秋田駒ケ岳



- GPS
- --:--
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 925m
- 下り
- 918m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
メタボ対策の為に始めた山歩きのおかげで食が進みまくって、体重増に拍車がかかりまくっています。そろそろ五穀断ちの修行僧にでもならないと摂取カロリーをペイできません。
今年のお盆は国見温泉石塚旅館の湯に浸かりこむため自炊部屋に連泊しています。爆暑の関東から来た身としては、朝晩の涼しさは極楽浄土。数年ぶりの石塚旅館は、相変わらず、すばらしぃお湯でした。
ただ国見温泉でダラダラ過ごすのもアレなので、秋田駒ケ岳の山歩きにも出かけて来ました!コレが一筋縄ではいかない山歩きになったのですが・・。
この秋田駒ケ岳、何を隠そう幼少の頃に初めて歩いた、山デビューの地なのです!!たくさんの思い出が詰まった特別な山。訪問前から懐かしさとワクワクが止まりません。
ところが当日は途中から生憎の雨と風とガスガス・・・・・。我家が歩いた「前日」と「翌日」は天気良好だったようで、なんとも引きが弱いというか、強いというか・・。
7:00国見温泉森山荘脇の登山道出発。本日は横長根〜大焼砂〜男女岳〜男岳〜馬場ノ小路〜横長根をまわる予定。右回りか左回りかは、この時点でまだ未定。
きっちり整備された、とても歩きやすい登山道です。後に、この登山道が人の手により、いかに大事に守られているか知るのですが・・。
7:46横長根分岐。名前の通り、横に長い尾根です。
8:18第二展望台。ここで小休止。火山観測用基点がありました。
8:34男岳分岐。直進するか、左折するか迷いましたが、ふと誰かに「真っ直ぐ・・」と、言われたような気が・・。空耳かな?なので、そのまま大焼砂を直進。ここは両斜面が一面のコマクサ畑です。花のピークは過ぎていましたが、最盛期はさぞや素晴らしいと思います。
9:14横岳。登山道右手に、阿弥陀池と男女岳が見えます。
9:20渦巻きが特徴的な小岳が目の前に。どんより曇り空の下、目の前に見える阿弥陀池と男女岳を目指します。
9:25鉛色の阿弥陀池に到着。阿弥陀池避難小屋の周辺は、八合目登山口から来たハイカーさん達で賑わっていました。ちなみに国見コースでは、ここまで誰一人出会う事はありませんでした。
驚いたのは、こんな天気の中でも子連れハイカーさんが数組いた事。さすがファミリー登山のメッカです。避難小屋から男女岳山頂は、もうすぐ目の前。側を高山植物に囲まれた木段を上りきり・・
9:45男女岳山頂到着!三角点とお賽銭。雨がポツリポツリ、風も強く吹き始めたので・・とっとと下ります。
避難小屋で休憩をしていると、いよいよ雨がシトシトと。いつもならダラダラと休憩を楽しむのですが、こんな天気なので早めに切り上げ、男岳へ向けて歩き出します。すると「通せんぼ」するように、目の前がみるみるガスで真っ白け。挙句に、男岳と横岳の分岐へ出た所で、体を押し戻すように、急な突風が吹きつけるではありませんか!
この時、ハッキリわかりました。山が「来た道を戻りなさい」と言っている・・。
男岳〜馬場ノ小路は諦めて、再び避難小屋へ戻り、来たルートをそのままピストンする事に。雨に濡れたチングルマもションボリしています。
途中から雨も本降りになり、横岳からは風も強くなる一方。そして風の吹きつける大焼砂を通過中、本来通る予定だった馬場ノ小路方面を見て驚いた。はるかに強い暴風が轟々と吹きつけるのが見える・・。「もしあそこを通っていたら・・」そう思うとゾッとします。
大焼砂を抜けて少しすると、雨降る登山道で、赤いカッパを来た男性が、黙々と何か作業をしているではありませんか。「はて?この人はどうしたんだろう?」なんとこの男性、雨の中たった独りで鍬を握り、盛り土を作り、流れ出る雨水を登山道の外へ逃がしていたのです。
男性の作った盛り土は要所要所点々と、登山道の下まで続き、おかげで雨水が登山道に流れ込む事は、ほとんどありませんでした。何気なく歩いた「整備された歩きやすい登山道」は、実はどれだけ多くの手間がかかってきたのかと思うと、その一歩一歩が心に熱い。
12:19無事、怪我もなく登山口到着!その後しばらくして、下山を待つかのように、
まるで台風かと思うような暴風雨がやって来ました。先ほど登山道を整備していた男性もすぐ後に下山され、暴風雨はまぬがれた様子。
・・・もし・・行きの大焼砂の男岳分岐で、左回りのコースを取っていたら、
時間がかかり、この暴風雨に巻き込まれていたかもしれない。もし、男岳と横岳の分岐で突風に押し戻されなかったら・・、あの暴風の馬場ノ小路を歩いていたかもしれない。
山が、守ってくれたのかな・・。
幼い頃歩いた楽しいばかりの秋田駒。「さぁ、今度は学びの時だよ、山は楽しいだけじゃない」そんな事を秋田駒から教わった一日でした。
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