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Yamareco

記録ID: 61325
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無雪期ピークハント/縦走
祖母・傾

祖母山 ※GW祖母山へ。帰りの風穴コースで事故発生。

2007年04月29日(日) [日帰り]
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marnim その他1人
GPS
05:30
距離
6.5km
登り
726m
下り
728m

コースタイム

(スタート)北谷登山口7:15 → 千間平8:05〜8:10 → 国観峠8:45〜8:55 → 祖母山山頂9:30 → 山頂にて休憩9:30〜10:00 → 風穴11:40 → 沢下り途中で負傷、休憩12:00〜12:20 → 北谷登山口12:45(ゴール)
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2007年04月の天気図
アクセス
祖母山北谷登山口より。
祖母山北谷登山口より。
千間平で一休み。
千間平で一休み。
8号目まではピクニック気分。
8号目まではピクニック気分。
いよいよ9合目。
いよいよ9合目。
祖母山山頂にて。ナリの凄まじい体力に唖然。
祖母山山頂にて。ナリの凄まじい体力に唖然。
山頂から見るくじゅうの山なみ。素晴らしい景色は登山者へのご褒美だ。
山頂から見るくじゅうの山なみ。素晴らしい景色は登山者へのご褒美だ。
帰りは風穴コースへ。経験者レベルとのことで、千間平コースよりレベルが高い。ロープを使って下りるナリ。
帰りは風穴コースへ。経験者レベルとのことで、千間平コースよりレベルが高い。ロープを使って下りるナリ。
はしごを使って下りるナリ。
はしごを使って下りるナリ。
スズタケトンネル。
スズタケトンネル。
途中、ロープを使って沢を下る難所で、ロープに体を預けた瞬間、横に振られ壁に頭を激突。そこから立ち直って見事に下山した。偉いぞナリ!
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途中、ロープを使って沢を下る難所で、ロープに体を預けた瞬間、横に振られ壁に頭を激突。そこから立ち直って見事に下山した。偉いぞナリ!
ご朱印をもらいに、天岩戸神社へ。
ご朱印をもらいに、天岩戸神社へ。
荒城の月のモデルといわれる岡城へ。
荒城の月のモデルといわれる岡城へ。
岡城内、いちびるナリ。
岡城内、いちびるナリ。
滝廉太郎ゆかりの竹田の街並み。
滝廉太郎ゆかりの竹田の街並み。
最後に日本一の炭酸泉といわれる「長湯温泉 あすかの湯」。
最後に日本一の炭酸泉といわれる「長湯温泉 あすかの湯」。

感想

平成19年のGWがスタートした。直前まで阿蘇山に登るつもりでいたが、待てよ、やっぱり阿蘇はミヤマキリシマが満開の5月中旬に登った方が絶対にいいと思い直し、百名山の一つである祖母山に登ることにした。もちろん、去年の秋以来久しぶりにナリも連れて行く。

朝3時に起床、身支度を整えナリを起こし3時半に出発した。なんせ自宅から祖母山登山口までかなりの距離がある上、登山口駐車場は駐車可能な台数も限られているため早めの出発となった。早めとはいえ、3時半はかなり体にこたえる。宇佐別府道路から高速に入り大分ICを下車、竹田方面に向かう。途中、案の定眠たくなってきた。軽くふらつきながら車を走らせ、登山口への目印である宮崎県五ヶ所小学校に着いた。ここから山道に入り北谷登山口へと向かうのだが、この山道がかなりキツイ!山道は舗装路からダート路に変わり、思わず「狭っ!」というくらい、車1台がやっと通過できる程しかないガタガタ道を7キロも走るのだ。やっと着いたと思ったら「ゲッ!マジで!」、駐車場はもういっぱいだった。その時親切な人が、「すぐ下に駐車場があるよ。」と教えてくれた。感謝。教えて頂いた駐車場に車を停め、さぁいよいよ出発だ。

行きは初心者コースである千間平コースから山頂へ向かう。歩き始めてしばらく経つと、「1合目」の標識が見えてきた。これは有難い。どうやら山頂までこの標識が案内してくれるようだ。歩き始めはひんやりしていた空気も、3合目辺りで太陽が照り出し、暑くなってきた。千間平で上着を脱いでTシャツ1枚になり軽く休憩。

休憩後大分・熊本・宮崎の三県境を経て国観峠に着いた。神原ルートとの合流地点でもある国観峠は拓けた広場になっており、ここから祖母山の山体が眼前に迫ってくる。千間平コースは初心者コースとはいえ、スタートしてココまで本当に楽に来れた。成彬なんかは鼻歌を歌いながらのピクニック気分、天気も快晴で実に爽快だ。難を言えば少し易しすぎて物足りない所であろうか。国観峠を出発し、「お、来た来た。」急勾配の坂がいきなり待ち構えていた。ある種、やっと山らしくなってきた。しかしナリの表情を見ると全くの余裕、ガンガン登っていく姿は頼もしい限りだ。8合目の標識を過ぎた辺りから、足元がぬかるんできて急勾配と合わせて登りにくいことこの上ない。「もうちょっと、ゆっくり行こうか。」先に行くナリに少しペースを落としてもらうよう要請。もはや体力面では小学2年生の少年に負けており、息子の逞しさが嬉しい反面、己の体力の衰えに情けない気持ちもあり複雑な気持ちだ。

9合目周辺は霜柱が出来ており、足元はぬかるんでぐちゃぐちゃ状態だ。山頂直下の最後の登りは勾配もさらに急になり、気合で乗り切りようやく山頂だ。「よっしゃー!」ナリは最後まで涼しい顔だ。「おおーー!」、山頂からは北の方角にくじゅうの山なみ、北西の方角に阿蘇山、東の方角には傾山から延々と続く山々と圧巻の景色である。またラッキーにも山頂は無風で、快晴の天気は素晴らしく気持ちいい。素晴らしい景色を見ながら少し早いが昼食とした。

昼食後、最後に眼下の絶景を目に焼き付けて山頂をあとにした。易しい千間平コースを下っても面白みがないので、経験者コースでスリル満点の風穴コースを行くことにした。果して、この選択が吉とでるか凶とでるか?「おーっと」いきなり物凄い傾斜の急坂だぁ。これは気を付けないと、油断して足を滑らしたりなんかで大ケガをしたら大変だ。両手両足をフル活動させ、しかもナリをサポートしながら慎重に下りていく。さすがに経験者コースだけあり、ロープや梯子などの岩下りもありスリルがある。急勾配の坂や岩をなんとかクリアすると、今度はスズタケのトンネルが現れた。腰を屈ませ、首を引っ込ませ、笹やぶを掻き分け掻き分け進んでいく。最初は楽しかったスズタケトンネルも長く続くうちに肩が凝ってきてイライラしてきた。

その時、ナリがポツリと一言「ウ、ウンコがしたい。」「な、なにぃー!!!お前こんなとこで無理に決まっとうやんけ。もう少し我慢できひんのか?」密集したスズタケトンネルの中ではウンコをする場所も確保できない。もう少し下ったスズタケトンネルを出た所でウンコをさせようと決断した。しかし、しばらくしてナリが悲壮感に満ちた顔をし始めたので、コレはヤバイと判断。スズタケの密度が薄くなった所から潜り込ませ、素早くズボンを脱がせるやいなや、野太いウンコがボロンボロンと出てきた。トイレットペーパーでケツを拭き、軽く後始末をし、何もなかったように山道に戻った。ナリも物凄くスッキリした顔をしており、オレも一安心だ。慎重に下りてきたので少し時間も掛かったが、ようやく風穴にたどり着いた。風穴の写真は撮らずそのまま通過、ペースを上げながら下っていく。下っていくと川の流れる音が聞こえてきた。どうやら沢を下りながら下山するようだ。しばらく行くと、沢沿いの崖をロープを使って下りる場所がある。実はこのポイントは風穴コースの難所の一つでもある。まずオレが見本を見せながら下りていく。次はナリの番だ。下ではナリをフォローするのではなく、格好いい所を撮ってやろうとカメラを構えていた。そして、ナリがロープに体を預けた瞬間、左に振られそのまま横の岩に後頭部を激突!一瞬時間が止まった!「ヤバイ!!」その瞬間「わぁーーん」と大声で泣き始めた。どうやら意識はしっかりしている。慌ててナリを抱き起こすと、後頭部にデッカイたんこぶが出来ており、本人もケガをしたショックで少し落ち込んでいるようだ。オレもどうしてフォローしないで、写真なんかを撮ろうとしていたのか。オレの中では、コレぐらいのロープ下りなら……と言う甘い気持ちがあったのだ。自分のバカさ加減に腹の中が煮えくり返る思いだ。とにかく、ナリを安全な所へ移し、気持ちが静まるまでしばらく休憩することにした。

その間2〜3のパーティーが通り過ぎていった。約20分程過ぎたであろうか、ナリに傷の状態や気分が悪くないか等確認し、歩けるかどうか聞いてみた。本人は力強く「行く」と行ってくれた。この年で弱音も吐かず本当に大した男だ。そうと決まればゴールである北谷登山口まであと少しだ。ゴールに着くまで、ナリに「申し訳ない。父ちゃんが悪かった。山が嫌いになったか?」と聞くと「そんなことないよ。山は好きだよ。」と行ってくれた。そして、やっとゴールである北谷登山口に到着した。オレも今回は色々勉強させられた。山ではまずは安全第一ということを改めて思い知らされた。下山後は趣味のご朱印集めで高千穂神社、天岩戸神社と寄り、岡城と武家屋敷と名水で有名な竹田を散策。締めには大好きな長湯温泉で一風呂浴びて帰ったとさ。

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