燧ヶ岳，尾瀬沼一周；眺望と高山植物を堪能
福島県
群馬県
HIROkun
- GPS
- 11:14
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,101m
- 下り
- 904m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 11:09
| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
燧ヶ岳への登路はそれほどの悪場は無かったが，木道の損傷が激しいところもある。大丈夫と思った処が，たわんだりもあるので要注意。250mほどの雪渓は程よい硬さで，先行者のステップもあったのでハイキングシューズで登れたが，状況の悪い時には軽アイゼン使用が安心。 「ナデッ窪登山道」は残雪期の利用を控えるようにとの注意板と通行止めロープがあった。 一帯でクマ出没しているようなので，スズを持つと少し安心。 沼山峠から御池までのバス最終便は17時だった。 |
| その他周辺情報 | 燧の湯を利用。1000円。内風呂と露天風呂があり，気持ち良く入れた。他にも近くに2件あるが何れも同額。 この辺りの食べ物屋さんは大体3時頃には閉まってしまうので，今回は飲み屋さん「よりみち」で食事だけした。唐揚げやラーメン等のいわゆる飲み屋の食べ物がそろっている。 |
写真
拍手
感想
今回は登山口までの車移動が少し長いので，前日21時半に自宅を出発。途中に休憩をはさみながら，2時30分に駐車場に到着し明るくなるまで座席でウトウトする。夜空は満点の星で，久しぶりに天の川も拝めた。
少し明るみ始めた3時45分に目覚め，コンビニおにぎりを頬張りながら準備する。駐車場を出発した時点で停まっていた車は30台程度と少なかった。緩やかに登る木道を少し進むと，岩の間を縫う路となる。余り雨が降っていなかったのか，それほどの泥濘はなく快適に歩ける。出発時には肌寒かったので長そでセーターを着こんでいたが，流石に汗ばんできたので広沢田代に入って早々に一服して，これを脱いで身軽になる。田代にはワタスゲやイワカガミが点々と散らばっていたが，思ったほど花は多くなかった。それでも，広い草原の中を通る木道を朝日を浴びながら歩くのは爽やかだ。ここから少し登ると熊沢田代となり，再び池塘の中の木道を歩く。ここまで来ると燧ヶ岳が眼前に迫り，いく筋かの雪渓も見える。目を転じるとかつて登った越後駒ヶ岳や，一度は登りたいと思っている荒沢岳が見える。優しく吹く風が体に気持ち良い。
やがて木道が終わり，少しすると雪渓に出会う。固くもなく，柔らかすぎもせずで，ちょうど良い塩梅だ。昨日までの人がつけたステップもあり，ハイキングシューズとスットクでも問題なく登れた。ただ，傾斜はそれなりにあるので，クラストしてしまうと怖いだろうな等と考えている内に，赤布のある雪渓を出るポイントに着き，再び雪の無い路を進む。
爼�瑤�近づくにつれ展望も広がり，山の連なりに目を奪われる。到着した山頂は正に360度のパノラマで，手前に広がる尾瀬沼の向こうには，かつて登った日光の山々が連なっている。尾瀬ヶ原の向こうには，もう30年近くも前に子連れで登った至仏山が。そして，これから向う柴安�瑤悗賄仍穫�が白く延びている。この時点で他に登山者は一人だけだったので眺望を静かに楽しめた。
柴安�瑤泙任楼戝恐爾辰討療个衒屬靴世�，眺めを楽しみながら歩いているといつの間にか着いてしまった。ここは一番乗りかと思ったが，既に一人の先着者がいた。燧ヶ岳山頂の石碑の周囲には休むのに適した岩が多くあり，その一つに腰掛けて周囲の景観を存分に楽しむ。これから周遊予定の尾瀬沼も手に取るように見える。そうしている内に続々と人が登ってきて，少し賑やかになってくる。腰を上げて再度，爼�瑤北瓩蝓せ劃困�らの展望を暫し楽しんだ後，沼への路を下り始める。
高度が下がるにつれて変化する景色を楽しみつつ，長英新道とナデッ窪登山道の分岐点に着く。ナデッ窪登山道は管理者が居らず危険なので残雪期の通行は控えるようにとの注意看板があり，ロープで通行止めにしてあった。ここから少しで，ミノブチ岳に到着。少し広い空き地で眺望も良いので，良さそうな岩に腰掛けて再度の休憩。
長英新道は樹林で視界が開けていないところが多い。淡々と歩くが，下りでは膝をかばってしまうのでスピードが出ない。コースタイムよりも大分超過してやっと尾瀬沼を周遊する路に出た。予想以上に疲れてしまったが，ここからは平坦な周回コースになるので，気を取り直して出発。
途中で休みも入れながら，沼尻平の休憩所に到着。未だ本格シーズン前だからなのか，店は閉まっているし，飲料の自動販売機も動いていなかった。日差しを遮る屋根の下に置かれたベンチに座って，沼を眺めながら持ってきたおにぎりを食べる。辺りはカエルの大合唱で，水鳥の姿も見えるのどかな雰囲気だ。
ここから三平下の辺りまでは樹木が多くあるために眺望はあまり良くない。木道の脇に咲く植物を楽しみながら，のんびりと行く。三平下にある尾瀬沼山荘は大きく立派だったが，未だ早い時間のせいか人の気配があまりしなかった。ここから2，3分歩いたところが小さな湿原で樹木がなく，沼を挟んで燧ヶ岳を正面に見られる絶好のビューポイントだった。
間もなく尾瀬沼ビジターセンターに着き，中を覗いてみる。展示パネルが主体だったが，この周辺の動物として二ホンアナグマが紹介されていた。そう言えば，昨夜の県道で見かけた動物がそっくりだったので，間違いなくこれだろう。タヌキやキツネではないし，何だろうと思っていたのだが・・。夜道では鹿にも10頭近く出くわしたし，車が近づいても逃げ出さない奴も何頭かいた。中にはこちらに走り出してきたので危うくブレーキを踏んだりもした。夜道は本当に動物に注意が必要だ。
センターを出て沼の方に歩いて行くと休憩所，売店，展望所があった。売店は開いていなかったが，展望所から望む燧ヶ岳も素晴らしかった。上空には雲が多くなっていたが，沼を挟んでミノブチ岳の向こう側に山頂が顔を出している様は絵になる。小屋に一泊して朝日に染まる様を眺めるのも楽しそうだなと思ったりした。
大江湿原は今回のルートの中では一番たくさんの高山植物を見ることができた。小さな流れの中には，多くの小魚が泳ぐ姿もあった。疲れも溜まってきていたので，周りを眺めながらのんびりと木道を進んだ。最後の登りを終え，少し下ると沼山峠に到着する。この少し手前で，10人程度の2つの集団とすれ違うが，ガイドさんらしき人がついていた。今日は小屋どまりするのだろう。
大きな休憩所があり，綺麗な水洗トイレもある。シャトルバスの出発時間がボードに表示されており，20分足らずの待ち時間で乗れた。運転手さんが様子を見ながら，次の時刻を書いた板に差し替えするようだ。待っている人は数人で，バスは大型のものだったのでゆったりと座ることができた。20分足らずで御池の駐車場に到着。
燧の湯で汗を流した後，飯にありつこうと思ったが，たいていの飯処は3時頃には閉店しているので，温泉の近くにあった居酒屋「よりみち」にてラーメンと唐揚げで腹を満たす。美味かったが，アルコールを我慢するのだけは如何にもつらい。腹が落ち着いたところで帰路につくが，睡眠不足もあるので，途中にある道の駅毎に休憩や仮眠をとった。高速を使わず下道だけを走り，翌早朝の4時に帰り着いた。
30年ほど前に子連れで歩いた際の尾瀬ヶ原や至仏山の大賑わいが頭にあって，余りこちら方面には足が向かなかったが，思っていたほどの人出はなく、比較的に静かな山行を楽しめた。天候に恵まれて眺望も楽しめたし，田代湿原ほどではなかったが，それなりに高山植物にも出会えて充実した山行だった。この程度の混み具葵なら，次は小屋泊まりの山行を考えても良いなと思えた。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
燧ヶ岳の最新記録
俎�瑤虜膿卦�録
ミノブチ岳の最新記録
Tatsuta-age さん
いいねした人