男鹿岳。冬の名残、目覚めの春
- GPS
- 09:02
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 1,418m
- 下り
- 1,423m
コースタイム
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 9:00
天候 | 晴れ。春霞 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
8キロほどの林道、後半、荒れ気味。状況を把握していなかった者には、落石多く、その散乱は荒れて見えたのかもしれない。 雪のない区間は少ないだろうと思っていたのが間違い。登山口から藪っぽい斜面が長く続きとっても歩きにくい。中盤あたりから雪がつながり歩き良くなった。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック(Z)
シューズ(S/冬)
登山タイツ(O/冬)
ズボン(Do)
長袖シャツ(青)
半袖シャツ(U)
フリース
夏ジャケット
冬帽子(N)
手袋
チェーンアイゼン
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感想
こんなにも暖かい日が続くので平地ではもうどっぷり春だろうが、山ではやはり様相が少々違う。陽の昇る午前中は、朝日が周囲を領していくその刻々の様子に自然神経がいくのか、それとも実際がそうだったのか、あまり感じることがなかったが、帰りの林道では、目覚めの山の春が存分にやってきた。きっと長距離の林道歩行が、長時間山内に留めたのが要因だろう。
さて、帰路、鈍感者が気がついたことは、上手には言えないのだが、午後の芽吹きのカラマツ林では心地のよい風がずっとよぎってその肌触れがなんとも言えずに柔らかいのだった。ここまでの雑木林を抜ける春風も気持ちがよかったのだが、それにも増して温和で、包まれているようなそんな風だった。カラマツの林を抜けると前に戻った。
その後、小暗い杉林に来ると、この鬱蒼とした樹林内は何というのだろう、今度は温室のようなぬくもりがあった。いわば保護されているようなあたたか味だろう。それゆえならばこそ、常緑樹の樹下を必要としている早春の花々があるに違いない。行きには見なかったツルネコノメソウがたくさん咲いていた。
この違った二種を体得してのち、めったに感じることのない収穫があったと思っていたら、その後、パキッポキ、ポキッパキと乾いた高い音が聞こえ、これが林道の終わりまでずっと聞こえた。聞き慣れない音は最初不気味な感じもしたが、音に明るさを見つけると早春の息吹にも聞こえ、実がはぜるような音だったが……。パキッポキ、ポキッパキは、後で調べたら、どうやら山藤の実の弾ける音だったらしい。納得がいったかというと少々あやふや。ただこのことを寺田寅彦が書いていることも知った。
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