四十八滝沢 (白竜の滝下まで)
- GPS
- 06:33
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 848m
- 下り
- 827m
コースタイム
天候 | 晴れ (出発時の駐車場気温1℃) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・水量: 少ない ・他パーティ: なし (沢内から登山道に2人組1PTをお見かけ=この方達かな https://yamare.co/6274230 ) ・参考遡行図:「新版 東京起点 沢登りルート100」P.114-115(1級上) ・携帯電話: 沢内でもdocomoはずっと電波アリ ・登山届: 北口登山口登山ポスト, Compass, 身内へ共有 ・ソール: CL/SL共にラバー(モンベル サワークライマー) ・凍結状況: 七福の滝辺りからポツポツと。白竜の滝から完全に覆われていた 暖冬だし、気温も高いしで、ギリギリ凍ってないんじゃない?ということで、低温沢トレでこちらへ。一昨年ぐらいからいつか行きたい沢として我々のリストにはあったけど、初級者向き過ぎて気付いたら行くタイミングを失い……。 ガイドブックにも適期は11月上旬までとあるし、12月の記録は探しても全然なかった、が、突っ込んできました、が、まぁしっかり凍り始めていましたw 初級アイスクライミングのゲレンデとしても有名なこともあり、あまり派手に氷を壊す山行はしない計画。・・・結果、大きなナメの白竜の滝からはさすがに薄氷が滝を覆ってしまっていたため、そこで撤退。左岸の登山道まで詰め。 天気は快晴で、風も少なく、非常に気持ちの良い一日だったものの、沢内はまったく陽が差さず、我々が陽に当たったのは駐車場ぐらい。こういう向きの沢だからアイスが可能になるんだなと実感した。 ヌメリは多少あるものの、そこまで気になるほどではなく。多少岩が脆く、剥がれやすいのが危険ポイント。 登山道を急登するのを避けて猿遊台で装備準備からの入渓とし、そこから白竜の滝下までCLはほぼ全ての滝を水線から登攀。水温はまぁ低く、指出し手袋の指先はすぐ悴んでしまうが、水流にずっといる必要のある滝はそこまで多くないので、念の為持参していたテムレスをつける必要は感じなかった。 初滝はCLがフリーで登り、上部スラブが少し悪かったのでSLにお助け紐を上から出した。 大滝は左岸の顕著なテラスまで5mほどフリーで登り、そこからロープを出してCLがリードで登った。手足ともにホールドが非常に良いのでそこまで確保の必要性は感じず、中間支点は1箇所ハーケンを打った1ピンだけとなった。水流に残置ハーケンがあったが使わなかった(その直前で自身のハーケンを打ったため)。 七福の滝(2段15m)の1段目はCLが水流登攀後、SLは左岸から小さめに撒いたため、トラバースでお助けスリングのセットをカム(#.3)で行った。 白竜の滝下左岸のガレ詰めが今回の一番の核心だった。ボロボロザレザレでバイルもあまり効かず、後続に落石しないように……。登山道が近いはずなのに下から全く見えず、少し上がりすぎてしまったのも失敗か。 なお、今回使った登山道は、山と高原地図においては破線ルートで、特に下山は推奨されていない。確かに急登で、下山に使うとピンクテープや道標などが見つけにくいルートだった。落ち葉で踏み跡もわかりにくく、地面の状態も見えにくかったためチェーンスパイクにて下山した。 |
その他周辺情報 | ラストコンビニ: セブンイレブン 都留金井店 登山ポスト: 北口登山口 下山後温泉: 山梨泊まれる温泉 より道の湯 |
写真
装備
個人装備 |
防寒具
雨具
昼食
行動食
非常食
水/ハイドレーション
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
モバイルバッテリー
ファーストエイドキット/常備薬
保険証
スマホ(兼GPS)
時計
タオル
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
スリング
セルフビレイコード(PAS)
参考遡行図
地形図
バイル
サングラス
ナイフ
チェーンスパイク
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---|---|
共同装備 |
ロープ(8mm30m)
クイックドローx5
カム(#.3/.4/.5/.75)
ハーケンx4
アッセンダー
マイクロトラクション
特小無線機x2
ツェルト
衛星SOS発信機(inReach Mini2)
ジェットボイル
|
備考 | 下山路ではチェーンスパイクがあって良かった |
感想
低温沢トレとして、当日は気温も高そうだったので、丹沢以外にも行っちゃおうか、ということで、行きたい沢リストに長い事入っていた四十八滝沢へ。
我々はアイスはやらないので、あまり氷の質感などは分からないものの、今記録が少しでもアイスの方々の現状把握になれば…と思って写真は多めに載せてあります。
しかしまぁ朝の気温は1℃でどうなることやらと思ったものの、ちょっと歩けば全然暖かく、入渓点まではシェル無しで余裕の山行。が、さすがに沢筋は寒く、すぐに着ましたw入渓点は今回のルート、猿遊台からが楽でおすすめだと思います。初滝まで登山道で行くと割と高巻きさせられるので。
途中撤退したものの、まぁめぼしい大きな滝は全て登ったので、我々的には満足度の高い遡行になりました。僕的には大滝含めて全てフリーで登っても問題ない感じ。沢自体は、滝という滝が全て登れるのと、ほぼ全て奇跡的に水流にホールドがあり、水線突破が楽しい真夏向けの沢でした。
脱渓後、山頂まですぐだったので行っても良かったけれど、三つ峠は何度も来ているので「別にいっか」という感じで即下山になりました。富士山が見れなかったのだけが悔やまれるところ。
ちなみに、帰りは林道を積極的にショートカットしてみたものの、そこまで大きく時間短縮になる感じではなく。ショートカット踏み跡にもピンクテープが多いので安心。
次回来るなら、真夏の水量が多いときに、登攀のできる初心者を連れてきたら楽しんでもらえそう。我々パーティ的にはわざわざもう一度来る感じでは……なさそうかなw
ダイジェスト動画: https://x.com/yaklimber/status/1734880039030993206
天気予報あったかそうだし、行けるっしょ!と軽いノリで前から行きたい沢候補に入れていた四十八滝沢へ。
12月の沢舐めててごめんなさい。
落ち葉はある程度覚悟してたけど、水が想像以上に冷たい。冷たい通り越して痛い。入渓直後CLと二人で半笑いです。
とりあえず進んでみるか、と初滝を超えて小滝を進んで行ったものの水流を通らないといけない滝が結構出てきて水に突っ込むたびにどんどん指が悴んできた。
大滝の下に着くと少し凍っていてそこで気持ちが折れてしまい(でも撤退はしない)、大滝のテラスから落口まではロープを出してもらってCLのリードで登りました。大滝も水流右側を登って行ったので冷たさで指が死にそうになったからロープあって本当に良かったです。感謝。
高度が上がるにつれてどんどん氷が増えて行き、「白竜の滝」はほぼ全面氷で真っ白。
山頂まであと少しだったけど、さすがに凍っている面が多すぎて登れなさそうだったのでここで脱渓しました。
やはり12月ともなると沢は丹沢あたりで我慢しておくのが良さそうです。
でも水が冷たくても凍ってさえいなければある程度は登れるということがわかりました。立ち止まらず、なるべく体を動かし続けるのを気をつければ頑張れる。
そして氷のスローパーをプッシュするという新しい技も覚えたし、冬もなかなかにスリルある遡行ができて面白かったです。
四十八滝沢は夏がおすすめです。
コメント
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