赤城山つつじが峰通りから銚子の伽藍・荒山でシロヤシオを見る
- GPS
- 06:04
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,211m
- 下り
- 812m
コースタイム
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 6:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
横引き尾根からは破線のコース、粕川に降りて左が銚子の伽藍、対岸に渡るのは小滝の上の岩を飛び移るのがよさそう。その先、踏み跡が左上に続き、左の小尾根に続くが、赤テープが途中から出てくるので道が消えそうなときはテープを探すこと。小尾根に乗ってからは道は明瞭になる |
その他周辺情報 | このコースでは、ヤマツツジは終盤、シロヤシオは咲きはじめのようだ。 |
写真
感想
赤城山はこれまで冬の黒檜山と鈴ヶ岳などを登ったが、南面のコースは初めて。横引き尾根と銚子の伽藍から牛石峠を結ぶコースは破線コースなので、時間に余裕を持たすために前橋駅から直接タクシーでおおさる山乃家にアクセスした。予定では前橋駅から中央前橋駅まで歩いて上毛鉄道で大胡駅からタクシーだったが、接続がよくないので、時間を30分ほど稼いだ。おおさる山乃家までの道は、地図を見るとまっすぐだが、結構蛇行し、道が細いので対向車があると怖い(対向車の気配はなかったが)。つつじが峰通りの登山口は山と高原地図だと二つあり、「赤城山日記」などに出てくるコースでは三つあるようだ。ただしおおさる山乃家付近の入口以外は実際にどこにあるのか良く分からないので、山乃家からのコースから歩く。駐車場でタクシーを下車し、道を探すが、道標は見当たらない。最初林道を進もうとしたが方向がおかしいので、赤い鳥居の道に戻り、鳥居の中に入るとおおさる山乃家が見えてきた。山乃家は学校の林間施設として使われているようだが、今は営業していない。電話をしたら赤城青少年の家が出てきて、そこが管理しているようだ。山乃家を過ぎ、しばらく簡易舗装の道を進むとつつじが峰コースの入口があった。入口付近は笹薮に覆われていて不安だったが、少し登るとすぐ藪はなくなった。しばらく進むと、東登山口からの道が合流し、「あずま山歩の会」の道標が出てきた。この分岐には大きな石が置いてあったが、何が書いてあるかは読めなかった。シジュウカラのツーピーというさえずりを聞きながら進むと今度は「西登山口」からの道が合流、おなじ山の会の道標があった。この辺りの標高だとヤマツツジは終わっている。
標高1200m手前から急登になり、1250m位まで続いた。このコースは細い痩せ尾根で、左(西)は銚子の伽藍方面から流れてくる粕川、右(東)は大猿川の深い渓谷になっており、どちらも急激に落ち込んでいる。西側は樹間から荒山〜鍋割の稜線がうっすら見えるが、東側は茶ノ木畑峠からの小峰通り(尾根)が木の間からわずかに見えている。少し傾斜が緩むと展望のあるピークとなり、東側に鳴神山などの前日光の山々が見えている。ピークの少し先に突然「さねすり岩」があらわれた。岩の間を抜けると前方には長七郎山南面の複雑な谷を挟んで東西に伸びている横引き尾根が見え始める。10分くらいで横引き尾根に出た。複数の道標があり「あずま山の会」のつつじが峰・小沼」コース案内版では左へはXがついており、別の木の道標は「銚子の伽藍」を示していた。
破線の道を今日は歩く。100円サンドウィッチと麦茶で軽く補給し、銚子の伽藍を目指す。5分くらい進むと、足元に小さく可愛らしい青紫色の花――アヤメ科の何かだ――シャガに似ているが小さい。後で調べたら「ヒメシャガ」のようだ。この後も粕川対岸の幟で見つけた。この周辺に自生するようだ。さらに進むと今度はシロヤシオ―開花しているのは一つだけで花はまだまばらーーまだ咲きはじめだがうれしい。さらに10分近く粕川の渓谷まで一気に下るが、心配したほどの急下降ではなかった。河原に降り立ち、荷物を置いて銚子の伽藍と対岸の踏み跡を探す。渡渉地点を小滝あたりの大岩の間と定め、その対岸を見ると踏み跡が左の小尾根に向かっているのが見える。再び左に戻って銚子の伽藍を探す。左奥が巨大な岩に挟まれたロート状の滝になっている。道がついているのでこれが銚子の伽藍らしい。中々すごい景観だ。こわごわ覗くが、今回はあまりギリギリまで近づかず、適当に写真を撮って先を急ぐ。この先の道に不安があった。
対岸に渡り、テープも道標もないが踏み跡がある。牛石峠方面に向かう踏跡だ。小尾根に登る直前、足元に黄色い花ーーウマノアシガタかな?――葉を見るとウマノアシガタのキンポウゲ科のものでなくバラ科の葉だーーキジムシロ属ーー花と葉っぱの感じは檜洞丸付近で見たツルキンバイかもしれない。大きな群落を構成している。ツルキンバイの群落を撮影しながら小尾根にはいあがる。道はすぐに見えなくなる。踏跡のような小沢や右にも小尾根が続いているが道はあるような無いようなーー。よく見ると左に踏み跡が回り込んでいる。左に回り込むと銚子の伽藍方面からきれいな踏み跡が登ってきており、それは左の小尾根に続き、赤テープが多数貼ってある。少し下って銚子の伽藍を覗くがよく見えないので再び赤テープに従って小尾根に取り付く。少し登っていくと踏跡は道となり明瞭になってきた。
ツルキンバイの群落が次々と現れ、さらに少し先で再びヒメシャガが数株開花していた。20分ほど登ると「銚子の伽藍・つつじが峰」の道標が現れる。かつては歩く人が多かったのか?今はまれだ。道標の少し先にシロヤシオ―今日二度目の登場。花はまばらで咲きはじめだ。今日は数は少ないながらお目当ての花や予想外の良い花が現れてくれてラッキーデイだ。
そこから10分弱登ると牛石山のピーク、壊れた東屋があり、展望は何もない。すでに11時半を過ぎたのでこの壊れた東屋のベンチに座って昼食ー手作り弁当だ。昨夜のごはんとシチューの残りに弁当用の小さなメンチカツ、ふりかけという簡単なもので3時半に起きて5分で詰め込んだ。果物とあんころ餅を食べて気合を入れ直し、出発。
倒木にヤマツツジという面白い光景を撮影し、先を急ぐ。すぐ舗装林道が見え、牛石峠の道標があるところで舗装道に出る。このあたりは地形が複雑で、横引き尾根は長七郎山の南面から続く尾根が西側に曲がって粕川に下り、そこから対岸の尾根が牛石山から軽井沢峠に続いて荒山。鍋割山に至って南西に急激に落ち込んでいる。歩いてみて何となく理解できた。道に軽トラックが止まっていて、話しかけられて立ち話。先を急ぐのですぐお暇をして、舗装道路を進むと荒山の入口軽井沢峠に出る。荒山まで標高差180m、65分と出ている。時間はまもなく12時だ。このまま急げば箕輪13時半のバスに間に合うかもーーもしくは鍋割山まで行けるかもーー。
かつては荒山の稜線伝いに続く前浅間山に直接登って稜線沿いに荒山に行けたが今は道が崩落して立ち入り禁止になっている。荒山―前浅間の稜線を見上げながらう回路を進む。入口から25分くらいで東屋のある荒山・荒山高原分岐に出る。まず荒山に向かう。このあたりからすれ違うハイカーが多くなった。銚子の伽藍方面では一人も合わなかった。10分弱登るとひさし岩が現れ、南面の展望が開けていた。赤城温泉や伊勢崎方面も見えるらしいが霞んでいてよく見えない。岩場の草むらと岩場の間にクサイチゴのような白いバラ科の花が咲いている。ここからさらに10分ほどヤマツツジの間を登ると荒山山頂に出た。12時43分、入口から47分くらいで山頂に達した。今日一番のハイペースだった。大勢のハイカーが休憩していた。山頂付近を撮影し、休憩なしで先を急ぐ。
荒山から下ると白いズミのような花が見える。ズミなのかアズキナシか、はたまたエゾリンゴか?なかなか近づけないので難しいーー。荒山の上り下りでかなりスピードを上げ、部分的には走ったのだが、こうした行動は結果として間違っていたようだ。最近の体力低下を考えずに行動してしまった。下りでさらにペースを上げて、少し足を踏ん張った時に、左足に負荷がかかり、急に痙攣が始まった。これで一本早いバスはあきらめた。しばらく立ったままザックをおろし、左足を延ばしたりさすったりして、5分くらい休憩。ここからペースを落とし、ゆっくり下る。山頂から25分くらい、13時12分に展望広場にまで下った。早いバスは13時31分、20分ではとてもバス停には漬けそうもないが、もう一度頑張った。これもよくなかった。今度は右足が痙攣。こんなことなら展望の広場からゆっくり荒山高原まで歩いて、ゆっくり下るべきだったのだがあとのまつり。荒山高原までは下りだったのにーー。レンゲツツジが見たかったな――。後で荒山高原を歩いた人に尋ねてみたがヤマツツジは満開状態だがまだレンゲツツジは少なかったという。また来年でも来よう。ふれあい十字路までゆっくり30分かけて下り、2時過ぎに駐車場に出て、そのまま箕輪バス停まで進む。レンゲツツジが一株開花していた。ここのちゃむせは閉まっているがベンチがたくさんあり、1時間半、残った食料や持参の冷えた麦茶などを飲みながら、のんびり本を読んでバスを待った。バスには大勢の小学生が載っていて、富士見温泉手前の小学校で降りて行った。平日なので富士見温泉で乗り換えて前橋駅に向かった。赤城山の新しいコースを歩いて色々な花を見ることができ、満足できる山行だった。
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