北岳バットレス 下部フランケ&上部フランケ・ピラミッドフェース&四尾根

コースタイム
3:00 起床 - 4:00 御池小屋 - 5:50 五尾根支稜取り付き 6:10 -
下部フランケ取り付き 6:50 - 上部フランケ 10:00 - 13:30 終了点 -
北岳山荘15:30 - 17:00 白根御池小屋
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
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ファイル |
非公開
6106.xls
計画書
(更新時刻:2012/09/13 13:59) |
写真
感想
■ピラミッドフェース
今回は 1P 目をのぼったところで雨のため撤退。
北岳は午後になるとガスが沸き、場合によっては雨となるので日の出とともに取
り付きを出発するスケジュールが安全だと感じた。
ピラミッドフェース 1P 目(yhiro)
十字クラックと d ガリーの間に 2 本の凹角。d ガリー側が正しいルートとのこ
とで取り付いてみた。
見た目は易しく見えるが、足を置くホールドはルート全体にわたって乏しく、
非常に難しい。また手をかけたホールドも決して安定しておらずいつ崩壊しても
おかしくない。
レイバック気味に処理をしていたが、パンプしかけたので A0 の連続で処理。
5 級あるいは 5 級上。トポにある 3 級上あるいは 4 級下では決してない。
十字クラック側の凹角は 4 級程度だったらしい。こちらが正解のようだ。
■下部フランケ & 上部フランケ
下部フランケはいくつかのトポを見比べてもどれも内容が少しずつ異なる。トポ
図にいたっては全く異なる。
途中もハーケンが色々と打たれており、ルートが錯綜しているように感じられた。
枯れ木テラス奥の崩壊部分は、枯れ木テラスから右へトラバースし、途中のチムニーを直上。
5 級程度だが、疲れた体には辛く感じる。
4 尾根、d ガリー側のルートすべてがこのピッチに集中するため渋滞が予想され
る。とくに 4 尾根を登る初心者にとっては核心が最終ピッチとなり、以前より
は 4 尾根のルートグレードは上がったかもしれない。
■ピッチ詳細
C ガリーを詰めたところでアンザイレン。五尾根へ上がり取り付きへ。
ここから 2P で大きなテラスへ上がる。
大きなスラブがあり、右側に残置スリングが見える。下部フランケ取り付き
下部フランケ
1P 目(shimog リード) 5 級
ホールドが細かく丁寧に拾う。途中、足の踏み代えをしてトラバースするところ
が難しい。
2P 目(yhiro リード) 4 級
凹角から左外側のフェースは体を振って乗り移る。
3P 目(shimog リード) 4 級
ピトン連打のフェースを登る。トポでは核心らしいがそれほどでもない。
4P 目(yhiro リード) 5 級
凹角からピナクルにまたがり、ハング下へ。ハングは左から回り込んで処理。
5P 目(shimog+yhiro リード)
直上するスラブと右上に伸びるフェース。右上側にハーケンがあるのでロープ
を伸ばすが、どうも違うらしく、直上が正解。
途中で確保してもらいながらリードを交代。
6P 目(shimog リード)
上部フランケ取り付きまで草付きをトラバース&右上。
上部フランケ
1P 目(yhiro リード) 5 級
フェースからハング、ハングは左側を登る。
2P 目(shimog リード) 4 級
右コーナーから。
3P 目(yhiro リード) 4 級
ここでおそらく 4 尾根と合流。
見慣れたスラブは右のコーナを使って楽に越える。
4P 目(shimog リード) 3 級
コナークラックを続けて登り、マッチ箱のコルを越えた辺りでビレイ。
5P 目(yhiro リード) 3 級
途中のピナクル手前までロープを伸ばす。
6P 目(shimog リード) 3 級
枯れ木テラスまで。枯れ木テラス奥は盛大に崩壊している。
7P 目(yhiro リード) 5 級
枯れ木テラスから右へトラバース。途中に 2 つほどハーケンあり。
途中にあるチムニーを直上。チムニーは 5 級程度。ハーケンは十分に打たれて
おり、難しく感じるところも指ジャムを決めればそれほどでもない。
チムニーを上がらず、そのままトラバースをしハイマツ帯に入るルートもあるら
しい。
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