鴨方往来(金光〜里庄)+鴨山・虚空蔵山
- GPS
- 08:01
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 509m
- 下り
- 497m
コースタイム
- 山行
- 6:53
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 8:00
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ゴール:JR里庄駅 |
写真
感想
2010年の1月に新倉敷駅から金光駅まで歩いたのを最後に中断していた鴨方往来。「駅から登る岡山の山」の鴨山と虚空蔵山を結ぶ形で続きを歩きました。前日とは違って少し前から暖めていたプランです。
1 鴨方まで
金光〜鴨方間はかつて鴨方のお殿様も往復した官道だったためか、道筋が明確で迷うような所はない。もちろん舗装はされてはいるが、車社会以前に人が歩くために造られた道。北側の山並、農地やため池などの田園風景と調和していて気持ちよく歩けた。
このあたり「地頭下」という地名があるのは、高校の日本史で習った下地中分の痕跡か。南には「六条院」という荘園時代を思わせる地名も地図上に目立つ。
2 鴨山
平安時代初期に勧請されたという立派な鴨神社から、稲荷山を経由して鴨山へ。ここも山城跡で、南北に連なった曲輪等の遺構が判りやすく整備されていた。南東尾根の上部には巨岩が多くて雰囲気も展望も十分。登りがいのあるいい山だった。
この山の名は、翼を広げた鴨の形に見えるからという説が有力らしい。ただそれだと後から同名の鴨(加茂)神社が建てられたというのは出来過ぎのような気もする。賀茂神社の封戸か荘園でもあったのかと思ったが、神社の由来を見ると特にそうでもなさそう。図書館で郷土資料を調べたら分かることかもしれないが、あれこれ考えながら歩くのもひとつの愉しみ。
3 里庄まで
鴨方から南西へ進み、里庄東部で旧国道に合流するまでの区間は、広い道を横断したり、他に歩きよさげな道があったりして、立ち止まってルートを確認することが多かった。
以前に調べておいた岡山県の「歴史の道調査報告書」のルートに拠って歩いたが、前半に比べて細かい曲折が多く、これが江戸時代の道筋かなと疑問に感じる箇所もあった。歩くこと自体が目的で調査しているわけではないが…
4 虚空蔵山
本日のラスト、「駅から登る岡山の山」の2座目へ。登山口の目当てとなる荒神社・大本神社への道で少し迷うが、小高い箇所に建つ神社を見つければあとは分かりやすい、とその時は思った。
ガイドに従い大本神社の「左奥」をフェンス沿いに進むが、擬木階段が見当たらない。斜面が削られてなくなったのかと思い、やや強引に尾根に攀じ登ると小径があった。確認のため下ってみると石段と擬木階段が現れ、さらに降りると神社正面から見て「右下」に出た。やはり「駅から登る岡山の山」、反対側を確かめなかった自分が悪い。もはや笑うしかない。
あらためて再出発したが、尾根の小径は軽いヤブ化が進みつつあり、上部は倒木もあって歩きにくい。どうやらほとんど使われていないルートのようだった。西側の谷から上ってきた道に出るとあとは歩きやすく、虚空蔵菩薩を祀ったお堂に到着。
お参りを済ませて再び尾根道に入るとすぐに大岩が見える。岩の間から回り込めば簡単に上部に立つことができて展望もいい。直下に先ほどのお堂が見え、信仰の山になったのはこの岩があるからではと思う。すぐ横の木立の中が258mの標高点でプレートも付けられているが、高度は同じくらいか。感覚的には大岩の方がむしろ高いように感じられる。
(ちなみに「駅から登るー」では「頂上付近は自然林に覆われ、展望が得られないのは残念」だそうで、大岩についての記述はありません。魔訶不思議ですが理由を考えるのはもうやめました。)
久しぶりに長い距離を歩きましたが、街道も山もいずれも歩きがいがあり、一日を存分に楽しめました。さすがに後半はいささかくたびれましたが、水平に歩くのと山を登るのとでは使う筋肉が微妙に違うようで、脚の方は大丈夫でした。
なお、鴨方往来で休憩をとった荒神社付近では、歴史の道調査報告書の地図どおりにトレースしているつもりでも、人家の脇を抜ける道が極端に狭くて不安になり、南側の公園のベンチでスマホ検索。鴨方往来を詳細に紹介されているサイトでルートを確認させていただきました。この場を借りて感謝いたします。
一部見ただけですが、歴史の道調査報告書よりも分かりやすいかも。
リンクフリーとのことなので貼らせていただきます。
https://www.yomimonoya.com/kaidou/okayama/kamogata00.html
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