第三回鎌倉街道下道ウォーキング（増上寺〜大森）

2024年03月17日(日) [日帰り]

• GPS: 04:25
• 距離: 13.3km
• 登り: 22m
• 下り: 20m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:07
• 休憩: 0:18
• 合計: 4:25

12:42 大門駅
13:06 13:07 芝公園駅
13:14 13:15 芝丸山
13:33 13:33 三田春日神社
13:51 13:56 御田八幡神社
16:46 16:57 大森貝塚遺跡庭園
17:07 大森駅北口

アクセス

利用交通機関：

電車

スタート：都営浅草線　大門駅
ゴール　：JR京浜東北線　大森駅

写真

3/17 12:44

都営浅草線・大門駅から大門をくぐり出発

3/17 12:47

徳川家菩提寺・増上寺の三解脱門でウォーキングメンバーと合流

3/17 12:49

見慣れた大殿と東京タワーのアングルに麻布台ヒルズ森JPタワーが加わりました

3/17 12:59

増上寺の南隣には旧台徳院霊廟惣門。ザ・プリンスパークタワー東京の敷地に建つ2代将軍徳川秀忠の霊廟門です。

3/17 13:04

その隣、芝公園の中には芝東照宮。還暦を迎えた徳川家康公が自ら命じて彫刻させた等身大の寿像がご神体として祀られているとか

3/17 13:10

公園南には都内最大級の芝丸山古墳があり、円山随身稲荷大明神が祀られています

3/17 13:14

古墳頂上には測量の先駆者・伊能忠敬の功績を顕彰した「伊能忠敬測地遺功表」があります

3/17 13:21

芝公園を出て赤羽橋交差点へ。ここから下道ウォーキング再開です

3/17 13:23

首都高の下を抜けると旧赤羽橋の親柱が残されています。いつのものかは不明

3/17 13:27

振返ると東京タワーがお見送り

3/17 13:32

三田春日神社前を通過。天徳2年(958年)武蔵国国司の藤原正房が任国の際、春日大社天児屋根命の御神霊を勧請したのが始まりとか

3/17 13:41

慶応大学を過ぎ、三田三丁目交差点を右折して聖坂を上って行きます

3/17 13:44

聖坂途中に建つ亀塚稲荷神社。里人が一夜のうちに石と化した亀の霊を祀っていた祠を、太田道灌が物見台を置くに際し守護神として社を創建したものとか

3/17 13:44

境内に並ぶ弥陀種子板碑。秩父青石の秩父型板碑三基は文永3年(1266)、正和2年(1313)、延文6年(1361)造立のもの。中でも文永3年は港区内最古とか

3/17 13:50

聖坂頂上東側にある亀塚公園。上州沼田城主土岐家の下屋敷跡地で中央の小高い丘が亀塚です

3/17 13:57

亀山碑。塚の頂の酒壺に出入りする亀を神と崇めていたが、一夜の風雨で亀が石になったとの伝説に興味を持った城主土岐土岐頼熈が建てたものとか

3/17 13:54

公園東側の階段を下ると御田八幡神社。和銅2年(709)創建。寛文2年(1662)上高輪村海岸を開拓して現在地に遷座が行われたとか

3/17 14:02

亀塚公園を出て西に幽霊坂を下ると、玉鳳寺の山門横のお堂には御化粧延命地蔵が鎮座

3/17 14:02

全身がベビーパウダーで白塗りされた御化粧延命地蔵。延命長寿、無病息災、美肌成就にご利益があるらしい

3/17 14:07

幽霊坂を戻り実相寺へ。江戸の会津松平家の菩提寺とされ、境内墓所には妻子らの大きく立派な墓石が並びます

3/17 14:06

中でもひと際大きく目を引くのは聖光院の墓。聖光院は二代藩主保科正継の生母で京都上賀茂神社の神官藤木弘之の娘。於万の方ともいわれる

3/17 14:11

街道を南へ。正山寺前のお堂には西暦700年頃から信仰を集めたといわれる烏枢沙摩明王が祀られている

3/17 14:15

魚籃坂を下り、魚籃寺へ。ご本尊は魚籃観世音菩薩。秘仏で見ることができませんでしたが、魚を入れた竹籠(魚籃)を右手に持った乙女の姿の観音様だとか

3/17 14:16

境内の塩地蔵尊は高輪の海から出現したといわれ、塩をお供えすればご利益が得られるとのことでたくさんのお塩が供えられていました

3/17 14:23

魚籃坂を戻った伊皿子交差点は歯科医学教育発祥の地。明治23年(1890)わが国最初の歯科医学校・高山歯科医学院がここに設立されたそうです

3/17 14:26

街道は高松宮邸跡を通過。令和2年春から令和4年春までは仙洞仮御所として上皇・上皇后の仮住まいとなっていました

3/17 14:31

その先の路地を西に入り、大石良雄外十六人忠烈の跡へ。ここは肥後熊本藩江戸下屋敷跡で、赤穂浪士の大石良雄（大石内蔵助）ほか16人が切腹したところ

3/17 14:31

中には入れませんが切腹場所には、細川家によって破壊された墓の台座部分や高さが低い供養塔らしき石が見えました

3/17 14:33

街道が通る二本榎通りには「大石良雄等自刃ノ跡」の碑が建っていました

3/17 14:38

南へ歩くこと数分、街道沿いの小さな門をくぐり、池上本門寺の末寺という承教寺へ

3/17 14:39

門の先には立派な仁王門と御本堂

3/17 14:42

御本堂脇には江戸中期の絵師、英一蝶の墓が。本名は多賀信香、潮湖のち一蝶、北窓翁などと号し、墓石には北窓翁と刻まれていました

3/17 14:44

街道に戻ると右に二本榎の碑。江戸時代、この丘陵地帯を高縄手と呼んでおり、寺にある二本の榎の大木が旅人の目標となり、地名となって残ったとか

3/17 14:48

すぐ先、街道西側に高輪銭洗不動・黄梅院。銭洗いと言えば弁財天ですが、ここでは不動明王が金運を授けてくれるそうです

3/17 14:49

境内の宝珠から湧き出る浄水でお金を洗い清めれば、お金に不自由せずに商売も繁盛するとのことですが・・

3/17 14:50

高輪警察署前交差点に建つ高輪消防署二本榎出張所。昭和8年竣工の地上3階建ての建物で、3階から上は円筒形の望楼で東京湾を眼下に眺望できたといいます

3/17 14:53

高野山東京別院前を前を通過。高野山真言宗 総本山金剛峯寺の別院で、案内板に和歌山の職員募集が掲示されていたのが面白い

3/17 14:57

高野山別院から200mほど、街道東側にある光福寺。境内に祀られる「子安栄地蔵尊」は幽霊地蔵として有名

3/17 14:59

品川沖からあがり、死んだ母親に代わって子どもを育てたという言い伝えがある子安地蔵ですが、石から浮き出たような不気味な姿はまさに幽霊ですね

3/17 15:08

街道の通る二本榎通りは東に折れて柘榴坂となりますが、ここは南に直進。高輪の丘陵地帯から御殿山方面に下って行きます

3/17 15:25

環状6号線を横断してミャンマー大使館に突当り、右へ御殿山通りを下ります

3/17 15:28

大きな桜の木が並ぶ公園の先に「御殿山の坂」の標柱。江戸時代に将軍が鷹狩の際に休んだ品川御殿があった場所で御殿山と呼ばれています

3/17 15:31

坂を下ると居木橋交差点。変則五差路？の交差点で対面の道に向かいますが、横断歩道のチョイスに苦労しました

3/17 15:33

横断歩道を3つ渡り、居木橋交差点を抜けて山手線・横須賀線・新幹線のガードをくぐります

3/17 15:37

再び新幹線と横須賀線のガードをくぐり、百反歩道橋で湘南新宿ラインを跨ぎます

3/17 15:56

JR総合車両センター沿いに区役所通りを進み、東急大井町線のガードをくぐると大井町の商店街に出ます

3/17 16:09

駅前の商店街を抜けて、大井三又交差点の身代り地蔵堂に出ました。「江戸名所図会」には源頼朝が写経をして納めた所とあるそうです

3/17 16:17

三又交差点から南の路地を進むと作守稲荷神社。元薩州侯抱屋敷内の稲荷社を平林九兵衛が譲り受け、当地開拓に際しここに勧請したものとか

3/17 16:23

その先には弘安9年(1286)開創の西光寺。本堂前のチゴ桜は固有品種で世界でひとつの桜だそうです

3/17 16:29

延暦元年(782)開創という光福寺。大井地名の由来となった大井戸を見たいと思っていましたが、閉門時間を過ぎてしまいました

3/17 16:33

さらに街道を南に進むと三角地に建つ三つのお堂。いろいろなの供養塔が納められ、内、三基は江戸時代初期の区指定文化財だとか

3/17 16:35

道を挟んで安和2年(969)建立といわれる来迎院。境内はひっそりと静まり返っていました

3/17 16:39

来迎院の裏手には鹿嶋神社。大井の総鎮守で来迎院と同時期に常陸の鹿島神宮を勧請したものとか

3/17 16:45

鹿島神宮から数分歩いて大森貝塚遺跡庭園に着きました

3/17 16:47

公園の東南角に大森貝塚碑があります

3/17 16:48

すぐそばには、貝塚の様子がわかる展示物も。想定外にしっかりした貝殻です

3/17 16:51

明治10年(1877)にアメリカから来日、大森貝塚を発見したモース博士像も。横浜から新橋に向かう車窓から大森貝塚を発見したとか

3/17 17:02

大田区に入ると街道沿いにもうひとつの大森貝墟碑。こちらは約1/2のレプリカ

3/17 17:04

実物は左のNTTデータ敷地内の階段を下った線路際に建っています。NTTデータ敷地内のため見学時間は9:00~17:00のみ

3/17 17:08

ほんの数分で大森駅北口に到着。盛沢山だった今日の旅もここで終わりです

撮影機器：

AQUOS R2 SH-03K docomo シャープ

感想

simtak

港区は都内でも寺院の数が多いとされているが、中でも三田・高輪には江戸時代の面影を残すお寺が多いことに驚かされた。調べてみると、その多くは江戸にたくさんの大名屋敷の土地を確保するために移転させられたものや明暦の大火後に市街地整備のために移転してきた寺院が多いとのことだった。
旧鎌倉街道を歩いていると源頼朝の逸話を残す寺社に良く出会うが、今回は大井三又の身代り地蔵のみに終わった。
やはり、上方から江戸への入口として、江戸時代以降に幕府の主導で整備されてきた街だと感じた。