石尾根〜鷹ノ巣山〜榧の木尾根
- GPS
- 06:50
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,672m
- 下り
- 1,478m
コースタイム
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 6:49
天候 | 快晴のち晴れ(山頂部は曇りで風花も) |
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過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:奥多摩湖バス停(最寄りは倉戸口) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登り始めの稲荷神社近くの桟道が崩壊寸前でした。何とかしてほしい。 ・この時期、榧の木尾根は落ち葉の堆積で道が分かりにくく、滑りやすい区間もあります。 |
その他周辺情報 | もえぎの湯は春まで休館中。河辺の梅の湯は受付が自販機になり、1月に続いてまた値上げしていました(土休日1100円)。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
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感想
快晴予報で気持ちよく家を出たら、青梅線が夜間工事の遅れで始発が6時半まで走れないとの情報。日本の鉄道会社としてはあり得ない失態だ。当方の乗った8時12分奥多摩駅着の電車も10分以上遅れて到着した。
トイレへ寄って山行計画書を提出、さあ出発と思ったらテレビ局の取材につかまった。遅れついでに3分ほど応じて歩きだす。氷川大橋を渡って二つ目の細道を右折、森林事務所の先を右に曲がると突き当りの階段でダム建設鉄道跡に至る。カーブの先で道路にリュックを置いて荷物を整理している男性がいた。この人とは後で何度も行き会うことになる。
名残の紅葉を横目に小橋を渡り、羽黒三田神社へ。体が温まったのでダウンを脱いでいると、先ほどの男性が「あったかいですね」と言って先行して行った。確かに冷え込みはそれほどでもない。代わりにレインウェアを羽織って歩き出したが、すぐに汗ばんできて吸汗発熱素材のジップアップシャツ1枚になった。
いったん車道に戻り、男性の背を追いながら石尾根登山道に入る。去年の6月に恐る恐る通った腐りかけの桟道がさらに風化していた。慎重に渡った男性は「あんまり人が通らないから直さないのかな」との見立てだったが、それなりに利用のあるルートでも災害の増加で手が回らないのかもしれない。
植林帯を抜けて尾根に乗ってから、いったん先行していた件の男性を追い抜く。大きな荷物で、聞けば七ツ石小屋に泊まって明日は三峰に抜け、秩父夜祭を見る計画とのこと。
歩きやすい石尾根らしい道を快調に進んで別の登山者の背が見えたのが、標高1100m付近の植林帯で、一瞬、道がどこだか分からなくなる。向かって右手に溝状の登山道があるのだが、歩きにくいので植林の中に縦横に踏み跡が広がっている。先行者の鈴の音を参考に歩きやすいルートを選んで植林を抜け、林道を横切った。十二天山の近くに当たる。
ほどなく明るい防火帯の尾根になり、出発の遅れを取り戻して三ノ木戸分岐着。しばらく緩やかな尾根でひと息つけるが、標高1200mを過ぎた辺りで作業道を左に分けると、尾根の勾配がぐんと増す。東南斜面なので夏場は大変だが、今日は何とか耐えられる。振り向くと御前山や大岳山がどんと聳えている。
坂が緩めば六ツ石山は近い。分岐を左折して頂上に向かうと先客は2人だけだった。雲が増えてきたが、まだ日差しはある。湯を沸かしていると、三々五々と登山者が登って来た。同じくコッヘルを使う人もいれば、一休みして先にたつ人もいる。こちらはカップ麺とお握り、コンビーフの定番ランチを済ませて早々に出発した。
分岐から尾根の北側を巻いて将門馬場への登りにかかると、今朝ほどの男性が休んでいた。六ツ石山には寄らなかったそうで、「前回はトレランで通ったので石尾根が記憶より長く感じる」と打ち明けた。「鷹ノ巣山も巻く気十分です」と笑う男性に、「お互いマイペースで、気を付けていきましょう」と答えて先行した。
こちらは鷹ノ巣山が目標だが途中は楽をするべく、将門馬場の先の分岐で尾根通しの道を避けて巻き道縦走路を選択。分岐付近は落ち葉で埋まっていて少々不安を感じたが、歩くのに問題はなかった。巨大な倒木もなんとか潜り抜けて水根方面分岐に至ると、標高1450m付近をトラバースしていた巻き道が上り坂に変わる。150mほど登って榧の木尾根分岐に着いた。
ここまで来ればあと一息だ。3分ほどで連絡路から尾根通しの道に入り、最後の登りに挑む。あいにく頭上はすっかり曇って、ハラリハラリと白い物が舞うのが見えた。風花で、今日は図らずも今シーズンの初霜と初雪を経験することになった。
霜が溶けて滑りやすい所を避けて歩きながら、南に開けた風景を眺めつつ登る。日差しはないが、視界は悪くない。下山者に挨拶しながら無事、予定より早く鷹ノ巣山頂に到着できた。
奥多摩のみならず遠く丹沢や大菩薩嶺の山並みまで一望できる景色を写真に収めて一休み。風はないものの、日が陰るとさすがに1700mの高地は寒い。10分ほどで山頂を辞し、スタコラと下っていくと、登ってくる件の男性とまたも遭遇した。鷹ノ巣山は登ることにしたのかと問うと、「あれ、巻いたつもりだったんですが、まだこれから?」。「あと標高差90mで山頂です」と励ましてお別れした。
さて、榧の木尾根はところどころ分かりにくい所があるという記憶に基づき、注意しながら進む。少し下って、まずは榧の木山への登り返し。落ち葉のせいもあってはっきりした踏み跡は分からない。要は尾根通しだから間違えることはないが、榧の木山の先は丸尾根が増えて尾根そのものが見分けにくい。
幸い指導標の整備が進み、テープなどの道しるべも豊富で迷うことはなかった。標高1300m付近からは、独特のガイドロープも登場。ロープに沿って歩けば迷わないという優れモノだが、あいにく落ち葉が深くて下の足場の具合が分からず、勾配がある所では少々緊張した。
広場のような山頂の倉戸山で一休み。だいぶ下りた気になるが、湖畔までまだ600mほど下らなくてはならない。二番目、三番目のガイドロープを経て、道は尾根からいったん東側の斜面に下りる。尾根に戻るとほどなく水道施設の建物が見え、午後3時に集落末端の温泉神社に到着した。
さて、飛ばしてきたつもりだが、わずかの差で倉戸口バス停3時7分のバスには間に合いそうもない。次のバスは4時過ぎなので、奥多摩湖バス停まで歩いて始発のバスに乗ろうと決めた。実際に倉戸口バス停に着いたのが3時9分。「バスが遅れていたら?」という疑問が頭をよぎったものの、空しく待って奥多摩湖始発のバスまで逃したら元も子もない。歩道のない道を歩き始めた3分後、遅れていたバスが横を追い抜いて行った。今日は乗り物についていない……。
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