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Yamareco

記録ID: 6136912
全員に公開
沢登り
中国山地西部

笹ヶ丸山 太田川支流 島木谷〜椿谷 鉾ノ峠の古道を下って

2023年11月03日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
07:47
距離
8.3km
登り
783m
下り
791m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:20
休憩
0:27
合計
7:47
8:55
12
津伏中電取水施設
9:07
9:07
83
島木谷出合い
10:30
10:30
62
島木谷二俣
11:32
11:32
31
鞍部
12:03
12:03
21
570ピーク
12:24
12:41
34
13:15
13:25
32
鉾ノ峠
13:57
13:57
155
椿谷二俣
16:32
16:32
10
下配水池
16:42
津伏中電取水施設
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
湯来方面より国道433号線を北上し、太田川の手前で右に1車線の県道に入る。椿谷出合いを少し過ぎた中国電力の取水施設の横の広いスペースに駐車。県道を東に歩いて、佐伯区境の青い標識がある島木谷出合いより入渓。
コース状況/
危険箇所等
笹ヶ丸山から北へ津伏へ延びる尾根道には「広島市の山を歩く」でガイドされている明瞭な道がある。また、鉾ノ峠から津伏への道も途中までは明瞭である。(中程から谷に降りたので、途中は不明だが、木馬道の名残のような広い道だったので、多分下まで良い道が続いていると思われるが、谷が狭まっている個所でどうなっているかは、わからない)。
その他周辺情報 国道433号沿いに湯の山温泉。
島木谷右岸の荒れた道を堰堤を3つ越して登り、入渓する。藪とゴーロを抜けてしばらくの3m。水量が少ないので、ぬめっている。左岸は片ゴルジュ。
2023年11月03日 09:48撮影 by  503SH, SHARP
11/3 9:48
島木谷右岸の荒れた道を堰堤を3つ越して登り、入渓する。藪とゴーロを抜けてしばらくの3m。水量が少ないので、ぬめっている。左岸は片ゴルジュ。
きれいな釜の上に30m続くナメ滝。
2023年11月03日 09:53撮影 by  503SH, SHARP
1
11/3 9:53
きれいな釜の上に30m続くナメ滝。
倒木がわずらわしい4mは直登した。
2023年11月03日 10:00撮影 by  503SH, SHARP
11/3 10:00
倒木がわずらわしい4mは直登した。
4mは右岸から巻いた。
2023年11月03日 10:13撮影 by  503SH, SHARP
11/3 10:13
4mは右岸から巻いた。
苔むした暗いゴルジュを倒木がふさぐ。
2023年11月03日 10:20撮影 by  503SH, SHARP
11/3 10:20
苔むした暗いゴルジュを倒木がふさぐ。
黒い5m滝は、左の階段状を登った。
2023年11月03日 10:22撮影 by  503SH, SHARP
11/3 10:22
黒い5m滝は、左の階段状を登った。
二俣を右に入って笹ヶ丸を目指すが、うんざりする倒木ジャングルと格闘しなければならない。
2023年11月03日 10:30撮影 by  503SH, SHARP
11/3 10:30
二俣を右に入って笹ヶ丸を目指すが、うんざりする倒木ジャングルと格闘しなければならない。
源流に近づいてきた。谷を捨てて急な尾根をあがる。植林の作業道の跡があり、今は獣道となっているようだが、それを辿った。
2023年11月03日 10:37撮影 by  503SH, SHARP
11/3 10:37
源流に近づいてきた。谷を捨てて急な尾根をあがる。植林の作業道の跡があり、今は獣道となっているようだが、それを辿った。
笹ヶ丸の北方稜線上の鞍部に出た。良い道が南北に走っていた。島木山・笹ヶ丸山国有林の管理道かもしれない。
2023年11月03日 11:32撮影 by  503SH, SHARP
11/3 11:32
笹ヶ丸の北方稜線上の鞍部に出た。良い道が南北に走っていた。島木山・笹ヶ丸山国有林の管理道かもしれない。
570mピークには、「広島市の山を歩く」のプレートがあった。
2023年11月03日 12:03撮影 by  503SH, SHARP
11/3 12:03
570mピークには、「広島市の山を歩く」のプレートがあった。
笹ヶ丸山頂648m。展望はないが、ちょうど良い切り株があったので、お昼休みとした。笹ヶ丸山には、笹が見られないようなのに、なぜ笹なんだろう。
2023年11月03日 12:20撮影 by  503SH, SHARP
1
11/3 12:20
笹ヶ丸山頂648m。展望はないが、ちょうど良い切り株があったので、お昼休みとした。笹ヶ丸山には、笹が見られないようなのに、なぜ笹なんだろう。
鉾ノ峠を北に、椿谷の源頭にくだる。
2023年11月03日 13:36撮影 by  503SH, SHARP
11/3 13:36
鉾ノ峠を北に、椿谷の源頭にくだる。
ゆるやかな谷にくだり、比較的、明瞭な道が続く。
2023年11月03日 13:44撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 13:44
ゆるやかな谷にくだり、比較的、明瞭な道が続く。
湯来町矢流の岩ヶ谷からの峠越えの道がある右俣が出会う二俣。
2023年11月03日 13:57撮影 by  503SH, SHARP
11/3 13:57
湯来町矢流の岩ヶ谷からの峠越えの道がある右俣が出会う二俣。
椿谷の上流部は、平坦な林の中の谷川沿いの広い道となり、すてきである。
2023年11月03日 14:06撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 14:06
椿谷の上流部は、平坦な林の中の谷川沿いの広い道となり、すてきである。
長いナメがあらわれ、渓相が良くなったので、道を捨てて、谷を下ることにした。
2023年11月03日 14:15撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 14:15
長いナメがあらわれ、渓相が良くなったので、道を捨てて、谷を下ることにした。
谷川沿いの道には所々、石垣が残り、昔の木馬道の名残ではないかと思われた。
2023年11月03日 14:20撮影 by  503SH, SHARP
11/3 14:20
谷川沿いの道には所々、石垣が残り、昔の木馬道の名残ではないかと思われた。
谷は中流部の谷幅の狭い流域に入り、滝が現れるようになった。深く長い淵を持つ5m滝は右岸から巻き降りた。
2023年11月03日 14:32撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 14:32
谷は中流部の谷幅の狭い流域に入り、滝が現れるようになった。深く長い淵を持つ5m滝は右岸から巻き降りた。
自然が作った長い廊下。
2023年11月03日 14:37撮影 by  503SH, SHARP
11/3 14:37
自然が作った長い廊下。
深い淵の長いゴルジュは右岸のバンドに巻き道があった。
2023年11月03日 14:41撮影 by  503SH, SHARP
11/3 14:41
深い淵の長いゴルジュは右岸のバンドに巻き道があった。
ゴルジュの連続だが、まだ側壁が低く、右岸から簡単に巻ける。
2023年11月03日 14:45撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 14:45
ゴルジュの連続だが、まだ側壁が低く、右岸から簡単に巻ける。
2段20mの滝は右岸から巻き降りた。
2023年11月03日 14:53撮影 by  503SH, SHARP
11/3 14:53
2段20mの滝は右岸から巻き降りた。
階段状の段滝。
2023年11月03日 14:58撮影 by  503SH, SHARP
11/3 14:58
階段状の段滝。
滑り台のような4m斜滝。右岸から巻いた。
2023年11月03日 15:02撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 15:02
滑り台のような4m斜滝。右岸から巻いた。
滝の下流は15m続くながいナメ滝。
2023年11月03日 15:05撮影 by  503SH, SHARP
11/3 15:05
滝の下流は15m続くながいナメ滝。
ヒタヒタ歩きの、きれいなナメが続くすばらしい渓相。
2023年11月03日 15:07撮影 by  503SH, SHARP
11/3 15:07
ヒタヒタ歩きの、きれいなナメが続くすばらしい渓相。
日本画を見るような美しさ。
2023年11月03日 15:09撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 15:09
日本画を見るような美しさ。
5m曲がり滝。右岸側よりクライムダウンした。
2023年11月03日 15:15撮影 by  503SH, SHARP
11/3 15:15
5m曲がり滝。右岸側よりクライムダウンした。
下流は、岩を穿った50cm幅の流れに。自然の芸術だ。
2023年11月03日 15:18撮影 by  503SH, SHARP
11/3 15:18
下流は、岩を穿った50cm幅の流れに。自然の芸術だ。
広くて丸くて碧い釜を持つ2m斜滝。釜の水は岩の縁を越えて下に落ちる。きれいだ。
2023年11月03日 15:20撮影 by  503SH, SHARP
11/3 15:20
広くて丸くて碧い釜を持つ2m斜滝。釜の水は岩の縁を越えて下に落ちる。きれいだ。
両岸立ってきたと思ったら、大滝の落ち口だ。緊張する瞬間だ。
2023年11月03日 15:22撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 15:22
両岸立ってきたと思ったら、大滝の落ち口だ。緊張する瞬間だ。
大滝15mは、左岸を小さく巻いておりた。釜が深い。
2023年11月03日 15:27撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 15:27
大滝15mは、左岸を小さく巻いておりた。釜が深い。
さらに下流にぽっかりと空間が広がり、10m滝の落ち口だった。ここは、右岸の急な小尾根をよじ登って、大きく高巻くことになった。尾根の下降も悪く15分を要した。
2023年11月03日 15:28撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 15:28
さらに下流にぽっかりと空間が広がり、10m滝の落ち口だった。ここは、右岸の急な小尾根をよじ登って、大きく高巻くことになった。尾根の下降も悪く15分を要した。
巻き降りた上部の15m直瀑とその下の2m。見えないが、15mの上部に10m滝があったと思われる。
2023年11月03日 15:44撮影 by  503SH, SHARP
11/3 15:44
巻き降りた上部の15m直瀑とその下の2m。見えないが、15mの上部に10m滝があったと思われる。
谷筋には小さな白いダイモンジ草の花がたくさん見られた。ほっと一息つく。
2023年11月03日 15:48撮影 by  503SH, SHARP
11/3 15:48
谷筋には小さな白いダイモンジ草の花がたくさん見られた。ほっと一息つく。
大滝下の渓相も、なかなかのもの。
2023年11月03日 15:50撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 15:50
大滝下の渓相も、なかなかのもの。
すばらしいナメ。
2023年11月03日 15:52撮影 by  503SH, SHARP
11/3 15:52
すばらしいナメ。
2条3m。右岸から簡単に降りられる。
2023年11月03日 15:54撮影 by  503SH, SHARP
11/3 15:54
2条3m。右岸から簡単に降りられる。
このゴルジュ奥の2条7mは、左岸から立木を支点に懸垂で降りた。
2023年11月03日 16:09撮影 by  503SH, SHARP
11/3 16:09
このゴルジュ奥の2条7mは、左岸から立木を支点に懸垂で降りた。
まだゴルジュと滝は続く。トイ状5mも左岸から立木を支点に懸垂で降りた。
2023年11月03日 16:17撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 16:17
まだゴルジュと滝は続く。トイ状5mも左岸から立木を支点に懸垂で降りた。
奥にトイ状5m滝、やっとゴルジュから解放されたようだ。谷はもう、暗くなりかけてきた。
2023年11月03日 16:18撮影 by  503SH, SHARP
11/3 16:18
奥にトイ状5m滝、やっとゴルジュから解放されたようだ。谷はもう、暗くなりかけてきた。
右岸に林道が現れたので、沢装備を解除する。さほど荒れてなく楽に歩けた。時間も押しているので助かった。
2023年11月03日 16:28撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 16:28
右岸に林道が現れたので、沢装備を解除する。さほど荒れてなく楽に歩けた。時間も押しているので助かった。
堰堤下の4mの滝は吸い込まれそうな深い淵に落ちていた。湯来町の浄水場より舗装路となり椿谷出合いに出た。駐車地まではすぐだった。
2023年11月03日 16:30撮影 by  503SH, SHARP
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11/3 16:30
堰堤下の4mの滝は吸い込まれそうな深い淵に落ちていた。湯来町の浄水場より舗装路となり椿谷出合いに出た。駐車地まではすぐだった。

装備

個人装備
ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 飲料 コンパス 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル ナイフ ロープ ヘルメット カラビナ スリング エイト環 渓流シューズ

感想

湯来町津伏で太田川に流入する椿谷は、地形図では下流部は谷が狭いが、上流部は平坦な地形となり、笹ヶ丸山北西麓とククリキ谷山東面の間の広い範囲の水を集めている*。また、笹ヶ丸山の登山口である安佐町高山から鉾ノ峠を越えて津伏を結ぶ長い古道が椿谷に沿っている。つぎに島木谷だが、津伏の東端の佐伯区と安佐北区の区境を流れる小渓流で、昔は、久地の瀬谷と津伏を結ぶ峠路があり、峠付近には集落もあったという**。今回、笹ヶ丸山をめぐる谷として、島木谷を登り、椿谷を下降する周回ルートを辿ってみた。事前の懸念は、島木谷が水量の少ない藪沢ではないかということ、長いルートとなるので島木谷の詰めから笹ヶ丸までの稜線の道があるか、そして鉾ノ峠から椿谷への古道が残っているか、であった。結果的には、一番目以外は懸念がはずれた。笹ヶ丸山の北稜線には良い道が続いていたし、椿谷沿いの道は木馬道の名残のようで、所々石垣が残っていた。島木谷は、やはり水量が少ないうえに倒木が酷く、暗い印象の谷だった。広島市西部の谷を遡行するには、倒木抜けの技術が必須だ。一方、椿谷は地形図で想像したより、はるかな美渓で、源流部の長いナメの後は、白い花崗岩の難しいゴルジュと大滝が連続し、すばらしかった。こんな所に、これほどの谷があるとは。アプローチも浄水場の上の堰堤まで広い路があり、木馬道あるいは笹ヶ丸北尾根を使えば下山路もあり、もっと登られて良い谷だ。なお、谷の名称は、広島市佐伯区役所農林建設部「佐伯区管内図」及び近畿中国森林管理局の施業実施計画図太田川12-3*によった。
*https://www.rinya.maff.go.jp/kinki/keikaku/shinrin_keikaku/system_summary/hirosima/zumen_110ohtagawa.html
**https://awakin.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-59be.html

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