鳳凰三山 青木鉱泉〜周回
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- GPS
- 10:21
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 2,076m
- 下り
- 2,083m
コースタイム
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 10:21
4:23 青木鉱泉駐車場到着 1℃
4:51 青木鉱泉前出発
6:11 南精進滝到着
6:15 南精進滝出発
7:14 白糸の滝到着
7:21 白糸の滝出発
7:41 五色の滝到着
8:05 五色の滝出発
8:50 鳳凰小屋到着
9:00 鳳凰小屋出発
9:52 地蔵ヶ岳到着
10:31 地蔵ヶ岳出発
10:37 アカヌケ沢の頭到着
10:42 アカヌケ沢の頭出発
11:17 鳳凰小屋分岐到着
11:44 観音ヶ岳到着
12:14 観音ヶ岳出発
12:32 薬師ヶ岳到着
12:52 薬師ヶ岳出発
13:21 御座石到着
14:21 林道出会到着
14:42 中道ルート登山口到着
15:02 御所山登山口到着
15:12 青木鉱泉駐車場到着
登り歩行時間
青木鉱泉駐車〜鳳凰小屋:3時間51分 4:51〜8:50(小休憩含む)
青木鉱泉前〜地蔵ヶ岳山頂:4時間36分 4:51〜9:52(小休憩含み、各滝での撮影休憩時間35分を除く)
地蔵ヶ岳山頂〜薬師ヶ岳:2時間1分10:31〜12:32(観音ヶ岳での撮影休憩時間30分を除く)
下り歩行時間
薬師ヶ岳〜中道ルート登山口:1時間50分 12:52〜14:42(休憩なし)
薬師ヶ岳〜青木鉱泉駐車場:2時間20分 12:52〜15:12(休憩なし)
天候 | 終日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所無し 道迷い注意 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
紅葉の時期となり山仲間との北八ヶ岳散策を計画していたが、どこの山も快晴予報となり一昨年山頂からの遠望が観られなかった雨飾山のリベンジがしたくなってしまった。
しかし、前日冬型の気圧配置が強まり北部の高い山では降雪予報。八方尾根のライブカメラでも吹雪のような降雪が見られた。
雨飾山なら駐車場の心配はあるものの早起きすれば気楽に行けるのだが、ノーマルタイヤで朝4時半に雨飾高原キャンプ場に着けるのかが問題となった。
快晴予報でリベンジしたい山はいくつかある中で鳳凰三山は8月の初山行直後から復習をして来たいと考えていた。
というのも9時前に地蔵ヶ岳に到着したもののオベリスクを見た後にはガスに包まれて、眺望が無くなるとともに降雨の予報も早まることを心配してひたすら前に進む慌ただしい山行となってしまったためだ。
薬師ヶ岳で昼食をとってから空撮をした20分程の休憩がまとまった唯一の休憩で、他は行動食をとる小休憩のみ。
道迷いもしたのでルートを復習したいし、富士山、白峰三山、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳の眺望も見たい。
帰宅後写真を見てもどれが何の滝かもわからず、ガスガスの近景のみ。救いだったのはこの地域限定のタカネビランジの愛らしい姿に会えたことだった。
復習なら早いうちにと思いつつも、折角行くのなら紅葉も見られたらいいし、南アルプスなら北アルプスの紅葉の後でもいいか?いや、そんなに楽な山ではないので来年まで待とうか、といろいろと迷っていた。
雪の心配の無い鳳凰三山で登山届を提出し、2時前に起床してすぐに八方尾根のライブカメラでまだ白馬で降雪が続いていることを確認。
行先を鳳凰三山としたまま出発するが、すいた高速道路を走行中でも軽い雨飾山ときつい鳳凰三山での迷いがあり、いつもならクルコンを90km/hに設定して走るのだが、クルコン設定を解除して75から80km/hで走行する自分がいた。
いつも初めての山やきつい山の登山口へのアプローチでは不安と緊張があり、唾液が減るのがわかる。
初めての奥丸山、残雪の乗鞍岳、残雪の鏡池、どれも終日快晴だった。
ナビの到着予定時刻は4時20分で、歩き始め予定を5時としているのでこのままマイペースで走行することにする。
前回はナビに従って須玉ICで高速道路を降りたが、今回は小淵沢ICで降りて向かうことにした。結果、到着予定時刻は変わらぬまま、実際に青木鉱泉駐車場に4時23分に駐車完了出来た。
車内で朝食をとって青木鉱泉に向かう。
前回、下山後に青木鉱泉のトイレを利用したはずだが、その位置を記憶しておらずヘッダライトの明かりで探すことが出来なかった。鳳凰小屋もあるので問題ないだろうとそのまま出発する。
8月よりも日が短くなりずっと暗いように感じる。
ドントコ沢の砂防堰堤までは迷わず進めるはずだが、前に見えるヘッダライトの明かりを追って進む。
砂防堰堤の右を登ってしばらく進むと先行者に追いついて3名となったが、ルートが分からなくなってしまった。
8月のトレースを見ると右に外れてしまったようで、声を掛け合って左にルートを戻す。ヘッダライトの明かりだけでは踏み跡を頼りに歩行するのは難しい。
しばらく2名での歩行となった。樹林帯の九十九折の急登で6名程のパーティーに道をゆずってもらい、先行者になんとかついて行き、ヘッダライトが不要になるまでついて行くことが出来た。
その後、暑くなって着替えをしたため、先行者の姿は見えなくなった。
明るくなって周囲の様子が見えるようになると、「そうそう、こんなだった」となるのだが、左に下って渡渉する箇所では右に登って行こうとしてしまった。
たまたま若い女性がこちらを向いていたので、「下山中ですか?」と声を掛けたら、登りとのこと。道を譲っていただいたつもりで直進するが踏み跡が途切れてしまった。8月のトレースを確認すると進む方向が違う。振り返って岩を滑り落ちるように下ると女性が下を差して「あっちにリボンあります」と教えてもらえた。その時目の悪い自分にリボンは見えなかったが進んで行くとリボンと覚えのある渡渉箇所が見えた。
鳳凰の滝には今回も進まず白糸の滝に向かうが、前回とほぼ同様の場所でルートから一旦外れ、無意識に戻っていた。この辺りは踏み跡が散在していて迷いやすいようだ。
その後、一旦下りとなるがここは道迷いの後でトレラングループの方達と会った場所なのでしっかり記憶している、トラロープ2本が下りを妨げるように横切っている。周囲を見回して間違いないことを確認してからロープをくぐってさらに下ってから登り返しとなる。
そして、朝ヘッドランプ点灯中に一緒に歩かせていただいた方が後方から現れた。はるか先を進んでいるはずなのにと思い、鳳凰の滝に立ち寄ったのかと問うと、「2度ルートロストしてしまった」とのこと。
白糸の滝と五色の滝を一緒に眺め共に行動食をとり、自分が五色の滝を空撮し始めた時点でその方は出発して行かれた。その後再び会うことはなかった。
五色の滝の前後は両手を使わなければならないような段差の大きな箇所の多い急登で、知ってはいてもストックが邪魔になるようなつらい登りだった。
沢に出てオベリクスが見えるとなだらかになり鳳凰小屋は近いのだが、記憶していた以上に長く感じた。また前回と異なるルートで小屋に到着した。
ここでも行動食をとってから出発。蟻地獄の様な砂地に出るまでが記憶と違い、きつく長く感じた。一時見たことのない景色にルートを間違えたのでは?と思える場所があった。たった2ヵ月半前に通っているのに。
ようやく砂地の急登となり、前回同様に残雪の急な直登と思って歩く。前回は初めてということもあったが、何度も振り返って写真を撮ったが、今回は調子よく進むのでそろそろ撮影しておこうと意識して足を止めて写真を撮った。
麓の甲府盆地と落葉松の紅葉がきれいだ。
前回同様に左に折れてお地蔵さん達の前を通過して右に登ってオベリスクの下に移動。甲斐駒ヶ岳がよく見え、逆光だが観音ヶ岳もばっちり見えている。天気が良すぎて撮るものたくさん、なかなか次に進めない。
アカヌケ沢の頭以降での眺望はすべてが初物。
白峰三山、甲斐駒ヶ岳、北アルプス、八ヶ岳、浅間山。落葉松の黄色い紅葉も映えている。観音ヶ岳へ向かう途中で見る地蔵ヶ岳もいい。
前回、観音ヶ岳で北岳方面が見えないかと粘っても10分程だったが、行動食をとりながらとは言え30分も滞在してしまった。観音ヶ岳での360度広がる眺望は最高だが、狭く人も多いのでパノラマ撮影は断念。
青木鉱泉出発が30分程遅いのだが、観音ヶ岳出発は1時間半近くも遅くなってしまった。
薬師ヶ岳は広いので前回との比較も意識してパノラマ空撮を行い、下山を開始。
前回は無謀にも体調不良となってしまったメンバーを含むトレラングループの方を小走りで追いかけることをしたが、今回はそのような目的もないのでケガをしないよう慎重に下る。
下り始めて間もないころに4,5名の方に道を譲ってもらったが、その後誰にも会うことはなかった。
中道ルートは薬師ヶ岳から岩の多い急でほぼ直線の坂を下る、自分は勝手に【岩々急坂ゾーン】、次に笹原となり木の根に注意が必要な【笹原・わらび畑ゾーン】、さらに下ると雑木林の九十九折となる【雑木林九十九折ゾーン】とそれぞれ呼んでいる。
岩々急坂ゾーンでの小走りは、今回は無理と感じ膝への負担も考慮して慎重に下ったが、前回よりもずっと長く感じた。
笹原・わらび畑ゾーンに岩は無く、木の根でスリップすることだけ注意すれば問題ないのだが、落ち葉によるスリップにも注意が必要だった。これまた長く感じ、誰にも会わず南東の斜面なので暗くもあり寂しく感じた。
たぶん多くの方はもっと早い時間に下山しているはずで、のんびりし過ぎた感は否めない。
雑木林九十九折ゾーンはストローク長目の九十九折で、岩や木の根はほとんど無いがやはり落ちが滑るので注意が要る。
林道に入っても小走りはほとんどせず、青木鉱泉への近道は水量が多く渡渉は無理と分かっていたので、車道の橋を渡って駐車場に戻った。橋を渡った後は、車では気づかないが意外と登りになっていて楽ではなかった。
終日好天に恵まれて、復習とリベンジを予想以上の結果で終える事が出来た。
直前まで紅葉と苔の森散策を予定していた山仲間には大変申し訳ないことをしたが、南アルプスの絶景写真を見てもらうことでお詫びとさせていただくこととする。
少し遠いけれど、ここも毎年行きたい山になってしまった。
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