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記録ID: 6417335
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ハイキング
房総・三浦

【房総のやま110】風早山・トビ岩山・物見塚山

2024年01月31日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
07:13
距離
10.6km
登り
677m
下り
676m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:44
休憩
1:30
合計
7:14
距離 10.6km 登り 677m 下り 678m
9:16
68
相川神社
11:03
12:18
112
14:10
14:11
52
15:03
15:04
86
16:30
相川神社
天候 当日の天候:快晴(風強し)
神さんの天候:大嵐
過去天気図(気象庁) 2024年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
相川神社近くに路駐
コース状況/
危険箇所等
【相川神社~風早山】
相川神社の右方裏手に回ると、良く踏まれた相川農村共同館からの鉄塔巡視路(?)に出てこれを登っていく。
鉄塔に出たところで、良く踏まれた道は終わり。
藪の中へ続く小径はいくつかあるが、高みを目指す小径を見いだす。
黄色テープ又は赤色テープを拾って藪の中を進むと、痩せた尾根上の道となる。
愛宕神社近くの岩場に行き着くと、崩れやすいきわどいトラバース路を通過し、今回の難所の一つである「タテバイ」と呼ばれる7m程の壁を登る。
1本のロープと1本のワイヤーが垂れ下がっているのでそれらを利用する。
その先は樹林帯の中の登りを一投足で風早山。

【風早山~トビ岩山】
風早山から藪の中の小径を赤テープ頼りに拾っていく。
牧場跡への小径と別れ、尾根よりの小径を拾う。
尾根上の道はやがて視界が開け、トビ岩山の頂上部が見える。
岩稜上を慎重に歩いて、トビ岩山の頂上。

【トビ岩山~物見塚山】
トビ岩山からは迂回路をとった。
東方向の稜線を辿り、大きな岩の間をすり抜けると、南斜面にロープが垂れ下がっているところがある。
ロープを伝って下りると、トビ岩山を巻く小径を見つけることが出来る。
これを西方向に向かうと、大きな岩窟の前に出る。
ここから踏跡が怪しくなるが、岩の近くを巻く小径を拾う。
間もなく難所の一つである土のトラバースと、岩のトラバースが待っている。
足の横幅分しか幅がない。
これらを慎重に通過すると、トビ岩山の直登コースと合する。
その先は、物見塚山まで尾根道を忠実に辿る。
途中の小さなピークでは、似たような形状の支尾根がいくつか別れるので、迷わないように注意する。
赤テープを見なくなったら、支尾根に入った可能性が高いので、GPSなどで確認をする。
倒木を通過する場所はいくつかあるが、問題はない。

【物見塚山~梨沢集落~相川神社】
物見塚山からは、北東方向の赤テープを目印に下りていく。
間もなく、荒れた林道に下り立ち、その林道を下りていく。
里に下りて、里道を拾って、今朝発った相川神社へ戻る。
途中、岩見堂などの見所がある。
出発です
2024年01月31日 09:17撮影 by  iPhone XS, Apple
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出発です
この道に入っていく
奥に鳥居の頭部分だけ見える
2024年01月31日 09:20撮影 by  iPhone XS, Apple
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この道に入っていく
奥に鳥居の頭部分だけ見える
相川神社、お参りします
2024年01月31日 09:21撮影 by  iPhone XS, Apple
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相川神社、お参りします
神社の裏に回ると、こんな立派な道が
2024年01月31日 09:22撮影 by  iPhone XS, Apple
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神社の裏に回ると、こんな立派な道が
鉄塔の巡視道みたい
2024年01月31日 09:34撮影 by  iPhone XS, Apple
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鉄塔の巡視道みたい
鉄塔到着
2024年01月31日 09:36撮影 by  iPhone XS, Apple
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鉄塔到着
鉄塔からは、藪道になります。
黄色や赤色のテープ頼りです
2024年01月31日 09:38撮影 by  iPhone XS, Apple
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鉄塔からは、藪道になります。
黄色や赤色のテープ頼りです
トビ岩山かな
2024年01月31日 09:42撮影 by  iPhone XS, Apple
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トビ岩山かな
続いて、痩せ尾根を歩きます
2024年01月31日 09:48撮影 by  iPhone XS, Apple
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続いて、痩せ尾根を歩きます
大きな岩が現れます。
この近くに、愛宕神社があるのらしいのだが、事前情報がなかった私は気づかずスルー。もったいないことをしました
2024年01月31日 09:51撮影 by  iPhone XS, Apple
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大きな岩が現れます。
この近くに、愛宕神社があるのらしいのだが、事前情報がなかった私は気づかずスルー。もったいないことをしました
今日の難関その1、崩れやすい土と岩のトラバース。
緊張します
2024年01月31日 09:53撮影 by  iPhone XS, Apple
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今日の難関その1、崩れやすい土と岩のトラバース。
緊張します
続いて、難関その2「タテバイ」、7mの壁を登ります。ロープとワイヤーを使って、デブの巨体を引き上げます
2024年01月31日 09:58撮影 by  iPhone XS, Apple
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続いて、難関その2「タテバイ」、7mの壁を登ります。ロープとワイヤーを使って、デブの巨体を引き上げます
緊張から解き放たれ休憩。
サルの腰かけに腰かけたい
2024年01月31日 10:03撮影 by  iPhone XS, Apple
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緊張から解き放たれ休憩。
サルの腰かけに腰かけたい
雰囲気の良い樹林帯を登って行く
2024年01月31日 10:17撮影 by  iPhone XS, Apple
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雰囲気の良い樹林帯を登って行く
房総の山らしい
2024年01月31日 10:20撮影 by  iPhone XS, Apple
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房総の山らしい
風早山到着
このネーミングカッコいい
「カザッチ」がお出迎え
2024年01月31日 10:23撮影 by  iPhone XS, Apple
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風早山到着
このネーミングカッコいい
「カザッチ」がお出迎え
三角点
2024年01月31日 10:26撮影 by  iPhone XS, Apple
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三角点
赤テープ頼りにトビ岩山へ向かいます
2024年01月31日 10:34撮影 by  iPhone XS, Apple
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赤テープ頼りにトビ岩山へ向かいます
藪の中で、赤テープを見つけていきます
2024年01月31日 10:38撮影 by  iPhone XS, Apple
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藪の中で、赤テープを見つけていきます
藪から飛び出てジャジャジャジャ〜ン(byハクション大魔王)
2024年01月31日 10:49撮影 by  iPhone XS, Apple
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藪から飛び出てジャジャジャジャ〜ン(byハクション大魔王)
このトゲトゲがチクチクして痛い
2024年01月31日 10:51撮影 by  iPhone XS, Apple
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このトゲトゲがチクチクして痛い
トビ岩山の頂上部
何気に倒木、房総の山
2024年01月31日 10:57撮影 by  iPhone XS, Apple
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トビ岩山の頂上部
何気に倒木、房総の山
到着
2024年01月31日 11:03撮影 by  iPhone XS, Apple
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到着
「トビツチ」こんにちは
2024年01月31日 11:06撮影 by  iPhone XS, Apple
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「トビツチ」こんにちは
展望良好
こないだ登った東京湾観音(大坪山)から磯根浅間山
2024年01月31日 11:07撮影 by  iPhone XS, Apple
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展望良好
こないだ登った東京湾観音(大坪山)から磯根浅間山
鹿野山マザー牧場
新関東百名山や房総低名山の一つ
あの山に「房総のやま110」の3座が隠れている
2024年01月31日 11:07撮影 by  iPhone XS, Apple
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鹿野山マザー牧場
新関東百名山や房総低名山の一つ
あの山に「房総のやま110」の3座が隠れている
やや左中央のたおやかな山は、山全体がゴルフ場(ゴールド木更津CC)になっているようだ
2024年01月31日 11:07撮影 by  iPhone XS, Apple
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やや左中央のたおやかな山は、山全体がゴルフ場(ゴールド木更津CC)になっているようだ
氷室山(215)の直下はゴルフ場
右は高宕山(330)から八良塚(342)
2024年01月31日 11:08撮影 by  iPhone XS, Apple
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氷室山(215)の直下はゴルフ場
右は高宕山(330)から八良塚(342)
う〜ん
奥は郡界尾根なんだろうけれども、顕著なピークは笹子塚(308)あたりか?
2024年01月31日 11:08撮影 by  iPhone XS, Apple
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う〜ん
奥は郡界尾根なんだろうけれども、顕著なピークは笹子塚(308)あたりか?
左寄りのなだらかなピークは、関豊愛宕山(283)か?
2024年01月31日 11:08撮影 by  iPhone XS, Apple
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左寄りのなだらかなピークは、関豊愛宕山(283)か?
中央:梨沢大塚山(234)
右:三浦三良山(281)か?
左:房州アルプス
2024年01月31日 11:09撮影 by  iPhone XS, Apple
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中央:梨沢大塚山(234)
右:三浦三良山(281)か?
左:房州アルプス
左奥:嵯峨山(315)か?
右:物見塚山(227)
2024年01月31日 11:09撮影 by  iPhone XS, Apple
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左奥:嵯峨山(315)か?
右:物見塚山(227)
鋸山(329)は、ここから見ると形が良い
2024年01月31日 11:10撮影 by  iPhone XS, Apple
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鋸山(329)は、ここから見ると形が良い
左:鋸山
あとは、う〜ん?
2024年01月31日 11:10撮影 by  iPhone XS, Apple
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左:鋸山
あとは、う〜ん?
今日は、富士山まで見えないみたい。
三浦半島がやっと見えている
手前右は風早山(228)

以上、房総の山の山座同定は難しいです
2024年01月31日 11:10撮影 by  iPhone XS, Apple
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今日は、富士山まで見えないみたい。
三浦半島がやっと見えている
手前右は風早山(228)

以上、房総の山の山座同定は難しいです
トビ岩山を振り返る
2024年01月31日 11:22撮影 by  iPhone XS, Apple
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トビ岩山を振り返る
巨岩の間をすり抜けます
2024年01月31日 11:32撮影 by  iPhone XS, Apple
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巨岩の間をすり抜けます
すり抜けている最中
2024年01月31日 11:32撮影 by  iPhone XS, Apple
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すり抜けている最中
トビ岩山の巻き道入り口
南側ロープを伝って下ります
2024年01月31日 11:38撮影 by  iPhone XS, Apple
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トビ岩山の巻き道入り口
南側ロープを伝って下ります
トビ岩山の岩に向かって小径を辿ります
2024年01月31日 11:41撮影 by  iPhone XS, Apple
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トビ岩山の岩に向かって小径を辿ります
でっかい岩窟があります
2024年01月31日 11:47撮影 by  iPhone XS, Apple
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でっかい岩窟があります
土のか細いトラバース
慎重に通過します
2024年01月31日 11:58撮影 by  iPhone XS, Apple
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土のか細いトラバース
慎重に通過します
足がやっと置ける岩の凹み、か細いトラバースも通過。
土よりも岩の方が歩きやすいです
2024年01月31日 12:05撮影 by  iPhone XS, Apple
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足がやっと置ける岩の凹み、か細いトラバースも通過。
土よりも岩の方が歩きやすいです
手前の細い径を辿り、奥の木の根っこを超えると・・・
2024年01月31日 12:09撮影 by  iPhone XS, Apple
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手前の細い径を辿り、奥の木の根っこを超えると・・・
トビ岩山直登コースと合流
ホッと一息、ここまで緊張しっぱなしで疲れました
2024年01月31日 12:10撮影 by  iPhone XS, Apple
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トビ岩山直登コースと合流
ホッと一息、ここまで緊張しっぱなしで疲れました
トビ岩山を見上げる。
巻き道は右方の倒木の根っこから
2024年01月31日 12:10撮影 by  iPhone XS, Apple
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トビ岩山を見上げる。
巻き道は右方の倒木の根っこから
尾根道を進むと、これだー
(本来のコースと間違えて、支尾根に入っていた)
2024年01月31日 12:38撮影 by  iPhone XS, Apple
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尾根道を進むと、これだー
(本来のコースと間違えて、支尾根に入っていた)
正規の尾根道に戻ります
2024年01月31日 12:53撮影 by  iPhone XS, Apple
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正規の尾根道に戻ります
なかなか歩きやすい
2024年01月31日 12:59撮影 by  iPhone XS, Apple
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なかなか歩きやすい
木の根っこの道
2024年01月31日 13:50撮影 by  iPhone XS, Apple
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木の根っこの道
物見塚山に到着
2024年01月31日 14:09撮影 by  iPhone XS, Apple
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物見塚山に到着
富士講関係の歌碑?
2024年01月31日 13:51撮影 by  iPhone XS, Apple
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富士講関係の歌碑?
「参朋藤開山」と書いてある
2024年01月31日 13:52撮影 by  iPhone XS, Apple
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「参朋藤開山」と書いてある
代表的な房総の山の雰囲気
2024年01月31日 14:17撮影 by  iPhone XS, Apple
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代表的な房総の山の雰囲気
荒れた林道に下ります
2024年01月31日 14:25撮影 by  iPhone XS, Apple
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荒れた林道に下ります
お約束の写真その1
2024年01月31日 14:32撮影 by  iPhone XS, Apple
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お約束の写真その1
油断して歩いていると、これだー
2024年01月31日 14:33撮影 by  iPhone XS, Apple
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油断して歩いていると、これだー
里に下りてきました
2024年01月31日 14:43撮影 by  iPhone XS, Apple
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里に下りてきました
お約束の写真その2
2024年01月31日 14:52撮影 by  iPhone XS, Apple
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お約束の写真その2
水仙の花も、房総ではお約束の写真その3
2024年01月31日 14:54撮影 by  iPhone XS, Apple
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水仙の花も、房総ではお約束の写真その3
白梅だが、西陽を受けて黄色い
2024年01月31日 15:02撮影 by  iPhone XS, Apple
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白梅だが、西陽を受けて黄色い
妙蔵寺
2024年01月31日 15:17撮影 by  iPhone XS, Apple
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妙蔵寺
岩の中に石碑がいっぱい
2024年01月31日 15:18撮影 by  iPhone XS, Apple
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岩の中に石碑がいっぱい
「岩見堂やく・?」行ってみます
2024年01月31日 15:25撮影 by  iPhone XS, Apple
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「岩見堂やく・?」行ってみます
岩見堂到着
2024年01月31日 15:29撮影 by  iPhone XS, Apple
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岩見堂到着
岩窟の中の寺院
房総ではこうゆう形の寺院が多い
2024年01月31日 15:30撮影 by  iPhone XS, Apple
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岩窟の中の寺院
房総ではこうゆう形の寺院が多い
途中、見そびれた愛宕観音に行こうと再び山に登るが、薄暗く藪道が見えず断念。
後日の宿題とする
2024年01月31日 16:30撮影 by  iPhone XS, Apple
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途中、見そびれた愛宕観音に行こうと再び山に登るが、薄暗く藪道が見えず断念。
後日の宿題とする
撮影機器:

感想

「房総のやま110」を目指すようになってから、房総の山の面白さを発見している。
今回は、風早山、トビ岩山、物見塚山の3座を周回しよう。

相川神社の裏手にはっきりとした作業道を見つける。
作業道は、鉄塔の下で途切れ、藪の中に入っていった。
黄色テープ、赤色テープを頼りに歩を進めるとやせ尾根に達し、やがて巨岩に行く手を阻まれた。
この巨岩の近くに、愛宕神社があったのだが、私はそれを知らなかったので、見物することが出来なかった。
惜しいことをした。

この巨岩からは、難所が待ち構えていた。
まずは、細い踏跡のトラバース。
崩れそうで恐い。
続いて、7mの壁をロープとワイヤー頼りに登る。
自分の体重をかけるホールドも頼りなく、重い小生の身体を持ち上げるのは難儀した。
この2箇所の難所を通過したところで、緊張から解き放たれヘナヘナと座り込んでしまった。

風早山は、雰囲気の良い樹林の中にあった。
可愛いコアラ?の標識があった。
風早山とは何と粋なネーミングだろう。

風早山からは、東方向へ赤いテープ頼りに下りていく。
あまり追いすぎたので、牧場跡のコースに入っていた。
慌てて尾根の方に向かうと、トビ岩山への赤いテープと踏跡を見つけた。

トビ岩山頂上は、360度グルッと展望が広がる。
爽快!
房総の山は、山容に特徴がないので、なかなか山座同定が難しい。
私が当地できちんと同定できたのは、東京湾観音(大坪山)と鹿野山と鋸山ぐらいしかなかった。
富士や丹沢は、靄がかかって残念ながら見ることはできなかった。
頂上は、風が当たり寒いので、少し東側に下りたところで昼食をとった。

トビ岩山からは、東へ向かい、大きな岩の間をすり抜けた。
間もなく、南斜面にロープが垂れ下がっているところがあり、ここが物見塚山へ向かう巻き道の入り口である。

この巻き道が、今回の大きなポイントであった。
細い踏跡を辿ると、大きな岩窟が現れた。
迫力がある。
この岩窟付近から、踏跡が怪しくなった。
勘を働かせ、なるべく岩の近くの小径を選んで歩いた。
崩れやすい細いトラバース路を緊張して通過すると、一枚岩をトラバースをする場所に出た。
足を置く場所は、足の横幅ぐらいしかない。
慎重にそこを通過したら、トビ岩山の直登コースに合した。
緊張から解き放たれ、ヘナヘナと座り込んだ。

トビ岩山の直下からは、南へ気持ちの良い尾根道を辿った。
あまりに気持ちが良くて、誤って支尾根に入ってしまった。
房総の山の尾根は、似たり寄ったりの形状をしているので、特に下りの場合はまちがった尾根に入りやすい。
赤テープが見当たらなくなったら、すぐに確認をすべきだと思った。

物見塚山は、樹林の中の静かな頂きであった。
富士講と思われる歌碑が置かれていた。

物見塚山から少し下りると、荒れた林道に合し、これを下りていく。
何年も放置された廃乗用車を右手に見て、間もなく里に下り立った。

梨沢集落から今朝発った相川神社へは、黙々と車道歩き。
途中、富津市の文化財である岩見堂や妙蔵寺、岩窟の中の石像など、面白い見所がたくさんあって退屈しなかった。

15時50分、相川神社に到着。
日没まで時間があるので、今朝、登りの途中で行きそびれた愛宕神社に行ってみることにする。

再び、鉄塔を経由して藪道に入るが、先ほどとは違う雰囲気。
朝とは違う踏跡に入ってしまった。
崩れやすい斜面に行き詰まって、やっとの事で斜面を上がると、黄色テープが見つかった。
もうあたりは薄暗く、テープの判別も難しくなってきた。
癪だけれども、今日愛宕神社に行くのは諦めよう。

後日、愛宕神社だけに訪れるのも一興ではないかと自分を納得させ、山を下り、帰路の途についた。

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