1日で沢登2本その2 逆川 サードマンと出会う!?
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 976m
- 下り
- 965m
天候 | 曇りのち時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
水根沢から車で20分ほどでここ川乗谷の逆川入渓点までやってきた。
ガイドブックより、沢登りで3H、下山で1.5Hとみていたので、午前中の入渓であれば問題ないとみていた。(のちに考えの甘さが露呈する)
渓相としては、1か所だけ危なっかしいスリング頼みのところがあったが、それ以外は特に高巻きをするような個所もなく、ヤマメらしき魚もいてなかなか良いところであった。F4トイ状7M滝はツッパリで登ると書いてあったが、やってはみたもののできなかった。引っ掛かりがないと急に不安になってしまう。心の持ちようの問題なのだろうか。10m大滝は眺めるだけでよしとし、一応予定通りの沢登りは終了した。
問題は下山である。
ウスバ林道をウスバ乗越経由、百尋の滝を目指したのだが、予定通り、ウスバ林道を歩いていると思っていたら、いつのまにか植林地に入り込み、道が消えてしまった。電池が残り少なくなったので消していたGPSを点けてみたら林道をかなり外れてウスバ尾根のかなり西斜面にいることが分かった。しかもGPSの地図にはウスバ林道の表記がない。道がいまいちよくわからないがこのまま西へ降りていけば川乗谷へ下りられるだろうか。それとも川乗山目指して登って行けば正しい登山道に出られるだろうか。時刻は3時半を過ぎていた。しかもヘッデンを忘れてきている。最悪ビバークを覚悟しなければならない。私の下した結論はセオリーとおり「迷った時は引き返すかまたは登る」であった。植林地を尾根沿いに15分ほど登り続けていると、ひょっこり「ウスバ乗越」の標識が現れて安堵した。しかし困難はまだまだ続く。地図が読めないため、片方のコンタクトを外した結果、足元がぼやけて見える。周囲は暗くなってきて視界が悪い。おまけにところどころ道が崩落している。ウスバ林道は廃道なのかと本気で考えた。漸く川乗山への分岐点に差し掛かったところ、人影が見えた。こんな遅い時間に人に遭うとは思ってもいなかった。向こうもびっくりしている。話を聞いてみると、彼は午後に百尋の谷までバスで来て川乗山登山後、ウスバ林道を経由して鳩ノ巣へ降りようと考えていたらしい。ところが、2014年に起きた崩落でウスバ林道は通行禁止になっていた(出会った分岐点にはロープのとうせんぼと通行止めの張り紙があった)ので、バスはもうないのに百尋の谷経由で戻らなければならないと途方に暮れていたという。私は私で百尋の谷まで道案内してもらえればこんな心強いことはなく、車で駅まで送って差し上げましょうということになった。お互いがお互いにとって逆境時に現れるという正にサードマンなのであった。17時半過ぎ、ヘッデンなしでのぎりぎりの時間で無事車にたどり着き、事なきを得たのだった。
(遭難対策の視点で追記)
川乗山近辺は奥多摩の中でも特に遭難の多いエリアらしい。道自体が荒れていて、滑落する危険個所も多いが、それは注意すれば良いこと。問題は道迷いを誘因する道標の少なさと道のわかりづらさだ。ウスバ林道を北上中2か所分岐があったが標識がなかった。気持ち的に道幅の広い方を選択した結果、杣道に入り込んでしまった。遭難対策用に考えてほしいものだ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する