磐梯山。不思議な出会いで、何とか無事に下山できた。


- GPS
- 06:05
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 880m
- 下り
- 1,123m
コースタイム
- 山行
- 6:57
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 7:22
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北側はまだまだ雪があり、他の方がレポートされているように、急登まではワカンがあれば楽。 途中までルート取れてません。。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
輪カンジキ
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
下山時に迷いました。周りに誰もいなくなると、ほんとパニクりますね。そんな中、とても奇遇な体験をして、何とか無事に帰れたので、長文なから書きたいと思います。
朝、リフトを降りて、歩き始める。天気も良くて、まだもふもふの雪も残っていて、初めてワカンを使ったこともあって気分が盛り上がり、幸先いい出発だった。すっかり、イエローフォールを見忘れてたことに気が付かなかったほど。
でも2時間ほどたった急登のあたりから、歩みが遅くなり、斜面で足を雪に取られてやっとワカンからアイゼンに付け替えたりと、かなり時間がかかってしまった。体力もめっきり消費した。
それでも稜線から見る山々に絶叫し、やっぱ雪山だねと一人納得しながら楽しんでた。まぁ、余裕があったのもここまで。お花畑ぐらいから疲れが出始め、山頂はもう少しと何度も自分に言い聞かせて、頑張ることにした。
弘法清水で見あげる斜面に絶句。もう取り付くとこもない雪壁に思えた。もうここまで来たんだし帰ろうかと思いつつ、ここまで来たんだからもうちょっと頑張ろうと、途中まで風のない南斜面を登り、北斜面に移って何度も休憩しながら、やっと頂上に到達!絶景よりも、ここまでこれたことに感激した。
写真を撮って、帰りのリフトの時間が気になり、あまり休んでいられないと、すぐに下山開始。そのくせ風速を計ったりと、ここまでは普通に帰れるものという気持ちしかなかった。尻セードもしたし、まったく危機感なし。
帰りは時間短縮のためにも、当初の計画通りに周回ルートを取ったけど、雪も消えて歩きにくい。それよりもトレースが無くなることに不安を覚え、焦る。戻ってピストンした方がいいのか悩みながら、ここまで来たんだからという思いで進む。と、分岐点から遙か先に人が歩いてるのを見つけ、一瞬安心したけど、マップでは点線の登山道。山登り初めて、トレースしっかりな雪山しかろくすっぽ登ってないから、すぐに迷い始め、戻る事にした。
戻り始めると、時間が無駄になったと焦り、足が早くなる。アイゼンを小岩に食いこませ、登山道じゃない斜面を小走りに駆け上がっている自分に気付き、ヤバいヤバいと自分を落ち着かせる。そして時計を見て、また焦り、パニクりそうになる。更には携帯のバッテリーまで切れかけに。そう、悪いことに印刷したマップ(糊付けまでして作った力作)を家に置き忘れてしまって、携帯の山と高原マップを頼ってたのであった。。
下山システム使ってるから、時間過ぎて遭難連絡されるかも、道具はあるけどビバークなんてしたことないし、時間掛かっても来た道に戻って下山しよう、と決意。周りから見たら何してるんだろと思うくらい滑稽だったと思う。とうとう見渡す限り誰もいなくなった。すごい不安になる。
弘法清水に戻る斜面で、同じ時間に出発した3人組パーティが、ふと白い稜線上に現れ、めちゃくちゃ安心した。自分からは彼らを見上げる格好だったこともあり、山の神様が遣わした救いなのかと思えるくらい3人は神々しかった。実際にもカッコよかったんだが。
急斜面をなんとか登り、合流して、ルートについて話した。ちょうど同じルートで降りようとしていたとのこと。分岐点のこと、先行者のこと、ルートはよく分からないこと、自分は元来たピストンコースに戻るところと伝えて、その場を後にした。
しばらくすると、3人も戻ってきた。で、合流させてもらった。関西弁に気になって聞いたら、なんと同郷だった。しかも実家の近所のことを知ってた。学校も近かった。奇遇なこともあるんだなって思いながら、ずっと着いて行った、誰かがいるだけで心強かった。来た道だったのに、知ってる道なのに、楽しかった。
差し障りのない会話ながら、登山好きな人たちっていうのが伝わってきた。山の出会いは楽しいなと、思いながら、4時には終わるリフトの話題になった。帰りのリフト券は買ってあるよと、見せようとしたら、無い。どっかで落としたんだ。。あちゃーと思ってたら、一人が、あ、これかもと見せてくれた。困ってる人がいるんだろうと、斜面で拾ってくれてたらしい。なんという奇遇2。思わず笑ってしまう。
中の湯跡近くまで一緒させてもらい、休憩のため先に行ってもらうことにした。アドバイスもらって、最後まで気遣っていただいて、感謝しきれない気持ちでいっぱいだった。おにぎり食べて、お茶を飲みきった。そう、水がなくなった。なくなったら余計に飲みたくなる。そんな時でも雪は食べると良くないみたいな、思い込み情報で、雪を溶かすことにした。水筒に入れて振った。で、溶けないもんなんだね。。温める道具も持ってきてたけど、時間も勿体無いから、歩く。
来るときこんなに歩いたっけと思うほど、帰りは長かった。銅沼近くで、また彼らの後ろ姿が見え、手を振る。振り返してもらい、安心する。
すっかり、終了時間オーバーでリフト乗り場に到達。彼らも一足先に到着してた。ゲレンデを下る準備をして、見送る。
駐車場でお別れの挨拶を。
無事に帰れたのも皆さんのお陰ですってお礼言おうと思ってたのに、疲れた〜って言うのが精一杯だった。すんません。
ホテルに行き、ひたすらポカリ飲む。3リットルくらい飲んだんだろうか。拾ってもらったリフト券を眺めながら、山での出来事を思い返した。
タローさん今晩は。何とも奇跡的な体験をされましたね!時間ギリギリなのに風速計っているあたりは、さすがタローさんっぽいですね(゜レ゜)
私も登山始めた頃、同じような体験をして本当に遭難しかけました。私は友達と2人だったから良かったけど、1人だとほんと心細いですよね。。
地形図みると、お花畑付近がなだらかでガスッたら迷いそう・・帰りにタローさんが引き返した先に崖が有り、そこをおりてからトレースないと迷いそうですね。
体力的にもかなりキツそうなお山ですしね・・
イエローフォール見れなくて残念でしたね(@_@。
でも素敵な出会いにより無事下山出来て何よりです(^^♪
そろそろ雪も無くなって来て残念ですが、お花のお山も楽しみましょう(^_-)-☆
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する