大雪山（旭岳）

2015年06月27日(土) [日帰り]

• GPS: 03:59
• 距離: 6.1km
• 登り: 702m
• 下り: 684m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:58
• 休憩: 1:01
• 合計: 3:59

11:28 姿見駅
11:43 11:50 旭岳石室
12:12 12:12 六合目
12:18 12:29 標高1865m付近
12:38 12:38 七合目
12:56 13:04 八合目
13:21 13:21 九合目
13:25 13:30 ニセ金庫岩
13:31 13:31 金庫岩
13:40 13:52 大雪山
13:57 13:57 金庫岩
13:58 13:58 ニセ金庫岩
14:01 14:01 九合目
14:13 14:13 八合目
14:25 14:36 七合目
14:48 14:48 六合目
15:05 15:12 旭岳石室
15:27 姿見駅

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト） 飛行機

写真

6/27 11:16

大雪山旭岳ロープウェイの山麓駅から姿見駅へ。姿見駅が出発点。

6/27 11:21

ロープウェイ姿見駅から地獄谷方向。まだ雪が一部残っている。

6/27 11:28

グループで準備体操をして出発

6/27 11:28

ロープウェイ姿見駅

6/27 11:30

大雪山旭岳の頂上は雲で見えない。

6/27 11:31

ロープウェイ山麓駅からの登山道と合流

6/27 11:35

イワウメ，コケモモ，チシマクモマグサの説明板

6/27 11:35

エゾコザクラ（蝦夷小桜，サクラソウ科サクラソウ属）。国内では北海道にだけ分布。

6/27 11:50

旭岳石室

6/27 11:43

旭岳石室の近くにある愛の鐘。標高1665mの標識がやぐらの下にある。

6/27 11:43

姿見の池と大雪山旭岳

6/27 11:46

姿見の池と地獄谷，その奥に旭岳［2291m］

6/27 11:44

旭岳と姿見の池の説明板

6/27 11:44

姿見の池よりロープウェイ姿見駅方向

6/27 11:44

「旭岳登山道のご案内」

6/27 11:46

メアカンキンバイ（雌阿寒金梅，バラ科）

6/27 11:46

メアカンキンバイ

6/27 11:50

旭岳石室より大雪山旭岳，地獄谷

6/27 11:50

姿見の池

6/27 11:51

キバナシャクナゲ（黄花石楠花，ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属）

6/27 11:52

キバナシャクナゲ。たくさん咲いて見頃であった。

6/27 11:52

姿見の池近くの残雪と地獄谷，旭岳

6/27 11:54

旭岳への登山道右手，南方の山々。トムラウシ方面。

6/27 11:54

地獄谷の噴気

6/27 11:57

キバナシャクナゲ群落

6/27 12:03

標高1755m付近より姿見の池を振り返る。

6/27 12:09

地獄谷の噴気

6/27 12:09

地獄谷の噴気。黄色い硫黄が噴気孔の周りに付着しているのが見える。

6/27 12:09

約600年前の水蒸気爆発で生じた爆裂火口が侵食されて谷状になったものが地獄谷

6/27 12:10

地獄谷の噴気

6/27 12:12

六合目（標高1820m付近）。いよいよ勾配が上がってきた。

6/27 12:18

地獄谷の火口壁

6/27 12:18

標高1865m付近。ここで休憩。登山道の先を見る。

6/27 12:18

地獄谷上部

6/27 12:18

地獄谷噴煙

6/27 12:33

登山道右，西側に見える森の中の湿原。

6/27 12:34

西側に見える森の中の湿原。今回の登山道のような森のないところにクマはいないが，森にはクマが生息する。

6/27 12:42

地獄谷の噴気

6/27 12:43

地獄谷の火口壁には降下スコリア層が10枚以上露出しているという。

6/27 12:43

地獄谷の縁にある火山岩

6/27 12:44

地獄谷の縁にある火山岩

6/27 12:44

登山道南側の裾野。雪の白と緑の模様が美しい。

6/27 12:56

八合目（標高2065m付近）。ガイドさんの指示もあり，ここでほぼ全員が上着（防寒着）を着用する。手袋もないと手がかじかむ。

6/27 12:56

地獄谷上部

6/27 13:21

九合目（標高2195m付近）

6/27 13:23

標高2205m付近の登り

6/27 13:24

ニセ金庫岩前の道標。いつの間にか眼鏡に細かな水滴がついてよく見えない。

6/27 13:24

ニセ金庫岩付近の残雪

6/27 13:25

ニセ金庫岩

6/27 13:25

ニセ金庫岩

6/27 13:30

ニセ金庫岩付近の残雪

6/27 13:31

金庫岩

6/27 13:31

金庫岩付近。写真の右端に金庫岩の一部。

6/27 13:31

金庫岩

6/27 13:39

旭岳頂上が霧の中から見えた

6/27 13:40

旭岳頂上に到着

6/27 13:40

旭岳頂上の間宮岳，黒岳方面への道標

6/27 13:41

旭岳頂上の方位盤

6/27 13:43

旭岳山頂の標識

6/27 13:44

旭岳山頂の標識。国土地理院により2008年に標高が2290mから2291mに改定された。

6/27 13:44

旭岳の一等三角点

6/27 13:44

旭岳の一等三角点の説明板

6/27 13:44

頂上は視界がなく，風も強くて寒い。実際の気温も6，7℃くらいか。

6/27 14:01

滑りやすいところを慎重に降りる。しかし眼鏡に水滴がついて足元が見えにくい。

6/27 14:06

地獄谷上部の縁が見えてきた。

6/27 14:08

地獄谷上部

6/27 14:13

八合目。下山時は素通り。

6/27 14:19

地獄谷の噴煙が下の方に見える。標高2000m付近より。

6/27 14:24

地獄谷の噴煙を標高1945m付近よりのぞむ。

6/27 14:25

七合目（標高1930m付近）。下山は頂上からここまで一気に降りてきた。ここまでくれば風も比較的おだやかでゆっくり休める。

6/27 14:34

七合目より地獄谷噴気

6/27 14:34

七合目より地獄谷の噴気。黄色い硫黄が噴気孔の周りに付着しているのが見える。

6/27 14:34

七合目より地獄谷噴気

6/27 14:38

ミヤマクロスゲ？（深山黒菅，カヤツリグサ科スゲ属）

6/27 14:41

地獄谷

6/27 14:44

姿見の池と地獄谷の噴気

6/27 14:50

地獄谷の噴気

6/27 14:54

姿見の池

6/27 14:57

キバナシャクナゲの群落

6/27 15:00

イワウメ（岩梅，イワウメ科イワウメ属）。別名はフキヅメソウ、スケロクイチヤク。

6/27 15:01

イワウメ

6/27 15:01

コメバツガザクラ（米葉栂桜，ツツジ科コメバツガザクラ属）

6/27 15:02

ミネズオウ（峰蘇芳，ツツジ科ミネズオウ属）

6/27 15:03

エゾノツガザクラ（蝦夷の栂桜，ツツジ科ツガザクラ属）

6/27 15:06

姿池

6/27 15:07

旭岳雪室より登山口方向

6/27 15:07

忠別湖。忠別ダムは重力式コンクリートダムとロックフィルダムの複合形式。

6/27 15:15

頂上までの登山道上に雪はほぼないが，ほんの一部は雪の上を歩く。

6/27 15:20

エゾコザクラ

6/27 15:20

チングルマ（珍車［稚児車］，バラ科ダイコンソウ属）

6/27 15:21

エゾコザクラ

6/27 15:22

登山口近くは雪解け水が登山道を流れる。

6/27 15:24

エゾノツガザクラ

6/27 15:25

エゾノツガザクラ

6/27 15:25

チングルマ

6/27 15:25

アオノツガザクラ（青の栂桜，ツツジ科ツガザクラ属）

6/27 15:25

旭岳ロープウェイ姿見駅に到着

6/27 15:27

旭岳ロープウェイ姿見駅

6/27 15:27

下山後，ロープウェイ姿見駅から大雪山旭岳

6/27 15:42

姿見駅の登山情報掲示板と登山届箱。登山届は添乗員さんがまとめて提出。

6/27 15:43

旭岳ロープウェイの諸量（姿見駅）

6/27 15:54

旭岳ロープウェイ山麓駅まで下りてきた。

6/27 15:54

ロープウェイ山麓駅から旭岳山頂。登山前、登山時には見えていなかったが、今はきれいに見える。

撮影機器：

FinePix F600EXR 富士フイルム

装備

個人装備

長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ ゲイター 日よけ帽子 靴 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ

備考

持って行って良かったもの：防寒着・手袋。6月末といえたまたま寒く，山上は風も強く，防寒着と手袋は必要であった。

感想

Ssakana

　北海道の山は自分にとって様子がよくわからないのと，特に1人歩きはヒグマが怖いので登山ツアーに参加してみた。行ってみてわかったことは，大雪山・十勝岳の今回のコースは森の中ではなく，高い木のない活火山地形を通るコースだったこともあり，コース上でヒグマに遭う可能性はほとんどなさそう。山のガイドさんもこれらのコースでヒグマを見たことはないと言っていた。ただし，ロープウェイ駅には近くでのヒグマの目撃情報が書かれているし，ほど近い森の中にはヒグマが生活しているのは確実。
　大雪山の読み方は国土地理院の地形図では「たいせつざん」，国立公園名では「だいせつざん」を採用している。ツアーを担当してくれた地元のガイドさんは「だいせつ」と言っていた。いずれ，「たいせつざん」か「だいせつざん」かは好みで使い分けるということでいいのかもしれない。
　数日前に気温が上がった日もあったが，この日は気温が低く麓でもはだ寒いくらいであった。特に旭岳の8合目より上は風も強く，頂上では体感気温が数℃というところだったか。2009年7月にトムラウシで低体温症による登山の死亡事故が発生したが，夏でも寒くなることが起こりうることを体感した。
　必要装備リストに防寒具や手袋が記されていたので持参したが，本当に必要になるとは想像していなかった。手袋がなくてもなんとかなるが，手袋がないと手がかじかむ。風が強くて寒いので，今回のガイドさんの方針で，ゆっくりと時間をとって昼食時間をとることはなく，短い時間の休憩を何度かとって少しずつ持参した食べ物をかじることになった。自分は羽田空港で買い込んだおにぎりを2，3回に分けて食べた。飲み物も頂上までほとんど必要なかったが，下山時にはややのどが渇いたような気になったので少し水分補給する程度であった。
　旭岳の頂上付近では風も強かったが，霧の水滴で眼鏡が曇る。山では時々こういう状態になることがある。頂上付近を下山するときは足元に赤茶けた溶岩が細かくなったものに足を乗せると滑りやすいが，よく見えない。使い捨てコンタクトレンズも持参しているが，幸いそれを使うほどの緊急事態でもなく，8合目くらいまで降りると霧の中からは抜け出せた。
　今回，ガイド付きツアーに参加したが，ガイドさんが教えてくれたことがいくつかあった。一つは，休憩時のザックやストックの置き方である。ザックのバックルは足で踏むと壊れやすいので，ザックの背中に当たる方を下にして置く方がよいとのことだった。確かにできるだけバックルがザックの下敷きになるように置く注意があった方がよさそう。ストックも地面に寝かせて置いておくと誰かが踏んで折れてしまう可能性があり，できるだけザックとセットで立てたりして置く習慣をつけるとよいようだ。
　今回のように風が強くて寒いときは，防寒着や手袋など，ザックからすぐに出せるように準備しておくとよいというのもガイドさんによる注意点であった。防寒着などザックの底から出すとなると，他のものをいったん出す必要があり，強風で飛んでしまうとも限らない。すぐに必要になるものは，ザックの外側のポケットに準備しておくのもよいということだ。
　また，風が強いときは，箱に入った弁当ではなく，おにぎりやサンドイッチのような片手でも食べられるものがおススメの昼食だという。余計なものを風で飛ばされる心配がない方がよいという考え方だ。
　翌日は十勝岳登山を控えているが，ホテルまでの帰路，北海道のコンビニエンスストアチェーンであるセイコマートで飲み物やカロリーメイトなど購入した。