五竜岳


- GPS
- 12:31
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,420m
- 下り
- 1,526m
コースタイム
- 山行
- 3:48
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:58
天候 | 初日:晴れ 2日目:晴れのち曇り、のち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
遠見尾根は危険箇所なし。 五竜山荘からは夏道に沿って五竜岳を目指します。 鎖がある箇所は雪に埋まっていて使えませんでした。 五竜岳山頂直下の雪壁は登下降は要注意。特に下りはクライムダウンで降りる必要があり、ピッケル2本あると安心。 |
写真
感想
4月18日〜19日の日程で、北アルプスの五竜岳に登ってきました。
初日は最高の天気で、素晴らしい景色を堪能することができました。
当初は18日に遠見尾根を登って五竜山荘まで行き五竜岳に登頂し、翌日は唐松岳まで縦走し八方尾根を下る予定でした。
18日はまずゴンドラとリフトを乗り継ぎ地蔵の頭まで登ります。
そこから晴れ空のもと尾根歩きをはじめます。
最初、いきなりの急登で息が上がりますが、遠くに見える北アルプスの峰々を眺めると脚もぐんぐん進みます。
地蔵の頭から1時間半ほどで、小遠見山に到着。それまで尾根に隠れていた鹿島槍ヶ岳が姿を現します。
そこからさらに1時間ほどで大遠見山に着き、ここあたりから鹿島槍ヶ岳の双耳峰を確認できるようになります。
さらに進み西遠見山の直下に着くと、5〜6組ほどのパーティーがテントの設営をしていました。
ここをベースキャンプに五竜岳のバリエーションルートを登攀する山岳会もいました。
我々は五竜山荘へ行くべく西遠見山へ登りますが、かなり風が強い。
この日は朝から風が強く、稜線に目をやると雪煙が舞っています。
この状態では五竜岳登頂はおろか、稜線でのテント設営も困難と判断し、今日はこのままここにテントを張って停滞することに。
翌朝風が弱まってれば五竜岳に登頂するプランに変更しました。
テント設営に当たっては強風でテントが飛ばされないように、雪ブロックを積み上げテント場を作り上げました。
今回はかなり風が強かったので、ガッツリブロックを積み上げました。(いや〜きつかった)
しかし風はなかなか収まらず、夜になっても風が強い状態は続きました。
夜中は強風で雪が飛ばされテントに当たり「バタバタバタ!」と音を立てて、何度か目が覚めました。
しかし朝になると風はほとんど収まっており、朝日が五竜岳を赤く染めていました。
ただ昼過ぎから天気が崩れる予報だったため、急いで準備して五竜岳を目指します。
西遠見山から通常は白岳への稜線をたどりますが、朝で雪も締まっており雪崩の心配もなさそうだったのでシラタケ沢をトラバース気味に五竜山荘を目指します。
1時間ほどで五竜山荘へ到着しますが、稜線に上がったとたん一気に強い風が吹き付けます。
ここからは夏道に沿って五竜岳を目指します。
まずはG0をトラバースしながら進みます。
すると、G2トップからこちらに手を振るパーティーが。応えて手を振りますが、あとでわかったのが実は間違えていたとのこと(笑)
進んでいくとまずいやらしいのがG2基部の鎖場。鎖はほぼ雪に埋まっており使えず、岩をしっかりホールドしながら進みます。
そしてさらに進むと…最大の難関、山頂直下の垂直の雪壁。
幸い雪は締まっており、蹴りこむとしっかり足場を作ることはできましたが、つかむ場所など何もなくピッケルを雪に刺し込みホールドさせます。
約20メートルほどの雪壁を登ると山頂への最後の稜線。
稜線をたどると、ついに五竜岳山頂に到着!
しかし残念なことに途中からガスが出てきていて、眺望は望めませんでした。
でも達成感は十分にありました!
しかし、大変だったのはこれから!
先ほどよじ登ってきた雪壁を今度は下らなければなりません。
当然普通には下れずクライムダウンするしかないのですが、かなり不安定。
先行していたバリエーションルートからのパーティーはダブルピッケルで下っていきますが、こちらは1本しかありません…
確かにダブルだと安定してホールドできますが、シングルだとかなり不安定。
それでも先行者の踏み跡をたどりながら何とか下ることができました。
だけど、同行者はかなり苦戦していたためザイルでビレイして下ろしたほうがよかったかなとあとで思いました。
下っていると雪が降ってきました。
そしてテント場に着くころには雨になっていました。
雨の中テントを撤収し、スキー場へ向けて下山していきますが、雨でシャーベット状になった雪は重く滑りやすく下るのにすごく疲れました。
最後は雨にやられましたが、それでも初日は素晴らしい景色を見ることができ、何とか五竜岳にも登頂でき満足行く山行となりました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する