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Yamareco

記録ID: 6565990
全員に公開
山滑走
朝日・出羽三山

村山葉山 小僧森南面と沢滑走

2024年03月17日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:21
距離
11.6km
登り
1,149m
下り
1,130m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:39
休憩
0:38
合計
5:17
7:53
124
9:57
10:07
14
小僧森基部
10:21
10:30
74
H920m雪原
11:44
11:51
19
小僧森基部
12:10
12:22
48
H920m雪原
13:10
葉山市民荘
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
畑までの市道は除雪済み。
葉山市民荘まで自家用車でアクセス可。
駐車場も除雪されており、10台程度は駐車可能。
コース状況/
危険箇所等
●小僧森南面〜小僧森沢・・・滑走
小僧森南面にクラックやシェカブラは無く、状態は良好。
素晴らしい斜面に仕上がっているが、上部オープンバーンは急角度の雪崩地形なので滑走判断は慎重に。

南面の状態は良いが、その後に続く沢の状態は悪い。
例年に比べて雪が少なく、大僧森沢出合付近から下は至る所で沢が開いているので
沢に落ちないよう、工夫して越える必要がある。
現時点では辛うじて滑り抜けられる程度に雪は残っているが、そろそろ限界。
これ以上沢が開くと滑走不可能になるかもしれない。
昨日に続き、今日も村山葉山。
葉山市民荘から出発。
2024年03月17日 07:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3/17 7:51
昨日に続き、今日も村山葉山。
葉山市民荘から出発。
昨日のトレースが残っている。
2024年03月17日 08:12撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3/17 8:12
昨日のトレースが残っている。
聖仏平のブナ。
2024年03月17日 09:10撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/17 9:10
聖仏平のブナ。
小僧森の基部へ向かう。
2024年03月17日 09:50撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
3/17 9:50
小僧森の基部へ向かう。
小僧森基部でセッティング。
小僧森には登らず、ここから滑走開始。
2024年03月17日 09:58撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3/17 9:58
小僧森基部でセッティング。
小僧森には登らず、ここから滑走開始。
小僧森南面のオープンバーン。
クラックやシェカブラは無く、状態良好。
2024年03月17日 10:09撮影
1
3/17 10:09
小僧森南面のオープンバーン。
クラックやシェカブラは無く、状態良好。
雪質はまぁまぁ。
少し硬いが、悪くは無い。
2024年03月17日 10:10撮影
3/17 10:10
雪質はまぁまぁ。
少し硬いが、悪くは無い。
オープンバーンを抜けて、沢へ。
2024年03月17日 10:11撮影
3/17 10:11
オープンバーンを抜けて、沢へ。
沢の入口は両岸が寝ており開けた感じ。
しかし、だんだんと両岸が立ってくる。
2024年03月17日 10:12撮影
3/17 10:12
沢の入口は両岸が寝ており開けた感じ。
しかし、だんだんと両岸が立ってくる。
小さなデブリが多い。
道を塞ぐ程ではないけど煩わしい。
2024年03月17日 10:13撮影
3/17 10:13
小さなデブリが多い。
道を塞ぐ程ではないけど煩わしい。
大僧森沢との出合付近から沢に穴が目立ち始める。
2024年03月17日 10:15撮影
3/17 10:15
大僧森沢との出合付近から沢に穴が目立ち始める。
この辺、結構怖い。
沢が抜けませんように…
2024年03月17日 10:17撮影
1
3/17 10:17
この辺、結構怖い。
沢が抜けませんように…
最後は左岸を高巻いて雪原へ抜ける。
2024年03月17日 10:19撮影
3/17 10:19
最後は左岸を高巻いて雪原へ抜ける。
雪原が見えてきた。
あそこまで滑れば、滑走終了。
2024年03月17日 10:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3/17 10:20
雪原が見えてきた。
あそこまで滑れば、滑走終了。
無事、1本目の滑走終了。
午後から荒れる予報だが、まだ天気は崩れておらず。
2本目いけそう。
2024年03月17日 10:22撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
3/17 10:22
無事、1本目の滑走終了。
午後から荒れる予報だが、まだ天気は崩れておらず。
2本目いけそう。
登り返して2本目へ。
2024年03月17日 10:49撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/17 10:49
登り返して2本目へ。
再び、小僧森基部。
やはり天気は下り坂。
青空は無くなり、風も強くなってきた。
2024年03月17日 11:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3/17 11:44
再び、小僧森基部。
やはり天気は下り坂。
青空は無くなり、風も強くなってきた。
でも、視界があるので、大丈夫。
2本目スタート。
2024年03月17日 11:45撮影
3/17 11:45
でも、視界があるので、大丈夫。
2本目スタート。
1本目よりも少し雪が緩んで滑りやすくなった。
このまま、良い雪質で行けると思ったが…
2024年03月17日 11:46撮影
2
3/17 11:46
1本目よりも少し雪が緩んで滑りやすくなった。
このまま、良い雪質で行けると思ったが…
X
下の方はダメでした。。。
雪が緩んだのは良いけれど、今度はストップスノーが増えてしまったよ。
危うく滑落するところだったが、ウィペットで止めた。
2024年03月17日 11:48撮影
3/17 11:48
X
下の方はダメでした。。。
雪が緩んだのは良いけれど、今度はストップスノーが増えてしまったよ。
危うく滑落するところだったが、ウィペットで止めた。
雪原まで滑りぬけ、2本目終了。
いつの間にか、雨が降っていた。
2024年03月17日 12:12撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3/17 12:12
雪原まで滑りぬけ、2本目終了。
いつの間にか、雨が降っていた。
まだ大僧森は見えてるけど、そろそろ潮時か。
3本目行けそうな時間だけど、天気のタイムリミットが迫ってる。
2024年03月17日 12:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/17 12:17
まだ大僧森は見えてるけど、そろそろ潮時か。
3本目行けそうな時間だけど、天気のタイムリミットが迫ってる。
荒れる前に退散しよう。
2024年03月17日 13:02撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
3/17 13:02
荒れる前に退散しよう。
市道の雪壁。
高いところで1.5m位かな。
やはり今年は雪が少ない。
2024年03月17日 13:22撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3/17 13:22
市道の雪壁。
高いところで1.5m位かな。
やはり今年は雪が少ない。

感想

昨日の調査で沢の状況は概ね把握したので、今日が本番。
午後から荒れる予報なので、午前中勝負で本命の小僧森南面を滑走する。
時間が限られているので早出が望ましいが、あまり早く登ると斜面が硬くて滑れない。
寒々とした稜線上で雪が緩むのを待つのは嫌なので、少し時間調整して8時に市民荘を出発する事にした。

出発時の駐車場には既に車が7台程度。
殆どが滑走目的のようで、市民荘から先には複数のスキートレースが続いていた。
昨日からの新たな降雪は無く、ラッセルも無し。
ブナ樹林を登り聖仏平へ至ると、今回の滑走対象となる小僧森南面が明瞭に見えた。
その真っ白な斜面に目を凝らすと、小僧森山頂には複数のボーダーの姿。
先行しているスキートレースがあったが、あれはスプリットボードであったか。
トップの1人目、続いて2人目、・・・最後、6人目。
順にドロップしてゆき、6人滑っても南面は崩れない。
どうやら積雪は安定しているようだ、とホッと胸を撫でおろす。
これから南面を滑る上での安心材料を得て、滑走準備に取り掛かる。
折角なのでボーダー達と同じく小僧森山頂からドロップしたいが、小僧森は急峻なピークで登るのが大変だ。
更に、山頂は風が強く、この強風の中で滑走準備をするのは辛いものがある。
よって、小僧森には登らず、基部から滑走スタートとする。
基部であれば稜線が風防となる為、風に煽られることなく落ち着いて準備できる。
既に6名が滑っているが念のため簡単なピットチェックを行い、滑走準備完了。
10:07 小僧森南面の滑走を開始する。

雪質はやや硬めではあるもののクラストはしていない。
悪くは無い雪質だったが傾斜が急で、転倒=滑落へと繋がるので緊張は隠せない。
とりあえず、あまりスピードは出さす慎重に。
大回りのターンで地味に高度を落として行く。
落ちるにつれて斜面は収束してゆき、やがて地形は両岸を尾根で挟まれた沢になる。
予想通り沢の積雪は少なく、去年滑った時は滑らかなハーフパイプ状であったが、今年は何とも歪な形状である。
雪が浅いのであまりボトムには入らず、右岸か左岸か、滑りやすい方を選んで進んでゆく。
積雪が少ない割にはデブリが多くて滑りにくい。
邪魔なデブリに悪態つきながら進んで行くと、前方に複数の人影が見えてくる。
先ほどドロップしたボーダー達が休憩しており、沢の安全地帯で寛いでいた。
先行の労に感謝しつつ、ここでトップを譲ってもらい、更に先へと進むと、
やがて、大僧森沢との出合に至る。
ここから先が、問題の箇所。
昨日偵察した穴だらけの沢である。
穴だらけの沢を滑走するのは、トレース無しだと難しい。
右岸を巻いて越えるか、左岸を巻くか?
高巻いて越えるか、それともこのまま突っ込むか?
滑走中に即決しなければならないので、判断力に乏しい私には難しい芸当だ。
だが、心配は無用、問題ない。
トップに立った事で先行トレースは失われたが、この先には前日に私が付けたトレースが残っている。
それを道しるべとして、穴を越えてゆく。
最後は左岸を高巻き、雪原へゴール。
無事に小僧森の沢を抜け、安全な雪原へ到達した事で安堵の息を付く。

時刻を見ると、まだ10時半。
雪原からは稜線上の大僧森が明瞭に見えており、空は薄っすらと青味を帯びている。
まだ天気は崩れておらず、風の音こそ大きいものの視覚的にはむしろ好天とさえ思える。
ならば、もう1本滑れるな、と。
再び畑コースの登山ルートを登り、小僧森へと向かう。
背後を見ると、先ほど沢で会ったボーダー達が市民荘へ向かって滑り降りて行くのが見えた。
そして、しばらく登ると、足早に下山してゆく登山者1名とすれ違う。
皆、午後から天気が崩れる事を把握しているようで、撤収が早い。
下山してゆく方々、計7名。
駐車場の車の台数からすると、これで私を除く全ての人達が下山する、という事になるのだろうか。
もはや登っているのは私だけ、という事実を知り、何とも心細い感覚を味わう。

しかし、天気は持ちこたえ、11:45に2本目スタート。
気温が上がった事で、雪は1本目の時よりも緩んでいた。
感触からするとザラメだろうか、これは良い雪、1本目よりも滑りやすい。
この雪質ならば少し大胆に滑っても良いだろう、と思い1本目よりもスピードを上げ、ターンを縮めたのがまずかった。
突然のストップスノーに板を掴まれ、たまらず転倒。
咄嗟にウィペットを刺したので加速前に止められたが、危うく滑落するところであった。
雪が緩むことで良くなる場所もあれば、悪くなる場所もある。
そのことを忘れてしまったのは、大きな失敗。
転倒時に出来た雪玉が勢いよく転がっていく様を見て、嫌な汗をかかされた。

ヒヤリとする場面はあったものの、その後は何事もなく。
沢を抜けて再び雪原へと戻る。
時刻は正午を過ぎていたが、それでも尚、天気の崩れは訪れず。
未だに稜線は見えており、大僧森は依然として真っ白な南面を見せつける。
それはまるで、3本目に滑りに来い、とばかりに誘っているかのようで、
一瞬、あの真っ白な南面に板を埋めてみたい、と思ってしまったが・・・
さすがにそれは止めておこう。
この状況で再び稜線に向かうほど、私は愚かでは無い。
滑走に夢中になっていたので気が付かなかったが、いつの間にか雨が降っていた。
やはり、天気は下り坂。
山が荒れるのも時間の問題、ここが潮時であろう。

大僧森に背を向けて雪原を後にする。
稜線上へはもう行かず、市民荘へ向かって滑り出す。
最後の滑走はモナカ雪。
今日も最後の滑走は恵まれず、太腿が悲鳴を上げながらの下山となる。
13:10 市民荘に帰還。
その頃には、雨は雪に変わっていた。



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2024年3月17日
村山葉山 小僧森南面〜沢の状況

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