日光白根山


- GPS
- 32:00
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 494m
- 下り
- 1,093m
コースタイム
二日目:4:30起床→6:15出発→9:50七色平避難小屋に戻る→10:35避難小屋発→11:00山頂駅着→11:45山頂駅発下山
天候 | 初日、くもり 二日目、猛吹雪!!! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
丸沼高原スキー場第1駐車場に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
丸沼高原駐車場からゴンドラで山頂駅まで行けます。 2200円(うち1000円は預け金) 登山届は丸沼高原スキー場センターハウスのゴンドラチケット売り場に預ける。 下山時に回収。 |
ファイル |
非公開
6504.xls
計画書
(更新時刻:2013/02/20 13:57) |
写真
感想
日光白根にチャレンジするのは3回目。でも1回も山頂を踏めていない。巡り合わせの悪い山というのは誰にでもあると思うが、自分にとってそんな山の一つだ。1回目は湯元、2回目は今回と同じ丸沼。今回は到着時に行きのゴンドラは動いている(^^;
スキー場のチケット売り場は相変わらず計画書を預かってくださる。ここのスキー場のスタッフの方は登山者を非常に気にかけてくれる。それぐらい遭難しやすい山なんだと思う。この日はゴンドラ駅終点にあるレストハウスで昼食。「絶景ランチ」を食すが、あいにく絶景は見られない。しかし床暖房らしくあたたかい。ここの入口は完全に鍵をしめないので、いざとなったら、重しをどかして入れるようスタッフから助言を受けた。ありがたい。
1日目はトレースがあれば、数時間で着く。久々に余裕のある山行。雪はたっぷり。
ここもトレースがないとがっつりかかるので油断はできないが、幸い先行者がいるようだった。七色平につく。もっと先にテント張れる場所がないか探したが、樹林と斜面でよろしくなく、結局分岐周辺で探すことに。そして事件は起こった。
七色平の避難小屋は作りこそしっかりしているが、屋根にのっている雪の量を見ると、いつか潰れるんじゃないかと思ってしまう。中も、板の間があちこち踏み抜かれ、実質使われていない状態。壁には落書きがたくさんあった。なんとかテントを「つり」住まいをつくる。なんとかなりそうだ。キムチ鍋であたたまる。夜に外に出ると星が出ていた。風もなく静かだ。これが嵐の前触れとも思わず、ただ美しさを感じていた。
2日目は朝から風も出ており、雪も降っていた。厳しい予感。出発すると、トレースが消えかけている。近くにテントを張っていたPより先に出たが、途中先に行ってもらった。樹林は風が直接当たらないが、それでも風が強まっているのがわかった。今回とったルートはしばらく樹林の中をトラバースして山頂に向かう。ルートの特定が難しい部類だと思う。GPSが欲しくなった。トラバースから山頂へ向かう斜面の途中、先行Pが引き返してきた。「風も強いし、帰り道に不安がある」。皆顔が真っ赤だ。その判断通りだと思い、どこまで行って引き返すかを考えながら、斜面を上がる。三角の大岩周辺になると風は強烈。視界も悪い。山頂まではいくらもないはずだが、行って帰って来れる気がしない。ここで引き返す。
帰りはゴンドラで♪と皆期待しながら下山していたが、よく考えたらゴンドラは風が強いと止まる(前回も行きで止まっていた)。人っ気のなさにいやな予感がしたら、やっぱり止まっていた。。。レストハウスの中に入り、しばし休息。ここに入ると、快適すぎて、全く遭難する気がしないが、外は吹雪。スキー場のコースは麓に向かってつけられているので、素直にたどれば迷うことはまずない。しかも丸沼は山の同じ面が中心なので、別の
斜面を降りるリスクも少ない。ひたすら吹雪にたえて降りるのみ。しばらく降りるとスキー、ボードの流れに合流した。リフトの下りは登山者乗せてくれないことがわかり、ひたすら歩いて下る。すっごい滑りたい欲求と戦いながら、ゲレンデの端を歩く。恥ずかしいのはわかるが、下向いても仕方ないぞ、K子。さすがに麓についた時は、ほっとした。
日光白根、初心者向けのように思われるが、天候も変わりやすく、ルートもわかりづらいので結構厳しい山だと思います。私もゴーグルをしていたせいか、目出帽との隙間が軽い凍傷になっていたことに、風呂入ってから気づきました(2週間でほぼ消えかけている)
雪山PH第4段。日光白根。 吹雪の中のPH。いやー、ハードだったーーー。
丸沼高原からゴンドラで高度を稼げる初級者コース。
ゆっくり自然を楽しみながらのテント泊+大展望のPHという大変ありがい企画。
しかもCL,SLはしげさん、カイチョーという安心感満載の布陣。
ところが出発前からすでにリラックスモードだったところにやってきた大寒波!
1日目は晴れ間がのぞいていたものの、2日目は吹雪。
森林限界を超えたところで強風と視界不良のためやむなく撤退となりました。
もともと2日目の悪天候は予想していたものの、一日目が思いのほか好天だったのでなんとか持ってくれることを期待していましたが、甘かったです。
このところ好天にめぐまれつづけていたので、雪山は天候によってほんとに大変さが全然ちがう、ということを身をもって体験させていただきました。
以下印象に残ったポイントと反省です。
一日目:
・ゴンドラ山頂駅のレストハウス
ゴンドラは超楽ちん。一度やったらやめられなくなりそうな手軽さ。
ゴンドラ駅近くのレストハウスが緊急時に避難場所として悪天候時も24時間解放されていることを教えてもらった。この情報があとで役立つとはこのときは誰も知らず。。。。
行動食を持っているにも関わらず、ゴンドラ駅近くのレストハウスで食事。
準備を整えていると、男の子のボーダーがわれわれの荷物を見て「背負ってみてもいいですか?」と声をかけてきた。
しげさんのザックを背負わせてあげると「すげ〜っつ」と一言。重かったらしい。
(しげさん的にはたぶん軽め??)山に興味をもっていそうな若者をみるとうれしい。
・七色平。
ゴンドラ山頂駅から七色平らは新雪が降り積もった美しい森。高低差もあまりない快適なハイクコース。雪がふっかふかなので多少足をとられるものの、トレースがしっかり付いているので道迷いもなく安心だった。
その後七色平を少し過ぎた林の中にすばらしいテン場となりそうな空間を発見。
入山者はわれわれのほかに一パーティだけ。ほぼ貸切、静かで快適なテント泊となりそうだったけど諸事情で避難小屋に移動。
中が多少荒れていたが防風効果ばっちりなので、小屋内に工夫してテントを設営することとした。
避難小屋は七色平を独占できる立地。七色平の小さな雪原の中に立ってみるとそこは雪山独特の音のない世界。時間がとまってしまったような不思議な感覚、ずっとながめていたい景色だった。いつも心の中にこういう穏やかな空間を保っていたいものだ、と思った。
夜、外に出ると月明かり・・・。星もでていた。雪がきらきらしてとてもきれいだった。
2日目:
・降雪の中での歩行
予想通り降雪・・・・甘い期待は裏切られた。寒気の動きをチェックしていなかったし、前日の予報も未チェック。雪山に入るにしてはかなり粗雑だった・・・。大反省。
樹林帯の歩行は問題なさそうなので、とりあえず行ってみることになった。
私が先頭。(自分のペースで歩きたかったので先頭になったという悪知恵。)
しばらく前日のトレースが残っており気持ちよくあるいたが、谷をトラバースする付近でトレースが消えてしまいどうしたらよいかわからない。
先頭交代、以降ずっとカイチョーが先行しラッセル・ルーファイをしてくれた。
トレースが消えた後もしばらく樹林帯が続く。現在位置の特定が難しかったが、後続パーティーの方がGPSで現在位置を特定してくれた。
GPSの威力をはじめて目の当たりにした。雪山では必須アイテムカモ。
後続パーティーは男性三人で足も速かったのでそのまま先行していただき、われわれはそれを追う形となった。。
(わたしとキミチャンはありがたかったけど、しげさんとカイチョー本当はラッセルして先行したかったカモ。足が遅くてゴメンナサイ。)
トレースはあるものの、雪がやわらかすぎるし雪がつぎからつぎへと積もってくる。わかんを装着し多少歩きやすくなったものの、急坂ではなかなかキックステップが決まらない。
着々と進むカイチョーの後ろで足元で崩れる雪に埋もれてずり落ちること数回。
しげさんの「クライミングみたいにつま先意識して!」の一言で後半はなんとか「足」で登る感じをつかめてきたが、まだまだ経験不足。
上手にあるけないと、転ぶ⇒体力消耗というスパイラルにおちいってしまう。
自分の足取りがもどかしい・・・まず今年は「雪道でもしっかりあるけるようになること」それが目標。がんばらねば。
雪はひたすら降り続け、高度があがるにしたがって風も強くなる。手の指先が冷たくて、初めて凍傷の危険を身近に感じた。
稜線に出る手前の岩場まできたが、強風で倒れそう。そんな中でも稜線目指してルーファイを続けるしげCL。
その背中にアルパインクライマーの底しれない力強さを感じつつ「まじ?!いくの??!☆¥+-(@_@;)」と私の頭の中はホワイトアウト。
「もうむりー(>_<)」とギブアップ宣言をしようとしたところで しげさんから撤退のしるしの×サイン。よかったよかった、と、ほっとする暇もなくとにかく一目参に下山開始、さっさと樹林帯へ避難した。
下りも新雪でずぶずぶ。きみちゃんとわたしは何度もこけて尻セード。尻セードは楽だけど、尻の跡はあるきにくい。やはりどんなコンディションでもできるだけ二本足で歩けることが大事。
避難小屋にもどってきた時にはとりあえず脱力、やっと一息つけた安堵感で一杯だった。
・ゲレンデ下山
テント撤収後1時間もあるけばあとはゴンドラ♪「コーヒーでも飲もう」とか「お昼なにたべる〜」とか余裕で登山口へむかった。。
スキー場の音楽が聞こえてきて、あ〜これで試練も終了か、と思いきや、、ゴンドラは強風で運航休止、だれもいない駅。。。強風、よこなぐりの雪、むなしく響く麓のゲレンデ向けの放送・・・甘い期待をばっさりやられ、完全にテンションダウン。。
とりあえずレストハウスに避難。自動販売機もうごいてるしトイレのウォシュレットも温かい。せめてもの癒し、、、とってもとってもありがたかった。
その後標高差は約400Mのゲレンデをぼちぼち下山。天気はますます悪くなるばかりだけど雪は最高のパウダースノー。
一気に滑って降りたいコンディションだけど板はなし、、、おまけゴーグルが曇ってなんにも見えないので歩くのも精いっぱい。
一生懸命はなしかけてくれるしげさん、でもうなずくのが精いっぱい。よれよれでごめんなさい。
下のゲレンデはスキーヤー ボーダーが一杯。かろやかに滑り下りる姿を横目に、てくてく歩いてこんどこそ本当のゴール!
山は最後まで本当にわからない。体力だけでなくメンタルの持久力もとても大事だなあと改めて思いました。
歩行、気象、装備点検、不足の事態への対処いろいろ学ぶことが多かったです。
雪山はほんとうに体力、メンタル、技術、知識といった総合的な力が必要な世界だと改めて強く思いました。
それから、本当に美しい世界だな、ということも。
今シーズンあと何回いけるだろう。無理せず着実に一つ一つの山行を大切にしていきたい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
きみこのワンコが行った世界は あの夜の景色とおなじおだやかな静寂の世界だよ。
本当にきれいだったね。
事件のおかげであそこに泊まれてよかった。
カイチョーありがと
しげさん!谷川のアルパイン(6月でしたっけ??)楽しめるといいですね。
きみちゃんは沢?それともホントに赤岳主陵??
わたしはテン泊姫山行希望です!
カイチョ〜よろしくおねがいしますね〜。
うん。きっとそうだね。
ありがとう。
会長!!今後もよろしくお願いします!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する