【福智山系】金満山〜焼立山(採銅所・後入道より周遊)



- GPS
- 06:26
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 687m
- 下り
- 672m
コースタイム
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:26
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
(登り)【英彦山秋の峰入道】金満尾根と呼ばれる樹林帯の稜線コース (下り)【鮎返新道】樹林帯の谷コース 両コース共に、案内標識、赤テープ等も随所にあり、道迷いの心配はない。 危険箇所も特になし。ただし、防火帯から鮎返新道コースに入ってすぐは、ロープを伝う急坂が一カ所あります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
久しぶりに母と二人での山行です。
今回は、香春町採銅所から、焼立山に登ってみました。
焼立山は、福智山から牛斬山へと縦走する祭に通過するひとつのピークみたいですが、国道322号線から見ると、深い山の稜線にあるひと際、高い山なので、一度、登ってみたいな。と思ってました。
いろいろ調べてみたら、香春町採銅所の後入道という集落から、登山コースがあるようで、登りと下りを別コースにできる山行も可能なようです。そこで、今回、行ってみる事にしました。
登山口までは、国道322号線が、香春町採銅所で、新道(バイパス)と旧道に別れる三叉路から、旧道を信号ひとつ分、金辺峠側に行った所から、入り、踏切を越えて、右側の山に入っていったところに、登山者用駐車スペースがありました。
そこに登山口もあります。
最初は、林道を沢沿いに沿って、少し進むと、やがて、「こもれび渓谷」の分岐を示す黄色い立て札があり、丸太橋が沢にかけてあります。そこを渡って、スギ林の中を登って行きます。
しばらく登ると、稜線上に出て、そこが、『英彦山秋の峰入道』コースのようでした。
ここを左折し、稜線歩きが始まります。ちなみに、右折をすると『新城』『茶臼山』に行く様ですが、その先は、おそらく旧金辺峠へとくだるものと思われます。このコースもいずれ歩いてみたいですね。
稜線歩きで、軽いアップダウンをして、鞍部にストンと下った所に標識が…。どうやらここが『満干越』という峠のようで、右折してくだると、小倉南区の頂吉にくだるようです。
と、ここで、母がメガネを落としたことに気づき、来た道を戻って探しました。
なんとか、見つかったので良かったですが、30分程タイムロスしてしまいました。
仕切り直しして、『満干越』から、稜線を登って行きます。
福智山からの稜線(防火帯)は、標高が700mを越える感じなので、そこに向かうこの金満支尾根は、どんどん、高度を上げます。
途中、滝への分岐がありましたが、今回は、タイムロスしているので、滝は次回のお楽しみとすることにして、進みます。
それにしても、この『金満支尾根コース』は、とても歩きやすいコースで、樹林帯の尾根をキモチ良く歩けます。
左側は、登ってきた田川郡香春町で、杉林です。
対して、右側は、緑豊かな自然林で、北九州市小倉南区になります。つまり、境界線上の稜線歩きです。で、右側の谷底からは、川の音(滝の音?)が聴こえてきて、その音を聞いてるだけで、涼しく感じました。その川は、吉原川の上流で、吉原川は、小倉北区の都心に流れ込む、紫川の支流にあたります。
対して、左側の杉林の下の谷には、先ほど渡った金辺川の上流の沢が流れています。(ここからは、沢の音は聴こえませんが)金辺川は、香春町の香春岳を巻く様にして、福智町から直方市に流れ、そこで、遠賀川と合流します。
ということは、この『金満支尾根』線上に、降り注いだ雨は、右側か左側のどちらかの谷に流れ落ちるかで、紫川 or 遠賀川 どちらかの大河の一滴になる訳です。まさに、この支尾根は、運命の別れ道なんだな!と想像できます。「そう考えたら、なんか人生の岐路みたいで、感慨深いね!」などと、母と話しながら歩きました。
やがて、稜線上に、石灰石の大きな岩が、目立ち始めます。
それも、結構な数です。高さも自分達の背丈近くあるものまで、あり、仰天です。
尾根上の狭い道なのですが、石灰岩が露出していて、岩を挟んでどちらを進もうか?って一瞬迷うほどです。
木々に囲まれて展望はありませんが、平尾台と同じ続きの山塊なのだと実感させられました。雰囲気は、古処山や、井原山(水無尾根コース)に、似ています。
石灰岩の凹みを利用したところに、小さな黄金色の仏像が安置されていました。
もう少し進むと両貝権現と名前のついた石灰石があり、修験窟への入口でもあるようでした。なので、そちら方面へ少し下りましたが、先がよく分からなかったので、戻りましたが、両貝権現の裏側は、石灰石の大きな凹みに、木札がたくさん積もられてました。この辺りで、修行していたのでしょうか?『英彦山秋の峰入道』という古道の由来にも関係しているのでしょうね。
やがて、『金満山』の山頂に着きました!展望はありませんが、奇岩が露出したコースを歩いてきたせいか、予想以上に、楽しかったです。記念写真を撮って、更に、稜線の先へ進みます。
一旦、下って、そこから、自然林の中の急登をあえぎながら、登りました!
なかなか登りがいがありました。
すると、突然、視界が開けました。防火帯に出た様です!
出た所には、『金満山へ』の分岐標識がありました。どうやら、支尾根のゴールで、福智山系の背骨にあたる本尾根に出た様でした!
防火帯の稜線を右折し、少し登ると、防火帯三叉路に出ました。
左上には、『赤牟田の辻(旧焼立山)』の標識がありました!
そこまで行ってみると、そこからは、田川の町並みの絶景が広がっています!
糸田町の烏尾峠や削られた「関の山」もキレイに見えました。
この展望を見ながら、食事タイムとしました。
時間は3時になったので、下山しようか?と思ったのですが、
絶景の田川の町並み側の反対側には、『焼立山』の山頂が見えてます!
また、ここからは、福智山は、見えませんでしたので、せっかくなので、予定通り、焼立山を目指す事にしました!
防火帯を進み、途中、白くきれいなアケビの花のつる等を見ながらひと登りしたら、焼立山山頂に到着です!!
山頂は、防火帯のピークって感じで、山頂!って感じではありません。なんか、貫山地の水晶山の山頂みたいでした!
ですが、標高791mと貫山より高いので、ここまで登りがいがあったな。そう思いました。
焼立山山頂の防火帯は、90度に曲がっている感じで、それまで、一度も見えなかった福智山の勇姿が、山頂に登頂した瞬間に、ドーン!と、視界に飛び込んできました!!
「おぉ〜!」思わず感嘆の声を上げたくなるほどです。
それほど、この焼立山山頂から見る福智山は、カッコ良いものでした!!
で、その福智山の手前には、底が見えない程の下り坂が立ちはだかってました!
「ここがウワサの胸突き八丁か…」
想像以上の急坂に映りました。
とりあえず、胸突き八丁は、次回の挑戦とする事にて、記念写真を撮って、下山することにしました!
帰りは、来た道を戻り、金満山分岐を過ぎて、そのまま、防火帯を下ります。
途中、貫山山頂直下の下りを彷彿させる急な下りの防火帯もあり、慎重に下りました。前方の視界は、開け、牛斬山、香春岳、障子ヶ岳、大坂山などの登った山が一望出来ました。また、左横に目を向けると、真っ平らに見える竜ヶ鼻の向こうに、貫山も見えます!いつも貫山や平尾台から見ていた竜ヶ鼻の向こうの稜線を今歩いているんだな。って思いました。
やがて、鞍部にでたところで、『鮎返新道』の分岐の標識がありました。
ここで、防火帯と分かれ、樹林帯へ下って行く様です!
下り始めに、いきなり足場の悪い(土が滑る)ロープ場があり、滑りそうになりながらロープを頼りに下り、この先も不安になりましたが、そういう箇所は、ここ一カ所だけで、後は、ちゃんと踏み跡のあるスギ林の中をぐんぐんと下っていけました。
『金満支尾根コース』に比べたら、面白みに欠けると言えば、そうなのですが、下りに使うのは、いいのかな?そんな感じのコースでした。
途中、標高500m地点に、兵頭岩という大岩がひとつありましたが、この岩、どこをどう見ても「兵隊さんの頭」には見えませんでした(笑)それとは、違う謂れなのでしょうか?
どんどん杉林の中を下って行くと、やがて、沢が現れはじめ、辺りがシダに覆われてきました。ここらが、金辺川の上流にあたるようです。つまり、遠賀川の源流のひとつでもある訳ですね!!
やがて、登山道は終わり、林道に出ます。
しかし、出た所に、右か左か、どちらに進めば登山口へ下るのか標識がなく、ちょっと迷いました。
というのも、林道は、左が下っていて、右が登っている風に見えたのです。
山から下りて来ているので、気持ちは、下っている左側に行きたくなります。なので、左折しました。ちょっと下ると、沢に出ます!
しかし、ここから林道は、沢を渡って、登っています!!
GPSでは、この林道は、表示がなかったので迷ったのですが、よく確認してみると、登山口(もしくは、行きに渡った「こもれび分岐」)は、沢の右側にあります。
この沢を渡ってしまうと、沢の左側に出てしまうので、ここは、引き戻して、右折することにしました。
結果、正解でした。
登っている風に見えた林道は、ほどなく、下り始め、沢伝いに続きました。
そして、行きに別れた『こもれび渓谷分岐』の丸太橋に出ました!!
今回のコースは、想像以上に楽しい山行となりました!
今回歩いてみて、他にもいくつかの分岐、コースもあることが分かったので、いずれ、今回パスした「滝」も含めて、また歩いてみたいと思いました!
コメント
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いつも 感じてましたが
山にも 詳しいけど 花の名前も
よく 御存じで♪
しっかり 勉強してありますね!!
nh1030さん
コメントくださりありがとうございます!
山も花も、今まで分かりませんでしたが、山歩きを始めてから、少しずつ勉強するようにしてます!
花に関しては、とりあえず写真に収めて、図鑑やネットで調べていますが、なかなかすぐに名前をみつけられないのですが、判明した時は、とても嬉しいですね!
花って、想像以上にたくさんの種類があるので、なんか無限の楽しみが広がったようです。
これからもnh1030さんのレコなどを拝見して勉強させてください。
よろしくお願いします!
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