北八ヶ岳 苔観察会



- GPS
- 28:37
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 297m
- 下り
- 147m
コースタイム
- 山行
- 3:12
- 休憩
- 2:57
- 合計
- 6:09
天候 | 1日目 曇り後雨 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 木道は一部破損あり |
その他周辺情報 | 麦草ヒュッテ 北八ヶ岳ロープウェイ |
写真
感想
北八ヶ岳苔の会主催の苔の観察会「初めてのコケ観察の仕方と出会っておきたい北八ヶ岳のコケ植物」に参加しました。講師は樋口正信先生、宿泊は麦草ヒュッテです。
今回は同行者あり。というより、この方が麦草ヒュッテの苔観察会に行くと聞き「苔観察会なんてあるのか〜行ってみたい」と思い、私も参加、観察会の前後は一緒に山歩きすることになりました。
茅野駅から麦草峠までのバスは翌週からの運行。そのため佐久平駅からのバスで麦草峠に向かいました。白駒池バス停で降りて白駒池の周囲を一周してから麦草ヒュッテへ。
昨年の3月に麦草ヒュッテに宿泊してスノーシュートレッキングを楽しみましたが、夏は初めて。当然のことながら景色が全く違います。あのときは白駒池の上を歩きましたがもちろん今回は歩けません。ここは雪が溶けると苔の森で素晴らしいですよと聞いてはいましたが、本当に苔で覆われた森。わー、こんなだったのかー。
白駒池から麦草ヒュッテまでこ白駒の奥庭というのもちょっと開けた場所で、私の山の知識不足でうまく表現できないのですが印象的な場所でした。
今回の麦草ヒュッテは緑の中に赤い屋根が映えます。午後から苔の観察会スタートです。講師の樋口先生は経歴を聞くとかなり凄い人のようです。麦草ヒュッテに着いて早々購入した『北八ヶ岳コケ図鑑』の著者もこの先生。でも非常に温和な語り口、それでいて苔への愛が尋常ではないことは全くの苔初心者の私にも分かりました。またフィールド観察には麦草ヒュッテのご主人の島立さんが同行されましたが、やはりかなりの苔好きの様子。そして参加者の方たち(9人)もこれまたディープ(?)な方ばかり。要はものすごく集中力や熱量を感じる観察会となりした。
とはいえ、私は苔初心者で観察会のテーマも「初めてのコケ観察のしかた」のはず。はずですが、やはり内容が深すぎます!タイ類?なんで鯛が出てくるの?なんて戸惑いました。
樋口先生がポイントポイントでコケの種類の名前を書いたプレートを立ててくれるのですが、どれもこれも同じに見える…違いを説明していただくのですがなかなか分かりません…でも少しずつ何となく分かったような気もしてきて、これもやはり量を見て慣れる必要があるんだなと実感しました。
午後からは雨で、雨の中の観察はちょっと大変でしたが、よい大人が皆夢中で苔を観察。見るだけではなく触ってみることを大事だそうで、フワフワもあればゴワゴワもあります。ルーペで近づいてよく見えと、小さい虫も結構たくさんいました。
北八ヶ岳には非常に多くの種類の苔があるそうですが、その中でもぜひこれは覚えていってほしいという12種類は「カルタ」が作られていました。例えば「その音色 一度聞きたい フウリンゴケ」。その苔を観察すると皆で唱和させられます。謎の集団です!
予定時間ややオーバー気味で麦草ヒュッテに戻り、お風呂と夕食。夕食のコゴミが特に美味しかったです。
夕食後は講義&サイエンスカフェ。講義も非常に分かりやすいスライドで苔について知らなかったことが次々と出てきます。顕微鏡でコケの標本を除いたり、いろいろなコケの標本を見たり、先生はもちろん、他の参加者の皆さんの面白いエピソードを聞いたり、島立さんのフンゴケの奮闘記を聞いたり。予定2時間のところ3時間近くやっていました。
翌日は青空。まずはヒカリゴケを見に行きます。他の人は光っている!と言うのですが…どうもよく分かりません。麦草ヒュッテの室内で顕微鏡で見たときは確かに光って見えたのですが…。
それから地獄谷へ向かいます。直径70メートル、深さ30メートルほどのすり鉢状の穴。火口跡。急で湿った道を降るのは一苦労でした。が、一面のコケ。冷気でヒンヤリ。雪も残っていて放射冷却でモヤがかかっています。
ここにはナンジャモモンジャゴケという特別な苔が生えています。どこにあるかは先生が教えてくれましたが…単なる黒っぽいコケに見えます。言われなければ全く分かりません。(拡大すれば確かにどの苔とも違う不思議なコケです。)
既に予定時間オーバーで麦草ヒュッテに戻ります。途中、麦草ヒュッテご主人の天塩にかけたフンゴケも見てきました。
麦草ヒュッテで簡単にお昼を食べてから、北八ヶ岳ロープウェイ駅に向けてスタート。ずっと苔の森が続きます。足元は石ころや木道。木道は途切れ途切れで、途切れるたびにそれなりの段差なので地味に辛かったです。出発が予定より遅くなったこともあり、バスの時間を気にして間に合うかと気を揉みつつも、思いの外歩きにくくてスピードがあげられません。天気がよく青空、苔の森も素晴らしかったのですが、とにかく汗だくで必死で歩きました。ロープウェイ駅が見えてホッと一安心。
ロープウェイ駅からの眺めは、南八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、その間に挟まれた街が一望で素晴らしかったです。ただしなかなかの強風でした。ロープウェイからも素晴らしい眺めを楽しみ、バスで茅野駅へと向かいました。
それにしても緑でゴワゴワフワフワで小さい苔の世界は…ちょっと難しいけれど面白かったです。これからは苔観察も趣味に加えたいです。
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