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Yamareco

記録ID: 6761678
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

金峰山〔八幡尾根〕

2024年05月03日(金) 〜 2024年05月05日(日)
 - 拍手
GPS
33:23
距離
28.2km
登り
2,702m
下り
2,005m

コースタイム

1日目
山行
7:19
休憩
0:52
合計
8:11
9:53
90
金櫻神社
11:23
11:28
31
猫坂峠
11:59
12:12
179
燕岩取付き
15:11
15:17
32
15:49
16:10
24
16:34
16:40
46
17:26
17:27
37
18:04
2日目
山行
11:37
休憩
0:55
合計
12:32
4:55
18
5:13
5:14
39
5:53
6:05
56
7:01
7:03
108
8:51
8:52
13
9:05
9:06
21
2035mピーク
9:27
9:35
30
10:05
10:13
19
10:32
10:33
5
水晶採掘地
10:38
10:43
82
石祠
12:05
12:06
122
14:08
14:10
15
登山道合流
14:25
14:28
5
金櫻神社奥宮
14:33
14:35
97
16:12
16:20
25
16:45
16:45
42
3日目
山行
0:35
休憩
0:00
合計
0:35
天候 1日目:晴れ
2日目:晴れ一時雨
3日目:快晴
過去天気図(気象庁) 2024年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
山旅の起点は金櫻神社。
2024年05月03日 08:57撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 8:57
山旅の起点は金櫻神社。
まずは遥拝所から金峰山を拝む。
2024年05月03日 09:16撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 9:16
まずは遥拝所から金峰山を拝む。
猫坂へ向かう道は最初のうち不鮮明で、滝を左(右岸)から巻くところではやや荒れた感じ。
2024年05月03日 10:37撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 10:37
猫坂へ向かう道は最初のうち不鮮明で、滝を左(右岸)から巻くところではやや荒れた感じ。
崩れた吊り橋もあって前途多難を思わせたが…。
2024年05月03日 10:38撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 10:38
崩れた吊り橋もあって前途多難を思わせたが…。
その後、意外に安定してくる。
2024年05月03日 10:48撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 10:48
その後、意外に安定してくる。
猫坂峠には石祠。かつて深田久弥はここから金峰山を見て「快哉を叫んだ」と『日本百名山』に書いているが、今は植林のために展望は得られない。
2024年05月03日 11:28撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 11:28
猫坂峠には石祠。かつて深田久弥はここから金峰山を見て「快哉を叫んだ」と『日本百名山』に書いているが、今は植林のために展望は得られない。
峠から黒平側に下って車道を歩くと、頭上に燕岩岩脈が迫力ある姿を見せる。
2024年05月03日 11:51撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 11:51
峠から黒平側に下って車道を歩くと、頭上に燕岩岩脈が迫力ある姿を見せる。
燕岩の露頭。「クライミング禁止」と明記されていた(笑)。
2024年05月03日 11:55撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 11:55
燕岩の露頭。「クライミング禁止」と明記されていた(笑)。
燕岩岩脈の上は確かに岩がちだが樹木も少なくなく、クライミング技術は不要。
2024年05月03日 12:43撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 12:43
燕岩岩脈の上は確かに岩がちだが樹木も少なくなく、クライミング技術は不要。
ようやく黒富士に到着。
2024年05月03日 15:12撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 15:12
ようやく黒富士に到着。
黒富士の近くの枡形山からの眺めは360度すばらしい!
2024年05月03日 15:51撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 15:51
黒富士の近くの枡形山からの眺めは360度すばらしい!
黒富士峠からは八ヶ岳が正面に見える。
2024年05月03日 16:34撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 16:34
黒富士峠からは八ヶ岳が正面に見える。
車道に降りてあとは淡々と歩く。
2024年05月03日 17:13撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 17:13
車道に降りてあとは淡々と歩く。
今宵の宿となる木賊峠。近くの草の平坦地にテントを張った。
2024年05月03日 18:04撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/3 18:04
今宵の宿となる木賊峠。近くの草の平坦地にテントを張った。
ここから2日目。朝焼けの富士山。
2024年05月04日 04:53撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 4:53
ここから2日目。朝焼けの富士山。
チョキへ向かう道。
2024年05月04日 05:15撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 5:15
チョキへ向かう道。
チョキ登山口はぼんやりしていると見落としそうになる。
2024年05月04日 05:51撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 5:51
チョキ登山口はぼんやりしていると見落としそうになる。
チョキの山頂はかわいい小平地。
2024年05月04日 06:59撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 6:59
チョキの山頂はかわいい小平地。
お約束。
2024年05月04日 07:00撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 7:00
お約束。
稜線通しのところどころにこうした境界見出標や標柱があるのも心強い。
2024年05月04日 07:24撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 7:24
稜線通しのところどころにこうした境界見出標や標柱があるのも心強い。
…にもかかわらずこうしたピンクのテープがやたらに結ばれているのは興醒め。仕事のためなら仕方ないが、もしこれが登山者が付けたものだったら、後から歩く者のルートファインディングの楽しみを奪う無粋な所業なのでやめてもらいたい(怒)。
2024年05月04日 07:51撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 7:51
…にもかかわらずこうしたピンクのテープがやたらに結ばれているのは興醒め。仕事のためなら仕方ないが、もしこれが登山者が付けたものだったら、後から歩く者のルートファインディングの楽しみを奪う無粋な所業なのでやめてもらいたい(怒)。
…などと言っているうちに石楠花の藪が本領を発揮し始める。
2024年05月04日 08:43撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 8:43
…などと言っているうちに石楠花の藪が本領を発揮し始める。
南の広場はそこだけぽっかり明るく開けていて、のんびり泊まりたい雰囲気。
2024年05月04日 08:50撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 8:50
南の広場はそこだけぽっかり明るく開けていて、のんびり泊まりたい雰囲気。
P2035のてっぺんは苔に囲まれたミニ盆地。
2024年05月04日 09:05撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 9:05
P2035のてっぺんは苔に囲まれたミニ盆地。
八幡山の南の鞍部には作業小屋の跡らしい遺物がたくさん残っていた。
2024年05月04日 09:26撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 9:26
八幡山の南の鞍部には作業小屋の跡らしい遺物がたくさん残っていた。
八幡山。この時点ではっきりと行程の遅れを意識した。
2024年05月04日 10:05撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 10:05
八幡山。この時点ではっきりと行程の遅れを意識した。
水晶採掘跡。道具も残されていたが、次の写真に出てくる石祠の先で実際に掘っている人を見かけた(声はかけなかった)。
2024年05月04日 10:32撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 10:32
水晶採掘跡。道具も残されていたが、次の写真に出てくる石祠の先で実際に掘っている人を見かけた(声はかけなかった)。
不思議な石祠。この手の祠には普通側面に作られた年や寄進者の名前が彫られているものだが、そうしたものが見当たらない上に、なぜここに?という場所にあって理解に苦しむ。
2024年05月04日 10:38撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 10:38
不思議な石祠。この手の祠には普通側面に作られた年や寄進者の名前が彫られているものだが、そうしたものが見当たらない上に、なぜここに?という場所にあって理解に苦しむ。
P2333手前の岩の詰み重なりの上から金峰山を望む。この頃から稜線上に岩塊が頻出するようになるが、不用意にそこに乗ると行き詰まることが多く、巻き道を探す方がよい。ここも正解はこの岩の右下だったが、そこへ際どく下る際に帽子を失ってしまった。
2024年05月04日 12:00撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 12:00
P2333手前の岩の詰み重なりの上から金峰山を望む。この頃から稜線上に岩塊が頻出するようになるが、不用意にそこに乗ると行き詰まることが多く、巻き道を探す方がよい。ここも正解はこの岩の右下だったが、そこへ際どく下る際に帽子を失ってしまった。
P2333から先もややこしい。藪に行手を妨げられたり…。
2024年05月04日 12:22撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 12:22
P2333から先もややこしい。藪に行手を妨げられたり…。
岩塊の連なりがパズルを仕掛けてきたりする。この区間でリュックサックの側面に付けていたストックの1本を喪失。
2024年05月04日 12:32撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 12:32
岩塊の連なりがパズルを仕掛けてきたりする。この区間でリュックサックの側面に付けていたストックの1本を喪失。
やっと樹林帯を抜け出せたと思っても…。
2024年05月04日 13:27撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 13:27
やっと樹林帯を抜け出せたと思っても…。
ハイマツがこれまた手強い。
2024年05月04日 13:48撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 13:48
ハイマツがこれまた手強い。
ついに稜線に乗り上がることができた(疲)。
2024年05月04日 14:08撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 14:08
ついに稜線に乗り上がることができた(疲)。
奥宮に参拝。
2024年05月04日 14:25撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 14:25
奥宮に参拝。
一応山頂(最高点)も踏んでおく。
2024年05月04日 14:36撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 14:36
一応山頂(最高点)も踏んでおく。
さあ下ろう。
2024年05月04日 14:54撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 14:54
さあ下ろう。
富士見平に到着。
2024年05月04日 17:26撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 17:26
富士見平に到着。
幕営の手続きと共に缶ビール2本を買い求め、ソース焼きそばを作りながら1本、食べながら1本。寒い夜を越した3日目に瑞牆山荘に下って山行を終了した。
2024年05月04日 18:22撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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5/4 18:22
幕営の手続きと共に缶ビール2本を買い求め、ソース焼きそばを作りながら1本、食べながら1本。寒い夜を越した3日目に瑞牆山荘に下って山行を終了した。

感想

2年前に金峰山南面の表参道を登って反対側の廻り目平に下ったことがありますが、その山行の際に調べたところ、表参道は江戸期に庶民が御師に導かれて金峰山上の金櫻神社奥宮に詣でる道であったのに対し、その西側の八幡尾根の方こそ中世の修験道の行者道であったという説があるそう。ナニ、行者道?と俄然興味が湧き、今回手をつけてみました。

表参道のときは廻り目平でのボルダリングの方に重点があったので甲府市森林浴広場を起点とするショートバージョンにしたのですが、今回は純粋に行者道探訪が目的なので里宮である御岳金櫻神社からスタートする正統派コースです。ただし金櫻神社から八幡尾根へどういうルートで乗ったのかは定かではないので、初日はかつて深田久弥も歩いた猫坂を登り、峠の石祠を拝んでから燕岩岩脈を直登して黒富士。この少し先で八幡尾根に通じる稜線に乗り、林道歩きも交えて木賊峠でテント泊。2日目にチョキに登り、ここからじわじわと足を進めて金峰山の五丈岩の足元にある金櫻神社奥宮に登り着いたのは14時を過ぎていました。ともあれ無事に参拝を終えてこの日は富士見平に下り、ビールを買い求めてテントの中で一人乾杯。そして3日目は瑞牆山荘へ下って終了です。

今回のコースは初日から2日目にかけての給水が期待できないため水を多めに背負いましたが、ギアやロープに比べれば軽いものですから、スピードが思うように上がらなかったことにはトレーニング不足を痛感させられました。おまけに八幡尾根の藪漕ぎは噂通り厳しいもので、昔の修験者は本当にこんなところを通ったのか?と首を傾げたくなるほど。もともと苔が繁茂しているために本来のコースがわかりにくくなっている上に石楠花の枝が野放図に伸びまくり、行手を遮る倒木のせいもあって覚悟を決めて藪に正面から戦いを挑まなければならない場面が多数。そのたびに幕営装備を納めた背中のリュックサックが引っかかり、ようやく激藪地帯を抜けたときには帽子とストック1本を失っていました。登山用品は基本的に消耗品だと思っているので失うこと自体は割り切れるのですが、土に還らないものを山に残してきたことには深い罪悪感を覚えます。後日ここを通る奇特な登山者が拾ってくれればいいのですが。

そんなこんなはありましたが、金峰山はつくづくいい山です。

なお、今後このコースを歩こうとする方はこちらを参照して下さい。→ https://climb.juqcho.jp/2024/20240503.html

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コメント

お疲れ様でした。
ひとりで行かれたのですね。
藪漕ぎは大変だったようですね。
帽子とストックを拾ってきてあげたいけれど…もう行きません😅
何はともあれ無事に金峰山に辿り着いて良かったです。ビール🍺が五臓六腑にしみた事でしょう😊
2024/5/6 19:05
あいわん🐕さん、ありがとうございます。
ソロだったので文殊の知恵がなく、大変でした。
富士見平のビール、次に行くときは地ビールを注文しようと思います。
2024/5/6 19:18
いいねいいね
1
塾長さん
八幡尾根までのアプローチに引っ掛かりました。
テン泊装備で猫坂峠から燕岩岩稜を向けて黒富士経由で木賊峠で1泊目って普通じゃないです(笑)
私も(軽装で)金櫻神社から同じルートで木賊峠まで歩きましたが、黒富士に登り上げる斜面が急で四つ足で登ったことを覚えています。そこをテン泊装備なんて...(笑)
八幡尾根の藪漕ぎも荷物が大きいと難儀しますよね。思いを遂げられて良かったです。
お疲れ山でした。
2024/5/6 20:37
いいねいいね
1
ヨッシー🦕さん、ありがとうございます。
ブログの方にも書きましたが、下山後に調べてみたら太刀岡山から縦走を始めるのが本来の姿だったらしく、さらに言えば昇仙峡の西の花崗岩の山々を縦走して金櫻神社に参詣すべきだったようです。
お褒めの言葉をいただきましたが、いにしえの修験者に比べればまだまだです(笑)。
2024/5/8 11:17
いいねいいね
1
プロフィール画像
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