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記録ID: 6523133
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講習/トレーニング
白馬・鹿島槍・五竜

イグルー講習松本深志高校山岳部@白馬遠見

2024年03月02日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
1.2km
登り
36m
下り
147m

コースタイム

日帰り
山行
0:30
休憩
3:30
合計
4:00
10:00
13:00
20
13:50
13:50
0
13:50
ゴール地点
イグルー講習途上で強風のためゴンドラ停止予告の連絡あり、練習中止して下山
天候 晴れのち地吹雪ホワイトアウト
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
35年前の酒井くんに花を手向ける。サバイバーの赤羽さんがその日のことを話す。
2024年03月02日 10:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
4
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35年前の酒井くんに花を手向ける。サバイバーの赤羽さんがその日のことを話す。
雪崩事故のあったラッセル練習の急斜面
2024年03月02日 10:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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3/2 10:55
雪崩事故のあったラッセル練習の急斜面
ブリザードのイグルー作り。テントならぶっ飛ばされそう。
2024年03月02日 12:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ブリザードのイグルー作り。テントならぶっ飛ばされそう。
作っていると案外寒くないのだ。
2024年03月02日 12:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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作っていると案外寒くないのだ。
ピンチのラッセルホワイトアウトを超えて笑顔。
2024年03月02日 13:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ピンチのラッセルホワイトアウトを超えて笑顔。
テンホウの半ラーメン+半ソースカツ丼は、あれこれ食べたい人に最高。午後4時でも開いていて、山の帰りには助かる。
2024年03月02日 15:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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テンホウの半ラーメン+半ソースカツ丼は、あれこれ食べたい人に最高。午後4時でも開いていて、山の帰りには助かる。

感想

●今年も高校山岳部のイグルー講習
今週は例年この時期行う松本深志高校山岳部員のイグルー練習でした。白馬遠見尾根のスキー場トップ地蔵の頭です。

晴れてはいたのだけど、風が強く、猛烈な地吹雪の中での講習になりました。これまで数多くイグルー講習をしてきましたが、不思議と悪天になったことはなかったです。講習の段取りははじめ40分イグルスキーがデモで一個作る間、皆に観てもらうので、その間がちょっと寒いのですが、各々作り始めれば体が温まり、雪の中でもできます。

●南岸前線で降雪はあったが晴れ、でも強風
今回は各々が作り始め、ブロック一段目を掘り出して周りに積んだ頃合いで、スキー場のパトロールさんが来て、強風のためゴンドラの運転を停止したいので下山をと促され、中止して下ることに決めました。完成させてもらいたかったけど残念です。泊まりなら良いけど日帰り予定だったので。ゴンドラが止まるとスキーではないのでゲレンデを歩くのも良くないとのこと。

●悪天急変冬山体験
とはいえ地吹雪が猛烈で、冬山初体験の高校生たちにはイグルー作っているときからかなりキツい状況だったと思います。足先が冷たくなったと、はじめにイグルスキーが作ったイグルー内に避難する生徒もありました。

地蔵の頭からスキーゲレンデまで戻るほんの数百mの雪面も、来たときのトレースは完全にわからず、吹き溜まりの雪がまた腿までのラッセルになり、しかも地吹雪&ホワイトアウト。風上側の顔は白くエビ尻尾がつき、耳を覆わなければ冷たく痛い。素手で作業すれば即座に指が動かなくなる。こういう体験はやってみなくてはわからない。

直前に雪崩講義で「雪崩は傾斜地で積雪があればどこでも起きる」と聞いていたから、それも怖かったのではないか。その斜面が本当に雪崩れるかどうかの正解など、経験者だってわからない。この状況では、危ないかもと思っても、帰り道なら通るしか無いし、ホワイトアウトではそうそう距離を取ること自体がもっと不安だ。

●イグルーができれば疲労凍死を免れる
こういう状況のときこそ、イグルー技術が物を言う。今回は短距離の上経験者がいるから必要はないが、白い闇の中で数時間進まなければ帰れない状況のとき、いたずらに彷徨えば限りある体力を消耗し、集中力減退、体温喪失してなし崩しに疲労凍死してしまう。暴風の中のツエルトでは体温低下は免れない、その点、イグルーさえ作れれば、靴を脱いで乾いたものに履き替え、無風快晴になるまで待てば良い。山のピンチのほとんどは待てば解決する。

●1989年遠見尾根雪崩遭難追悼
イグルー作りの前に、まだ風が弱いとき、ここ地蔵の頭の沢を挟んだ急斜面で1989年の3月におきた研修中の雪崩遭難事故の追悼を行い花を添えた。その時死なずに済んだ赤羽さんを招き、昨年までずっと引率でここに来ていた西牧さんも来た。

https://aach.ees.hokudai.ac.jp/xc/modules/AACHBlog/details.php?bid=798&cid=7

僕らが下山を決めた強風の時間帯に、少し北の風吹山で10人巻き込まれる雪崩があり(全員無事)、大山でも。この強い風、関係があるかもしれない。

https://igloosky.com/2024/03/03/fukashi-storm/

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