21 8:31

シャクナゲがあるが問題ない道幅の広さ

10/21 8:39

摺古木山に登頂。ここまでは順調だった。

10/21 8:40

山頂部は寒波による霧氷があった

10/21 9:02

寒々しい曇りの天気だが、いっときの青空が。逃さずに撮影。

10/21 9:02

霧氷と青空

10/21 9:03

このあと、またすぐに曇っていった

10/21 9:07

さて摺古木山から先は、もういきなり笹藪登山道だ。ここまでの行き届いた整備との落差がすごいと思う。

10/21 9:11

平均的身長の人が歩くとして、高いものでも胸下ぐらいの笹藪が続く。大きな問題はないのだが、それでもいつの間にか時間を取られていき、また精神力が削られていく。

10/21 9:19

笹藪じゃない区間もまあまあある。そのかわり泥グチャだったりする。

10/21 9:21

風が強まり、霧氷がパラパラと降り注いでくる。それらが笹を濡らし、こちらのレインウェアやブーツもびしょ濡れにしていく。

10/21 9:26

霧氷と、わずかな紅葉

10/21 9:32

こういう見た目の凹んだところは判りやすいから、ずんずん進める。かき分ければ足元にはしっかり道がある。

10/21 9:39

こんなふうになってしまうと、目印リボンがあっても、どこをかき分けるのが正解なのかと足が止まる。

10/21 9:45

木の枝をくぐるように道が敷かれている。びしょびしょになる。

10/21 9:52

倒木あり

10/21 9:55

行動していても少し寒さを感じる。濡れと風のせいだ。

10/21 9:55

紅葉に霧氷

10/21 10:01

一瞬晴れたが、南方の山々が見えているような見えてないような。

10/21 10:06

ミニきのこ

10/21 10:09

紅葉が終わる

10/21 10:14

白ビソ山のピークを通過する

10/21 10:21

笹藪のないところ。そしてまた笹藪へと。

10/21 10:42

安平路避難小屋は笹藪に囲まれてしまっている。山頂は霞んでいて、山肌には霧氷が溶け残っているようだ。

10/21 10:53

壊れかけのドアを開けて避難小屋の土間エリアにおじゃましてみた。ヒカリゴケが自生している。

10/21 10:54

小休止を終えていよいよ山頂アタック

10/21 11:03

笹の枝が硬くなってきやがった。登り坂だからなおさら歩きにくかった。道型も少し不明瞭なところがあり、この日いちばんの難所となった。

10/21 11:39

安平路山2363mに登頂。束の間の晴れ間をねらって、山頂標を撮影成功。

10/21 11:40

ほんのいっときだけ青空が出た際の、詐欺写真。これで信州百名山は70座目。

10/21 11:40

ここもやはり霧氷。もう中央アルプスの稜線上は秋が終了して冬に入っていた。
さあ、長い下山路へ。

10/21 12:11

水場案内板が落ちている。　

10/21 12:20

昨日の雨と、本日午後に溶け落ちた霧氷とで、濡れている笹藪。なんどか道を見失ったりした。

10/21 12:27

避難小屋に帰る途中、ベテランらしきハイカーさん1名とスライドした。

10/21 14:03

帰り道はあまり写真を撮らなくなってくる。笹藪ばかりなんだもの。稜線はアップダウンがあり、ここは登るところ。道筋がよく判るのが救い。

10/21 14:09

摺古木山に帰還。もう晴れないし、霧氷もない。

10/21 14:32

往路と同じ直登コースを戻る。ようやく秋と言える標高まで下ってこられた。

10/21 15:05

安心するトレイルだ。

10/21 15:16

あられに降られた。予報では15時頃は再び晴れてくるはずだったが、ハズレだな。

10/21 15:33

あられは止んだ。林道歩きになってから晴れ間を出されてもね。

10/21 15:37

あいかわらず紅葉は良い

10/21 15:47

秋の山肌

10/21 15:49

色とりどり

10/21 15:50

曇り空でもきれい

10/21 16:19

秋めいてる

夕方の林道で、本日2人目のハイカーさんとすれ違う。今夜は休憩舎泊まりで、あした安平路山かな。

10/21 16:41

紅葉を楽しみながら、無事下山した。

10/21 17:14

荒れた林道を慎重に運転して、大平宿に戻ると緊張がとけた。だが飯田市街地までの長い運転を終えないと、電波圏外で下山届も送信できないのであった。山深すぎる。

10/21 18:20

砂払温泉旅館に立ち寄った。昼神温泉みたいにヌルヌルのアルカリ泉だった。サウナもジャグジーもある広い浴場なのに、良心的価格で嬉しかった。

10/21 20:02

駒ヶ岳SAで手っ取り早く南信名物のソースかつ丼を食べ、その後ノンストップで都内まで運転した。洗車して帰宅できたのは、日付が変わる5分前。目覚ましで起きたのが0時だから、ほぼ24時間行動だった。

撮影機器：

iPhone 12 Pro 256GB SIMフリー Apple

感想

sprout

笹藪にひそむマダニが消える季節を待ち、10月下旬の安平路山へ。
季節が進むのを待ちすぎて、寒いぐらいだった。

けっきょく今年は、北アに3回、南アに2回、そして中央アに2回行った。ぜんぶ日帰りだけれど。
こんなにアルプスに通った年は、実はこれまでなかったかもしれない。

これで信州百名山は70座になったけれど、こんなに頑張ってみても、この二年間で20座しか登れていない計算になる。
いやあ、手強いし。東京から遠いし。

コメント

funa84

sproutさん、お疲れ様でした。
山頂下でお声掛けした者です。関東ナンバーの車がゲートにあるのに誰にも会わないので、不思議に思ってました。静かな山なので人に出会うと嬉しくなります。林道終点近くで避難小屋に宿泊される方にもお声掛けさせてもらいました。この日はこの３人の山でしたね。
同じ景色を見てるので風景写真のすべてに共感しました。ソースカツ丼、久し振りに食べたくなりましたよ。

sprout

funa84さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
都内に住む者ですので信州はどこも遠いのですが、なぜか信州百をぼちぼちやっております。信州好きなので。
安平路は静かな山でした。もう誰にも会わないのかもと思っていたところで、笹藪のなかお会いできましたね。
とても山深く、渋い魅力のある山でした！

かず530

sproutさん
こんばんは、　次週、安平路狙ってみようと思っているので
とても参考になるレコ、感謝です。
笹薮、激しそうですね、気合入れて行ってきます、
敗退もあり　かもです。

sprout

かず530さん、コメントありがとうございます。
笹藪が気になるところでしょうが、特にそれが危険だとかそれで登れなくなるというものではありません。
ですが区間が長いため、地味に時間を奪われて、CTが積み重なっていくという印象です。
陽が短くなってきてるので、タイムトライアルの要素が肝になってくるかと。
ご健闘をお祈りしています！