あっけない撤退_老平から笊ヶ岳(広河原まで)_林道分岐は山側へ
- GPS
- 04:36
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 3,035m
- 下り
- 3,037m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道が狭いので路駐は出来ません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
老平から広河原へ向かうルートは一本道ではありません。 林道⇒登山道⇒広河原渡渉点とずっと一本道だと想像していました。 しかし林道に分岐があり、沢側へ行ってしまうと川原に出て作業小屋のあるところで道が途絶えます。 明るい時間ならこの林道分岐を間違わないか、間違っても分岐のことを思い出して引き返します。 しかしヘッドランプ歩行で分岐に気付かず、その存在さえも事前に知らないと道を探し続けてしまいます。 広河原渡渉点は登山靴のまま飛び石伝いに渡りました。 渡渉のためスポーツサンダルを持っていきましたが、台風一過の後で増水した状態では水流が思いの外強く、渡渉中にバランスを崩して転倒する危険があります。 この水量の沢で転倒したら間違いなく流されて非常に危険です。 縦走してきて渡渉が出来なかった場合は、渡渉点の山ノ神側の広場で幕営が可能です。 水位が下がるのを待つのが確実です。 老平の隣集落、馬場にヴィラ雨畑という日帰り温泉兼宿泊施設があります。 道路をはさんだ向かいに公衆トイレがあります。 水場は老平の駐車場に蛇口があり水が出ますが飲用可能かは分かりません。 下山後に靴を洗ったりは出来ますが、駐車車両との間が狭いと水が掛かる恐れがあります。 奥沢谷沿いの登山道は廃止された森林軌道跡で、多数の枝沢があり水が出ていました。 一部シャワーもあり濡れます。 登山ポストは林道ゲートの脇にありますが用紙は各自で用意する必要があります。 |
その他周辺情報 | 温泉は登山口にほど近いヴィラ雨畑で日帰り入浴が出来ます。終了は午後8時です。 コンビニは国道52号線沿いにありますが少ないです。 auは雨畑一帯で圏外でした。 |
写真
装備
備考 | 前回同様、夜間歩行は絶対的なルートの確実性が求められます。 ヘッドランプ歩行を朝側にしたのが幸いでした。 |
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感想
前回、甲斐駒に続いて自宅から3時間圏内の日帰り可能高山として笊を選びました。
初めてのルートでしたが、迷いそうに無い一本道で最初は林道歩き。
これなら未明からヘッドランプ歩行も可能だろうと判断。
山と高原地図を買い、国土地理院の2万5千図もチェック。直近のヤマレコも複数見ました。
当日。出発時間も計画通り。ゆるゆると上っていた林道が下降に転じ、しばらくして末端になり短い登山道を経て奥沢谷の河原へ出ました。
作業小屋風の建物が三軒あり、登山道はその辺りで無くなっていました。
河原を上流側へ歩くと大岩に阻まれて行き止まり。
作業小屋裏手の斜面に微かな踏跡らしきものがあり、取り付いて上部へ上ってみましたが登山道という確証は得られず。
上流側へ崖のバンドのようなところをへずってみましたが、少なくとも毎週数人は通っている登山道がこんなに不明瞭なものかと疑念を持ちました。
一旦河原に戻り、限定された明かりを頼りに斜面を探すと草に埋もれた石垣があり、その上に素彫りのトンネルを発見。
山と高原地図にはそんな記述は無かったものの、藁にすがる思いで内部に入り先に進むと落盤で行き止まりでした。
もう一度先ほどの斜面に取り付いていると後続の3人パーティが来ました。
「道がありますか?」と問いかけられ「分かりません」と答えると、そのバーティは下降に転じました。思えばこのとき後に着いていけば良かった。
林道末端ではなく、その手前に登山口があったのではないかと思い、一旦林道を引き返します。このときは林道の分岐まで戻りませんでした。
さらにうろうろしていると、もう一人後続の単独男性が来ました。
道を尋ねると自信が無さそうでしたが、ここで超有力情報「木で塞がっていた林道の方ですかねぇ?」を得ました。
まさに晴天の霹靂!林道に分岐があったとは!
もう夜が明けてヘッドランプが不要になっていました。
林道を戻ると確かに分岐があります。山側に赤リボンもありました。
法面の木が倒れて山側の道を塞いでいますが、これは運が悪かったとしか言いようがありません(そもそも私はそれさえ見ていない)。
その分岐を山側へ行くと数分で登山口がありました。実に90分のタイムロス。
私の足ですとこの時刻では笊を往復出来てもヴィラ雨畑(この付近で唯一の温泉入浴施設)の入浴時間には間に合いそうもありません。
前回甲斐駒でも直近の温泉に間に合わなかっただけに深刻です。
さらにはルートロストの単純ミスが情けなく、気分が萎えてしまいました。
もう今日は撤退と決めたものの、このルートの核心である広河原の渡渉点は見ておこうと行ってみました。
これだけ大きな渡渉は鋸の帰りに戸台川を渡った以来でした。
こんな単純ミスをしでかす人はそうそういないと思いますが、現に3パーティは河原に出てしまっています。地図を良く見れば河原とルートが出合うのは広河原のみです。
また、下降側の林道は頻繁に利用されているようで、道がはっきりしています。
初見で未明からヘッドランプで歩かれる方は、是非林道分岐のことを頭に入れて置いてください。林道が下降に転じたら分岐を見過ごしています。
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