大行沢・カケス沢右俣


- GPS
- 08:21
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 640m
- 下り
- 646m
コースタイム
- 山行
- 2:15
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 2:18
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 5:54
天候 | 1日目:晴れ 2日目:高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ランチ:心温食堂(昼営業15時まで) カツメニュー(とんかつ定食、カツ丼、ソースカツ丼、カツカレー)とラーメン。 通常のカツとぶあつすぎるカツがあり、名前に違わぬ分厚さだったがしっとりと柔らかく脂が甘くて美味だった。 https://tabelog.com/miyagi/A0401/A040105/4024265/ 温泉:市太郎の湯(800円。JAF割で750円) |
写真
感想
悪天候を避け東北で泊まり沢を堪能した。
釣りと焚き火、少量のちゃんとした遡行、そして景勝地鑑賞と、かなり緩い内容ではあるものの楽しさのみを寄せ集めたような泊まり沢を満喫できた。
【詳細】
7/13
朝1時出発、途中でtartletさんと合流し登山口駐車場に7時頃到着。
もともとの計画では、この日はゴルジュ遡行、ナメ堪能、釣り、という行程としようと思っていたが、天候的に東北チョイスの人が多そうで、この沢だと釣り人が多いのではないかと懸念あり、釣りに全振りすることとしてゴルジュ遡行を省くこととにした。
登山道を進むと暑さがしんどいので、ゴルジュ上流に入渓したら直ちに水に飛び込んでみたが正直言ってけっこう冷たかったw
大行沢自体は目立った滝も少なく淡々と歩いていく感じ。
ただ、岩質がなんだか滑る…
ヌメっているわけではなく、フリクションをかけていくとある時ツルっと滑る感じ。
最初に一発転んでから慎重に歩くことにしたが、いつも飛び石的に岩の上を渡っていくのが好きなのでこの歩き方はとてもめんどくさい。
ゴルジュは天気を見つつ明日行こうかと話していたが、この岩質だと厳しい戦いになるかも…と懸念。
テン場のカケス沢出合いの手前でフライマン2人に遭遇、先行者はいないとのありがたい情報!
幕営後に釣ることを伝え場所が被らないよう釣ることを合意して先をいかせてもらう。
テン場はさあどうぞお泊まり下さい!と言わんばかりに整地されており焚き火跡ありで完璧なものだった。
タープを張り装備をデポしていざ釣りへ、詳細は割愛するがまあまあだった。
14時頃テン場に戻り薪の準備。
人気のテン場のためか豊富とは言えなかったもののそこそこ集まり、15時に乾杯!素晴らしき贅沢!
だらだらと色々焼いたり飲んだりしていると、shimogさん含む別パーティが到着。
1つの焚き火を囲む案も出たが結局隣に2つ目の焚き火を作りそれぞれパーティで囲むこととなり、なかなか見ない光景が出来上がった。
朝見た予報で翌日は昼以降が天候怪しいため、4時起きすることにして21時頃就寝。
寝床はふかふかかつ平坦な地面でめっちゃくちゃ快適、寝返りで1回目を覚ました程度で熟睡できた。
7/14
5時過ぎ出発にて北石橋へ。
カケス沢は滝あるけど距離が短いし3時間くらいで戻ってこれるのでは?とか考えつつ出発。
テン場から少し進んだ程度の位置で、沢を曲がったところで木の根元に何やら黒い物体…
熊だ!と気づいた瞬間声を出してしまい、まだこちらに気づいていなかった熊が振り向いた。
完全に目が合ったと思われる一瞬、脳内を流れる時間が遅くなった気がした。
とりあえず声を上げ続けると去ってくれ、ほっと胸をなでおろす。
昨年栗原川で後ろ姿を見た時より圧倒的に近く、しかも顔を視認できたことに心臓がバクバク。
その後は笛を吹きながら進む。
滝は基本的にトイ状だったり左右の壁が立っていたりと簡単に登れるものは少なく、へつり登るにしても岩質からやや神経を使うし、巻こうとするとかなり力技になる箇所がちょいちょいあった。
結局ロープを出したのは2か所、4ピッチ。
僕がリードした多段の滝は、2段目でピッチを切ったが40mロープなら切らず行けたかもしれない。
登れない滝は巻きが基本的に面倒で、途中のCSをかわす巻きは左岸側を木伝いにモンキークライムして無理やり上がった。
ただ、この巻きもその後の巻きもそうだったが、上にわずかに踏み跡のようなものがあり辿ると沢に復帰できる感じだった。
登りやすい滝がなくちょっとめんどくさい気持ちが強くなってきた頃、北石橋に到着!
過去レポ写真では橋部分ばかりに目が行っていたが、下のナメ滝がとても美しく、2つを合わせて想像以上に素晴らしい景色を構成していた。
せっかくなのでウォータースライダーをしてみると、遠目では滑らかに見えてもやはり尻は痛かったw
その後は登山道でテン場へ戻ると出発から4時間経過しており、予想より手ごわかったなと認識の甘さは少し反省しつつ、荷物をまとめて登山道で駐車場まで。
駐車場に再度荷物デポしてゴルジュを少し遊んで帰ろうという話をしていたのだが、登山道下山するうちに帰りたい気分になり終了としてしまった。
もったいないと言えばもったいないがゆるゆると楽しめたので満足。
風呂に入り目いっぱいご飯を食べて帰路につく。
天候が微妙で2日行程の小旅行的山行だったが色々楽しい思いができてよかった。
ありがとうございました!
三連休の北海道予定がぶっ潰れ、途方に暮れてたところに「空いている」とutagのありがたいお言葉。折角なら梅雨時期でもあるので北上する計画を立てようと探し出した沢。直前まで天気予報に気をもんで、森吉山のほうの予定まで代替に検討したものの、なんとか日曜日昼まではもちそうということで本命沢へ。
この沢は下部ゴルジュ、カケス沢、樋ノ沢が遡行対象になると認識していて、一応ゴルジュを通る予定は入れてはいたものの、増水する時期に泊まり荷物で抜けるのはちょっと苦労するかもしれない、という思いもあり、ゴルジュ終了部からナメを通って幕営(デポ)、カケス沢を遡行してから夕まずめ狙いで釣り、翌日樋ノ沢・・・をフルコースで考えていた。が、別パーティーが入るという情報と、天気的に東北に山ヤが集まる=この沢も人気なのでライバルが多い?という焦りから、結局初日はほぼ釣りに全振りした行程になってしまった。まぁ、釣りと泊まり沢が目的なわけで、間違いなく目的は達成できたw
ビバーク地点は、極上。頑張れば少人数なら3パーティーくらいはいける?同じ山岳会のメンバーが混じった別パーティーも夕方に合流。この日はそれ以外に遡行者はいなかったらしい。2パーティーしかいないのに、地元でもないのに、知り合いに会うというなんたる偶然w
翌日は4時に起床、5時過ぎに入渓。カケス沢はコンパクトながら、結構時間がかかっている記録が多かったが、行ってみて納得。シブい登り、巻きが多い。私がリードした2か所は反省点ばかり。最初の凹角を登る滝は、空身で登ろうという判断までは良かったものの、ちゃんとメインロープを出して、カムで支点を取って登るべきだった。思ったより使える足が無くて、一瞬腕と体だけでクラックにハマっている状態になって焦った。2回目は木を使って登った個所。大木で1ピン目を取ったは良いが、2ピン目を取る場所があまりバランスが良くなくてまともに支点が作れず、あとでutagに突っ込まれた。それはともかく、踏み跡につられて登りすぎてしまったのが大失敗。どういうルート取りをするべきか、全然考えれてなかった。。反省。
それはともかく、ハイライトは冒頭で遭遇したクマだろう。先頭を歩いていたutagがとんでもない声を上げ、そのあともすごい叫んでくれてた。私は逃げるクマを見て、やっと状況を把握できたような状況。冷静に大声を上げたutagはさすがだと思ったが、本当に驚いて声が出てたらしいw そのあとはやたらに無駄な会話をしたり、森のくまさん歌いだしたりで、人間のお通りを主張しまくって歩いたww
北石橋の素晴らしい自然の造形美を堪能したあとは、一般道にしては随分険しい道を下る。下山して泊まり荷物をデポってゴルジュ帯行こう、と主張していたutagが満足しちゃったっぽいので、時間も早いし、今日帰りましょうか、ということに。「今日は風呂に入りたい」と主張して風呂に寄り(ヒルがいないかチェックしたかった。私は無傷、utagは靴下に2匹ついてたらしい)、utagが探してくれたメシ屋に行き(ミニとは思えないミニカツ丼が非常に美味)、それでも19時ごろには帰宅。翌日は骨休めをして、非常に充実した三連休になった。
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