早池峰山【小田越BS→早池峰山→小田越BS】


- GPS
- 05:02
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 669m
- 下り
- 669m
コースタイム
- 山行
- 2:09
- 休憩
- 2:53
- 合計
- 5:02
天候 | 強風、ガスのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
写真
感想
土曜に前泊して日曜に早池峰山を登る計画を立てるも、無情にも日曜は雨予報に変わり。
でも何年も計画倒れしている山なので、そろそろ攻めておかねばなるまい。
都内から始発の新幹線に乗っても、小田越ピストンなら日帰りで下山できそう。
剣ヶ峰とか鶏頭山縦走とか欲望は尽きませんが、我慢して初戦は見送りにしました。
■小田越BS→早池峰山
大迫から岳への路線バスは2018年に廃止になり、タクシーか花巻駅からの早池峰環境保全バスのみ運行。
今回は岳駐車場でタクシーからバスに乗り換えますが、タクシーのままで小田越まで行けます。
小田越バス停から雰囲気のある樹林帯の木道でアプローチします。
なお山中にトイレは無いので、携帯トイレを持ち込むか事前に済ませるか、です。
樹林帯は早めに終わり、森林限界エリアに飛び出すと同時に襲いかかる強風とガス。
後から聞いた話ですが、あまりの強風に慄いて5合目で引き返した人も居たとか。
確かに5合目の辺りから更に風が強くなりますが、転倒や低体温症の危険も無いので問題なし。
南アや北アの稜線で、もっと強烈な暴風の中をテン泊装備で歩いた経験が自分なりの基準です。
早池峰山と言えば、至仏山と同じ蛇紋岩がメインのゴツゴツした岩山。
数多の靴足で磨き上げられて、テカテカに黒光りした邪悪なスリップ罠か待ち受けます。
登りはまだしも、下りは慎重な足運びが要求されるでしょう。
岩場が多いので、転倒して打ちどころが悪ければ骨折、遭難も有り得ます。
花の植生は標高ごとに分かれているように見えました。
お目当てのハヤチネウスユキソウは、森林限界を超えた辺りから5合目の間でよく見ました。
5合目の辺りはチシマフウロ、山頂の辺りはミヤマシオガマやコイワカガミなど。
流石は日本百名山だけでなく、花の百名山にも名を連ねる名峰です。
剣ヶ峰の分岐から再び木道が始まり、花を愛でつつ歩いていると避難小屋の奥に山頂。
山頂には早池峰神社の奥宮が建ち、祭神は瀬織津姫命のはずですが何故か剣が刺さりまくり。
岩壁のせいか然程は広く感じない山頂は、広場的な場所に50名ほどは収容可能でしょうか。
とにかく風が強かったので、体温を落とさないように岩陰でランチにしました。
■早池峰山→小田越BS
SCWによると午後には天候が回復すると信じつつも、その兆しが無いまま下山を開始します。
下りは蛇紋岩トラップでスピードが出せそうにないので、余裕を持って出発です。
やがて、稜線を歩いていると次第にガスが途切れる時間帯が増えてきました。
剣ヶ峰分岐に来る頃には対岸の薬師岳も顔を現し、もう少し山頂で粘ればよかったと後悔。
強風は相変わらずのまま、徐々に眺望が開けてくる小田越ルートを下りていきます。
河原の坊コースは崩落により2016年から通行止めのままで、復旧は期待できないか。
時間に余裕があるので、花や風景を撮り収めていきます。
あまりにも計画に対して時間が余ったので、剣ヶ峰に行けばよかったと思うほど。
実際に5合目から剣ヶ峰分岐の標準CTは甘く、登りなら40分もあれば着くでしょう。
小田越コースだと山頂まで2時間と言われるのも、満更では無さそうです。
下山は花を探してウロウロと、挙動不審に見られても文句を言えない格好です。
折角見つけても、更に勢力を増した強風に煽られて撮れなかったのは計算外でしたが。
樹林帯に入ってしまえば、後は緩々と歩き小田越のバス停に到着してゴールです。
仮設トイレがあるだけの登山口なので、バスの時間に合わないと暇を持て余します。
帰路はバスを峰南荘で途中下車して、優雅に後泊を決め込みます。
一気に都内まで帰れる時間ですが、折角の予約をキャンセルするのも申し訳ないので。
一番風呂を頂いて、レストラン兼宿泊者用の食堂でお楽しみの生ビール。
夕食を早く出せるとの事だったので、お願いして1人でお先に頂きます。
冷酒と共に夕食を楽しんでいる最中に、続々と宿泊客がチェックインしていきます。
岩手の百名山を巡るのが流行っているのか、岩手山から下山してきた人たちが多数。
翌日は皆さん雨の中を元気に出発して行きましたが、何処で心が折れるでしょうか。
樹林帯を抜けて、強風と雨とガスとテカテカの蛇紋岩で「無理」と判断してくれればいいな、と。
帰路は前日に予約しておいたタクシーで大迫まで移動して、休日は1日2便の路線バスで新花巻駅へ。
新花巻からは新幹線に乗り換えて、昼には自宅に帰りました。
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