針ノ木峠でリタイア〜蓮華岳登れずの記



- GPS
- --:--
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,156m
- 下り
- 1,148m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 |
写真
装備
個人装備 |
ピッケル
アイゼン
スパッツ
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感想
蓮華参りが果たせず最悪の山行となった。〜書きたくない〜
6時前、扇沢市営P着。駐車場は2/3ほどの車。6:30頃、他の6名が来て準備し登山口に移動。準備体操後7:10に出発。
慎太郎祭当日とあって先週とは打って変わり登山者が多く、しかも例年になく出足が早い。
7:35に雪渓に入る。先週以上に好天で空がの色が濃いが暑くなりそうで半袖ながら早くも汗が出る。
8:12最終堰堤で休憩約15分。8:45先週雪上訓練した赤石沢出会い付近で小休止。この当たりから傾斜がきつくなる。峠まで3時間あまりと踏んで歩きだしたが、足が重く息切れがして調子が上がらず少しづつ遅れ始める。
9:08慎太郎祭の祭壇が設けられる辺りで立ち止まって小休止している一行に追いつく間もなく出発となる。9:56休憩中の一行に遅れて合流〜の悪循環に陥る感じ。
この辺りからコースは大きく左に曲がる。一歩先に出たが直に追い越され、その後も一向にペースは上がらず、すぐに息が上がり、20〜30歩ごとに立ち止って休む有様でじりじりと引き離される。
10時半頃までは前方に一行の姿が認められたが、次々と登って来る登山者に道を譲っては休むうちに仲間達の姿が分からなくなる。
このころから左脚の前側が痙攣し足取りが不安定になり、さらに右脚にも力が入らないだけでなく、ザックの締めつけで両腕まで痺れて来る等、かつてない最悪の状態に陥って峠に到達できるかどうかも危ぶまれるほどになる。
10:46はるか前方の稜線に登山者が消えて行くのを見てそこが峠と分かったがまだ先は長く、本体はすでに峠に到達しているのではないかと焦ったが、携帯は圏外で連絡の使用もなく歩くしかない。
11:27。遥か後ろにいた登山者すべてに道を譲り、すぐそこに見えている峠まで辿りつくばかりとなる。見えている人達の中にメンバーがいないことだけはハッキリしており、すでに到達していると思われた。
12:02峠着。小屋の周辺はごった返すほどの人の海。空いている一画に腰を下ろして息を整えるのが精いっぱいで、針ノ木岳に登る2名と蓮華岳に向かう4名を見送って長老と2人峠で待つことにする。
峠から槍・穂〜三俣蓮華〜水晶〜赤牛岳方面の遠望と眼下の七倉〜船窪〜不動〜南沢〜烏帽子岳の裏銀ラインの展望は素晴らしかったが動き廻って写真を撮る余裕もなく、次々と登って来る夥しい登山者の入れ替わりをぼんやり見ながらぼんやりして過ごすのが精いっぱいだった。
朝早く起きてつくった弁当は味がしなくて熱いお茶で流し込む。体調はどこも悪くなく、単純に体力低下から来る疲労であることは明白で、思い当たることは充分すぎるほどあるが、登山中に脚に来て歩けなくなると言う経験はかつてなく、当たり前のこととしていた蓮華岳参りができなかったショックは大きい。深刻な反省を迫られる山行となった。
リタイアは無念だったが、峠では長老と話す時間がたっぷり出来、ヒマラヤから上信越国境、小谷周辺の山々の話しや山菜の話しをして楽しく過ごし、それはそれで有意義だった。
14:16まで待って先に下山する。長老は急斜面を直下降でこともなげに降りて行ったが自分は脚力が著しく落ちていて踏ん張れず腰が引けて横向きで追う。最大傾斜部を降り切ってから尻セードを繰り返して長老に追いつき、更に前に出て最終堰堤に15:21着。尻セードの用具を持たずに滑ったので尻が痺れたが歩くよりは楽で一気に下山。
いつもはこの最終堰堤で針ノ木組と蓮華組が合流して一緒に下るところ、一足先に降りて林道で待ち、16:36下山となる。
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