川乗山(川苔山)*細倉橋ー川乗山ー赤杭尾根



- GPS
- 09:33
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,260m
- 下り
- 1,372m
コースタイム
60分)-17:18古里駅
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
細倉橋より百尋の滝、その後すぐの急登部分に道のかなり狭い部分があるので、 通行に注意が必要である。 百尋の滝までに何度も出現する木橋は新しいものに変わっており、歩き易いが、 場所によっては高度がかなり高いので要注意。 川乗山ー古里駅間、かなり道の細い部分があり、通行に注意。 |
写真
感想
10年ほど前のヤマケイJOYに、この川乗山の記事が載っていた。
記者がひとりで川乗谷に入り、百尋の滝の前で野だてをしてコーヒーを飲んでいた。川乗谷のその懐の深さ、美しさ。
ただただ憧れたが、高所恐怖症、心配性の性癖を持つ私は、その後の調査で、
この山が滑落事故が多いということを聞いた上に、谷の木橋がとっても怖そうで、
行きたくても行けず、悶々としていた。
ドライブで日原鍾乳洞に行く途中で、川乗橋で降り、細倉橋への林道を少し登ってみたこともある。当時はまだ砂利道で、平日のせいかひっそりとして、滝の音だけがごうごうと響き、山懐が深いがゆえのその人を拒む雰囲気と、熊が出るという
看板に完全にビビり、引き返した。
しかし、最近さらに頻繁に山行を繰り返すようになり、少しずつ自信もついてきて、この山に挑戦することにした。
綿密に計画を練り、前日に対策会議までしての山行。
川乗橋に7時25分着。長い林道歩きから始まる。
GWで人も多く、奥多摩から臨時バスまで出る盛況ぶり。
あの砂利道だった怖いイメージの林道とはほど遠く、沢山の登山者で賑わう。
細倉橋への林道は、しびれるけれど、始終滝の音がして耳を楽しませてくれる。
手前に竜王橋があり、そして細倉橋。ここから山道に入る。
道が狭い。慎重に歩く。そして問題の木橋が次々と出現!
おーっ!こえっー!皆さん何でもないように渡って行くが、高所恐怖症の身には
こたえる!余計な事を考えると足がすくみ、動かなくなるので、
神経を集中させて慎重に渡る。実は同行者がロープの準備までしていて、
危険箇所はハーネスを装着して渡る予定になっていた。
しかし、それどころではない。道が狭く、ロープの準備をするどころではない。
仕方ないから渡る。渡る。でも、目の前に広がる川乗谷の素晴らしさは、
期待以上。大小さまざまな滝、新緑。岩の形の美しさ。
怖い思いをするだけの価値がある。高度をあげる。
やはり怖い。もし落ちたら、とんでもないこと以上になる。
ただただ慎重に。そして大きな滝の音が近づき、百尋の滝。
すごい!車で手前までもし来られたら、もっと有名になるだろう。
まさに秘境!そして滝のあと、2時間近く、急登が時々出現する登りとなる。
足場に気をつけてひたすら登る。そして急に、ぽんと大きな尾根に出る。
涙が出るほど感動。そしてほどなく頂上へ。
下りは、赤杭尾根経由で古里へと降りる。
長いが気持ちの良い尾根道。途中、何度か短い登りはあるが、ゆるやかに
高度を下げていく。そして、里山の雰囲気になって、何度が大きく高度を下げ、
人里へ出る。とても変化のある、充実したコースだった。
また何度でも登りたい。
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