鎌ケ岳(白滝尾根-ニゴリ谷周回)
- GPS
- 07:37
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 819m
- 下り
- 812m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白滝尾根は細尾根で、灌木や木々が多く歩きにくい上に古い害獣対策金属ネットがほぼ崩壊しているが危険気廻りない。機能していない器具は撤去すべき |
写真
感想
春以来の鎌ケ岳に行って来た。今回は野洲川源流の稲ケ谷出合から白滝尾根を登って、ニゴリ谷を下降するのだ。初めてのコースでGPSの軌跡頼りだ。
稲ケ谷の道端に駐車して、少し戻りながら下降できそうな場所を探しながらガードレール沿いを探索しながら行くと、やっと下れそうな斜面が見えて、下にロープがあった。ガードレールを越えて、木の根や枝とロープでやっと斜面に足を着けた。此処を越えるのにシンドそうなメンバーもいて大変だ。
対岸に渡ると、そこには物凄い急斜面の樹林帯だ。踏み跡らしきものもないままに、上を目指してただひたすら、杉の植林を登るだけなのは辛いがやむを得ない。尾根状になると金属質のさびたアングルがあった。これは害獣柵のようであるが、もうほとんど機能を果たせない状況に崩壊している。この柵が尾根に忠実に登っているが、そこが登るコースのようだ。尾根が徐々に細くなると柵と木々の間をやっと過ぎるくらいになって邪魔な存在で、柵のガード張りが足にかかって危険なくらいだ。機能が不全になったものは撤去すべきだ。
更に細い尾根の木々の多い急斜面を登ると、松の樹林になると上部に白いものが見えた。よく見ると、鎌ケ岳の方でどうも霧氷のような感じだ。今朝の寒さが齎せたものだろうか?俄然元気が出てきたような気がして、大洞の頭に達した。木々の鬱陶しいピークであるが、霧氷群は良く見えるようになった。そこから、少し登ると急に木々は少なく広場風の稜線で、雰囲気は実に良い。散策しているような感じの尾根を進むと今日初めての人がランチ中だ。こんないい場所はないぜと、少し上部で我々も風のないことをいいことに昼食とした。
ランチ場から国境稜線までは、散策地のような絶好な場所だ。鈴鹿にこのような雰囲気の場所は鈴鹿の上高地か、三国岳近くのダイラくらいではなかろうか?そんないい雰囲気の所だ。水沢岳との分岐を過ぎると国境稜線は今までとは突然変わって、クネクネ、アップダウンの細い岩場道だ。霧氷が近づいて来たと思ったら、傍らの木々にエビの尻尾になりきらぬものがしっかりと付いている。鎌ケ岳に近づくと霧氷はどんどん増加する。御在所も近くに見えて、山頂近くの大きな建物が良く見える。それよりよりも、伊勢湾や対岸の知多や中部空港方面まで見えるほどだ。冬だとこんなに良く見えるのかと再認識したが、反対側を見ると琵琶湖や比良山系までよく見えるほどいい日なのだ。
今年の春のイワサクラを見に来た時に岳峠でランチとした場所を過ぎて、鎌への急斜面をやっと登った。雨乞や綿向もよく見え、特に綿向山の大きなケルンまで確認できた。
今回の最大の課題であるニゴリ谷の下降が気にかかるが、峠から見るとその斜面は奈落の底へ落ちるようだ。意を決して峠から進むと、意外と安心して歩ける下り道だ。ただ、石ころが多く木々もまばらにあるが、落石にも少しは安心できそうな感じもする。傾斜はそれなりだが、大きな石ばかりなのが不安だ。左岸寄りの斜面を選択しながら、歩きにくい道を進むと木々が増えて来て足元が楽になると共に流れが出て来て、渡渉を何度もすることになると何処を渡るのかが課題だ。左右の小さな河岸段丘を選択して少しでも歩きやすい場所を探しながらの右往左往だ。
も少しで、朝の渡渉地点に近づいた時に右岸にコンクリ状を見つけて、ドライブウエー下部と思ったが、そうではなかった。だが、もうすぐ近くらしいので、少し下流に下ると登れそうな急斜面に先ほどのコンクリの延長の護岸堤のようだ。そこに上がると下流側に踏み跡が続いているが、上にガードレールが見えるので、急斜面を必死で登ってドライブウエーに出た。やっと登ると、意図していた場所から随分と上流に出たようだ。コンクリ道は沢の石ころ道より楽だと言いながら、直ぐに稲ケ谷出合駐車地に着いた。
白滝尾根は厳しい尾根で獣害金属柵が邪魔であったが、ニゴリ谷は危険な場所はないものの、沢内は大きな岩ばかりでルートファインデイングが難しい場所である。ただ、参考にしたGPSの軌跡は随分とスッキリ歩いているように思えた。これは、経験の差やルーファイのセンスの問題かもしれない。今回はルート選択の難しさを教えられたハイクであった。
”八”,”永”,”竹”
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