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鈴鹿セブンマウンテン
御在所・鎌ヶ岳
最終更新:ヤマレコ/YamaReco
鈴鹿セブンマウンテン随一の尖峰
鎌ヶ岳は三重県と滋賀県にまたがる標高1161mの山です。
両県を南北に走る鈴鹿山脈を構成する山で、鈴鹿セブンマウンテンに数えられています。
アルペンムードたっぷりの鎌尾根
鎌ヶ岳の特徴は、鋭く尖った山体です。
特に南に伸びる尾根は「鎌尾根」と呼ばれており、名の通り両側が切れ落ちて痩せています。どことなくアルペンムードが漂い、ハイカーの登高欲を掻き立てます。
鎌尾根の道は険しく、鎖場もあります。通行時はちょっとしたスリルが体験ができますが、十分な登山経験や技量を備えて踏み入ることが求められます。
山体を構成するのは主に花崗岩です。風化が進んでおり、大きく崩落したザレ場もあります。
鈴鹿山脈や伊勢湾を望む山頂
山頂部ではまずまずの展望が楽しめます。南北に隣り合う御在所岳や入道ヶ岳を始めとする鈴鹿山脈の峰々や、名古屋の街に四日市コンビナート、伊勢湾なども望みます。白山や北アルプス、富士山が見えることもあります。
鎌ヶ岳の最高地点はあまり広くはありません。
近くには天照皇大神宮社の鳥居と祠が鎮座しています。こちらの南側はちょっとした広場で、休憩を取ることができます。
定番の出発地・宮妻峡
鎌ヶ岳登山でよく選ばれている登山口は、南東麓の宮妻峡です。宮妻峡は内部川(うつべがわ)の上流に位置しており、百人一首の一首で詠まれるほどの紅葉の名所です。渓流釣りや川遊び等でも親しまれています。
宮妻峡から鎌ヶ岳までの距離が最も短いのは、カズラ谷に入ってから尾根に取り付く道です。
序盤は渓谷美を、中ほどからは尾根歩きを楽しむことができます。山頂手前は傾斜のきついガレ場があるので注意が必要です。
カズラ谷は沢登りスポットとしても有名です。熟達者らが沢を源頭まで登り詰め、山頂を目指すことがあります。
一方、宮妻峡から内部川を更に上流へ進むと、水沢峠(すいざわとうげ)に着きます。ここから稜線を伝い鎌ヶ岳に登る道もあります。鎌尾根をより満喫したい場合は、こちらを選択します。
水沢峠から向かって水沢岳(すいさわだけ、または宮越山)を越えると、北方のガレ場にむくむくとした岩が並んでいます。風化した花崗岩が成す造形美は、その形にちなみキノコ岩と呼ばれています。
宮妻峡には、同じく鈴鹿セブンマウンテンの入道ヶ岳の登山口もあります。
健脚な登山者は、鎌ヶ岳と入道ヶ岳の2座を一度で訪ねることもあるようです。
鈴鹿スカイラインからの登路も
鎌ヶ岳の北側は鈴鹿スカイラインが縦断しています。道路に沿い、鎌ヶ岳と御在所岳の登山口がいくつもあり、駐車場も点在しています。
そのため登りと下りで道を変えて、周回する登山者も多いようです。
武平峠(ぶへいとうげ)から登る行程は、鎌ヶ岳登山における所要時間が最も短いとされています。
また挑戦しやすい周回ルートとして、往路は長石谷(ながいしだに)からの沢沿いを歩き、復路は長石尾根(ながいしおね)から戻るプランが挙げられます。
長石谷では小滝やナメ滝などが見られますが、取り分け大きな犬星大滝は、落差およそ20mです。
登山口 |
宮妻峡キャンプ場 武平トンネル東登山口 武平トンネル西登山口 三ッ口谷登山口 長石谷登山口 馬の背尾根登山口 |
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基本情報
標高 | 1161m |
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場所 | 北緯35度00分04秒, 東経136度25分16秒 |
山頂部は南北に細長く、北側の岩場が最高点の1161mピークとなる。疎らな樹林と天照皇大神宮社の祠・鳥居を間に挟んだ南側に小さな広場がある。北と南の両方を合わせて360度の展望が可能。
山頂に至るどの方面からの登山道も、頂上手前が急斜度のザレ場・岩場となるので注意を要する。
山頂に至るどの方面からの登山道も、頂上手前が急斜度のザレ場・岩場となるので注意を要する。
山頂 | |
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分岐 | |
危険個所 | 山頂直下のザレ場・岩場 |
展望ポイント |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
鎌ヶ岳(かまがたけ)は、三重県三重郡菰野町と滋賀県甲賀市にまたがる鈴鹿山脈南部の標高1,161mの山。鈴鹿国定公園内にあり、関西百名山 及び鈴鹿セブンマウンテン のひとつに選定されている。山全体が花崗岩からなり、一部斜面では風化が進んでいる。三重県側の濃尾平野からや御在所ロープウェイからも、その三角錐の山容が望める。北側と南側からは均整のとれた三角形の山容で、東の一角から均整が崩れて湾曲した形に見えることが山名の由来とされている。別称が「冠ヶ嶽」。